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シャープ、屋根に合わせて横にも縦にも置ける太陽電池モジュール

住宅用単結晶太陽電池モジュール「NU-259AM」「NU-259HM」

シャープは、住宅用単結晶太陽電池モジュール2機種「NU-259AM」「NU-259HM」を4月15日に発売する。価格は順に131,010円、170,940円。

公称最大出力259W、変換効率19.4%の住宅用単結晶太陽電池モジュール。「NU-259AM」は横置きのほか縦置きにも対応し、屋根の形状に合わせて最適なレイアウトで配置できるため、より多くの容量を設置することが可能とする。

NU-259AMのみ、モジュールの長辺が横方向を向くように設置する“横置き”に加え、90度回転して長辺を縦方向に向けて設置する“縦置き”にも対応。例えば、横10,000×縦3,920mmサイズの屋根の場合、“横置き”の方が3枚多く設置でき、設置容量は約17%向上する。一方、横9,090×縦4,500mmサイズの屋根の場合、“縦置き”の方が6枚多く設置でき、設置容量は約33%向上するという。

屋根に合わせて設置方向を変えられる。より多くの容量を設置可能に

NU-259AM、NU-259HMのどちらも、電力損失を抑制する「ハーフセル技術」と「マルチワイヤ技術」により、出力259W、変換効率19.4%を実現。ハーフセル技術は、太陽電池セルをカットしてサイズを半分にすることで、セル表面の電極に流れる電流値を約半分にした。電極の電力損失は、電流値に比例して増減するため、電極に流れる電流値を約半分にすることで、電力損失を抑制。出力や変換効率が向上するという。

マルチワイヤ技術は、バスバー電極同士を繋ぐ細かいフィンガー電極の長さを短くすることで、フィンガー電極の電気抵抗を減らし、電力損失を抑制。セルのバスバー電極の本数を、従来機種(NU-218AJ)の5本から9本に増やし、バスバー電極の間隔を狭くした。さらに、バスバー電極の断面形状を長方形から円形に変更することで、電極の反射光もセルに取り入れ、発電に有効活用するとしている。

ハーフセル技術/マルチワイヤ技術により電力損失を抑制。出力と変換効率が向上

また温度上昇による変換効率の低下を、従来機種比で約12%改善。太陽電池モジュールは、温度が上昇すると変換効率が低下するが、今回の改善により夏場などの高温になる時期の発電量低下を軽減するという。

いずれも本体サイズは1,265×1,055×46mm(幅×奥行き×高さ)。公称最大出力動作電圧/電流は、23.74V/10.91A。公称開放電圧は29.03V。公称短絡電流は11.48A。耐積雪性能は、NU-259AMが150cm、NU-259HMが200cm。

温度上昇による変換効率の低下を約12%改善