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スコップで掘る作業の負荷を低減する、ベスト型アシストスーツ
2020年9月8日 10:00
清水建設とダイヤ工業は、医療用サポーターの技術を応用したアシストスーツ「ワーキングアシストAS」を共同開発し、9月から販売予約を開始する。価格は33,000円(税込)。
ベスト型のアシストスーツ。工事現場でのスコップを使った掘削作業の負荷低減を図るために開発したという。胸回りと腰回りのベルトを締めるだけで着用でき、重量は電動タイプの1/8となる約500gと非常に軽量な点を特徴としている。
アシスト機能を発揮する部位は、ゴム製のベスト背面の生地と、利き腕の肩と反対の二の腕を背面で結ぶ肩腕ゴムベルト。作業員が前かがみの掘削姿勢をとり、スコップで土砂をすくおうとすると背面の生地と肩腕ベルトが伸び、逆に土砂をすくい上げる際には両方の生地が縮もうとすることでアシスト力を発揮し、作業負荷を軽減するという。
同社が行なったアシスト効果の計測試験では、掘削動作の中で特に筋肉の負担(筋負担)がかかるとされる、すくった土砂の投げ出し動作において、脊柱起立筋の筋負担を10％程度軽減できるという結果が得られたとする。
また掘削作業だけでなく、両腕で行なう重量物の持ち運び作業の負荷も軽減できるという。腰回りのベルトは、腰を固定できる骨盤コルセット機能も備えており、作業姿勢を安定させ、腰痛の発生を防止するとしている。
熱中症予防のため、全体をメッシュ素材とすることで通気性を高めており、脇下にはアイシングセルを入れる保冷剤ポケットも搭載。
ベスト1着と、肩腕ベルト2本のセットが基本仕様となる。サイズはM/L/XLを展開。カラーはブラック。
