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リズム時計、薩摩切子を使用したジャパンメイドの装飾時計

薩摩切子時計 RHG-S85

リズム時計工業は、同社の創立70周年記念モデルとして、薩摩切子を使用した美術装飾時計「薩摩切子時計 RHG-S85」の受注を6月下旬に開始する。価格は150万円。全国の百貨店および時計専門店で取り扱われ、受注から5カ月の制作期間を要するという。

「悠久の時の流れをテーマ」にデザインされた同社の創立70周年記念モデル。切子の文様は、時を意味する“12”と“24”の数字で構成されている。

ダイナミックな24の矢来、矢来の間に12個の菊文と笹の葉、文字板の中心に24弁の菊文を施した。さらに側面の二重矢来の中には12の十六菊文と、海面に光り輝く小魚の群れを表現した24の魚子文が贅沢にあしらわれているという。

“12”と“24”の数字で構成された切子の文様

また時分針にも、切子細工の伝統文様である八角籠目(はっかくかごめ)や幾何模様を施した。針は真鍮を酸化腐食(エッチング)加工して仕上げたほか、分針飾りにはガーネットを使用する。

薩摩切子は約180年前に誕生し、幕末の動乱の中で途絶えるも、復元事業により1985年に蘇ったという。本製品の製作は、薩摩切子復元事業に当初から携わっている切子師・弟子丸 努(でしまる つとむ)氏が率いる「美の匠 ガラス工房 弟子丸」が担当。

切子師・弟子丸 努氏

リズム時計は創業時から、日本国内の工場でクロックの製造販売を続けてきた。国内工場の厳しい品質管理のもと生産、出荷されたジャパンメイドの製品は、日本国内だけでなく海外でも高く評価されているという。

本体サイズは、約207×140×190mm(幅×奥行き×高さ)。重量は約1.9kg。クオーツムーブメントを採用。単三形乾電池1本使用。木製台座が付属する。

悠久の時の流れをテーマにデザイン