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外遊びがもっと楽しくなるレジャー設備や機器が満載! 〜キックスクーターや多目的四輪車からドーム型テントまで
2019年12月4日 18:25
東京ビッグサイトの青海展示場では、12月6日までの会期で、レジャースポーツ・アクティビティ向け設備・機器・サービス専門展「レジャージャパン2019」を開催している。同展示会で展開されていた、様々なアイテムやサービスを紹介していく。
イベント会場など、公道以外で活躍済みの電動立ち乗り車両
会場で多く見かけたのが、電動の立ち乗り車両。中でも長谷川工業のブースでは「ninebot」シリーズを展示していた。特徴は未来感のあるデザインと、価格のリーズナブルさ。コンパクトな「ninebot S-PRO」は150,000円で、キックスクーターの「ninebot KickScooter ES2」は100,000円と、個人でも十分に購入を検討できそうなプライスだ。
会場では「S-PRO」を試乗してみた。本機に左右の足を乗せた後は、重心を前方へ傾ければ前に進み、後ろにかければ後方に進む。またスキーのように膝を左右に傾ければ、中心のバーが押されて、左や右、その場での回転など自在に動ける。最初こそ膝がプルプルと震えたが、すぐに思った方向へ移動できるようになった。
「S-PRO」の航続可能距離は約30km。充電時間は約4時間。最高速度は約18km/h。制限重量は40kg〜100kg。年齢条件は16歳〜60歳。
また「ninebot KickScooter ES2」の航続可能距離は約25km。充電時間は約3.5時間。最高速度は約25km/h。制限重量は25kg〜100kg。対応身長は120〜200cm。
そのほか「S-PRO」を使って、4輪車にしたのが「ninebot Gokart Kit」。見た目はそのままゴーカートで、言われなければ「S-PRO」使っているとは気が付かないデザインの完成度が特徴。価格は120,000円(走行には「S-PRO」が必要)。
いずれも公道での使用が制限されているため、同社ではイベント/展示会場や工場内、サーキットなどでの移動手段としてPRしているという。またレンタル価格も設定し、上記のほかショッピングモールや地域活性イベントなどで導入されたという。
悪路でもガンガン走破できる多目的四輪車両
レジャースポーツ・アクティビティ向け設備・機器の展示会とあって、会場にはユーティリティ・ビークル(多目的四輪車両)も多く展示されていた。
なかでも海外での販売実績が豊富なのが、日本のトラクタメーカー・クボタだ。同社は2004年からユーティリティ・ビークルを海外で展開。今回は最新の「RTV-X900-WR」を展示していた。
同車は長澤まさみさんを起用した同社CMで話題になった。いかにも悪路をグイグイ走破してくれそうな、頼もしい外観が印象的だ。価格は225万円(税抜)。
同社の説明員によれば、当初は海外のみで販売していたが、CMで話題になり購入希望者が多かったため、国内でも展開することになったという。
特徴は、アクセルペダルを踏み込めば加速し、離せば減速する点。ブレーキを踏む回数が減り、速度調整が簡単だと海外ユーザーに好評だという。また、四輪独立サスペンションなどを採用したことで、悪路での乗り心地の良さ、安定した走行が評価されているという。
機体寸法は1,605×3,110×2,040mm(全幅×全長×全高)。重量は895kg。排気量898cc、21.9馬力のクボタディーゼルエンジンを搭載。平地での最高速度は40km/h。荷台の最大積載量は500kg。
デッキテラスで使いたい防水仕様の屋外用ストーブ
コンフォーは、同社「Chrester(クレスター)」ブランドの防水ヒーター「サラマンダーシリーズ」などを展示。IP44の防水防塵性を備えるほか、360度の首振りが可能。転倒すると自動でオフになり、防護網に触れても火傷しないよう植毛加工が施されている。
価格は、小型モデルの「ベビーサラマンダー」が22,800円、大きめの「サラマンダー」が25,800円。
「ベビーサラマンダー」のサイズは220×410mm(直径×高さ)。「サラマンダー」は220×550mm(同)。いずれも電源は100V 50/60Hzに対応。暖房範囲の目安は半径約1m。120度/360度の首振り機能を備えている。
そのほか、主に店舗の屋外でも使えるように設計された、スタンド付きパラソルタイプの「フェニックス」や、壁や天井、スタンド設置に対応する「ペガサス」などを展示していた。これらもIP44の完全防水だ。
いずれも商業施設での採用実績が豊富。また小型の「サラマンダーシリーズ」は、秋冬のベランダやデッキでの利用に適していそうだ。
突然やってくるスマホのバッテリー切れの救世主!
インフォリッチは、スマホ充電器のシェアリングサービス「Charge Spot」をPRしていた。スマホのバッテリーが切れた際に、駅やコンビニなどに置いてあるCharge Spotで、モバイルバッテリーを気軽に借りられるサービス。
従来サービスと違い、モバイルバッテリーをそのまま持ち運んで、ほかの場所のCharge Spotに返却しても良いのが特徴。
同サービスは1年半前に開始し、既に全国8,000カ所に設置されている。その8割くらいが都心部にあり、東京都心部ではコンビニやカフェなどで見かける機会も多くなっている。さらに会場の説明によれば、今年中には全国12,000カ所にまで、来年には50,000カ所に拡大する予定とかなり意欲的だ。
今やスマホの用途は、連絡ツールとしてだけでなく、支払いなどにも広がっている。個人の最も重要なライフラインと言っていいだろう。そんなスマホでネックとなるのがバッテリー問題。特にレジャー施設などでは、写真や動画を撮ることも多く、バッテリーが減るスピードも早い。そうしたシーンでCharge Spotでモバイルバッテリーを借りれば、動き回りながら充電できるという。
レンタル料金が1時間150円(税抜)とリーズナブルなうえ、借りた場所と返却する場所が異なっても良いのもポイント。例えば、出張で行った大阪で借りて、新幹線や飛行機内で充電して、東京で返却するということもできる。また同サービスは香港でも展開しているため、日本国内で借りて香港で返却するといったことも可能。
アプリをダウンロードし、会員登録や支払い方法を登録すれば、定額料金不要で即座に使い始められる。筆者も会場内で登録したが、3〜4分後にはレンタルできた。
あとは、アプリ内カメラで、Charge Spotの画面に表示されたQRコードを映し、アプリの指示に従えば、スタンドからポコッとモバイルバッテリーが飛び出してくる。それを引き抜けば借り出しスタートだ。
モバイルバッテリーには、ライトニングケーブル/microUSB/USB Type-Cケーブルの3種類が内蔵され、多くのスマホやタブレットを充電できる。
自然の“中”で快適に過ごせるドーム
会場のアウトドアエリアで目立っていたのが、ドーム型のテント。
特に六角形のアクリル板を組み合わせた、フレームのない透明ドームが、あそびネーションが取り扱う「AURA DOME(アウラドーム)」。全面が透明なためドーム内に入っても、外にいるような感覚になれる。雑音の多い会場内で想像するのは難しかったが、これが森の中などにあったら、気持ち良いだろうなと思った。
2〜3人用の「AURA DOME 3.6」のサイズ/価格は、3.6×2.1m(直径×高さ)/650,000円。同「AURA DOME 4.5」は、4.5×2.7m(同)/ 1,420,000円。4〜6人用の「AURA DOME 6」が6.0×3.0m(同)/ 1,850,000円(いずれも税抜)。
なおAURA DOMEは、那須ハイランドパーク内に設置され、宿泊も可能だという。
約60分/2人で組立てられるドーム型テント
輸入車・自動車関連用品販売のホワイトハウスは、約60分で組立てられるプレハブ工法ハウス「EZDOME HOUSE (イージードームハウス)」を展示。同社説明員によれば、11月21日に発売したばかりだが多方面から好評で、来年2月くらいからキャンプ場などで設置されそうだという。
外部衝撃に強く高い耐水性を持つHDPE(高密度ポリエチレン)製の壁面パネルを、ボルトとナットで留めていくと、大人2人で作業すれば約60分で組立てられるとする。価格は649,000円(税抜)。
サイズは3.3×2.6m(直径×高さ)。総重量は約300kg。小窓や採光用ルーフなどを備えている。
ドーム型テントは価格や設置スペースなどの問題で、個人で利用するのは難しいだろう。だが、近年はキャンプ場などに導入される事例も増え始めている。そうした施設で、自然と一体になる感覚を、体験してみてほしい。
そのほかの注目展示
会場では、まだまだ魅力的なアイテムやサービスが目白押しだった。それらをザックリと紹介していく。
プロジェクションマッピングを使った最先端の「お砂場」
プロジェクションマッピング×すなば「プリントすなば」は、先端技術を利用した「お砂場」だ。
天井部分に天井部分にプロジェクターとセンサーを搭載。同センサーが砂の高さを計測し、盛られた砂の高さに合わせて、高低差を実感できるような映像が投影される。
また、海として認識された部分には魚が泳いでいる様子を投影。金魚すくいのような遊びも可能だ。
高所から落としても発火しない、非常時用バッテリー
ジェドスタイルは、非常用電源装置「E.P.S mobile CUBE」を展開。バッテリー本体と充電架台、折畳式ソーラーパネルで構成される。
非常時には充電架台から本体(約11kg)を外して持ち運び可能。非常時には自動で正面のライトが点灯するほか、LEDライトを搭載するため、夜の被災時でも視界を確保できる。最大瞬間800W。50台以上のスマホが充電できるという。
USB1ポート、AC100Vのコンセントを2ポート備えている。AC出力は100V 50/60Hz(完全正弦波)。定格出力は400W/800W。容量は13.2V/40Ah/528Wh。標準充電架台での充電時間は約7〜8時間で、別売の急速充電器の場合は約3時間で充電可能とする。
特徴の1つとしているのが、リン酸鉄リチウムイオン電池を採用している点。そのほか頑丈な外装を施し、本機に物が当たったり高所から落下させたりしても発火しないという。