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テスコム、35~230℃設定で肉の低温調理もできる「低温コンベクションオーブン」
2019年10月1日 06:00
テスコム電機は、35℃~230℃の温度設定で低温・乾燥調理もできる「低温コンベクションオーブン TSF601」を、11月22日に発売する。価格はオープンプライス。店頭予想価格は14,800円前後(税抜)。
低温・乾燥調理器としても、オーブントースターとしても使えるコンベクションオーブン。35℃~230℃に、20段階で温度設定できる点が特徴。温度調整が難しい肉の低温調理から、高温のグリル調理まで楽しめるという。発酵調理にも対応し、ヨーグルトや甘酒なども作れるとする。
運転モードは、「低温/低温+ファン/高温/高温+ファン/トースト」を用意。低温とファンを組み合わせたモードは、ドライフルーツやジャーキーなど食材を乾燥させる調理に、高温とファンを組み合わせたモードではノンフライ調理ができる。
低温モードと高温モードは、温度設定の操作ダイヤルを別途搭載。低温の温度設定は、「35/40/45/50/55/60/65/70/80/90℃」で、タイマーは5分~12時間に設定可能。高温モードの温度設定は、「100/120/140/160/180/190/200/210/220/230℃」で、タイマーは30秒~60分。トーストモードのタイマー設定は30秒~15分。
なおいずれのタイマーも、該当するモード設定時のみに反映される。例えば、高温230℃選択時に、タイマー12時間の設定をすることは不可。
ヒーターは、石英管ヒーターを上下に各2本搭載。庫内に温度センサーを設けることで、幅広い温度管理を可能にしたという。あし付き網が付属し、ドライフルーツなどは2段調理できる。庫内は広く、食パンは一度に4枚トースト可能。25cmのチルドピザもそのまま入れられるという。
豚肉のコンフィが絶品! ビーフジャーキーも
会場ではTSF601で調理されたメニューの試食も行なわれた。低温調理された豚肉のコンフィや、砂肝のビーフジャーキー、トースト、甘酒などをラインナップ。豚肉のコンフィは、温度を65℃に、タイマーは12時間に設定したという。
食べてみると、想像以上にやわらかくホロッとした食感が印象的。オーブントースターは高温調理しかできないと思っていたため、豚肉を低温で長時間加熱するというだけでも驚きだったが、味も抜群だった。
ビーフジャーキーも味がギュッと濃縮され、噛めば噛むほど肉の旨味が出てくる。甘酒は、麹と水を耐熱容器に入れ、温度60℃、タイマー6時間設定で調理。甘みがしっかりあり、普段飲むときは水で薄めるのがオススメとしていた。
本体サイズは、346×395×243mm(幅×奥行き×高さ)で、重量は約4.7kg。消費電力は1,200W。付属品は、全40レシピを収録したレシピブック、天板、焼き網、あし付き網。コード長は1.2m。カラーはコンフォートベージュ。
従来の低温調理器や発酵調理家電は頻繁に使われていない
発表会では、テスコム電機 商品企画部 村上氏が登壇。製品の開発背景について次のように語った。
「近年、低糖質の赤身肉やサラダチキン、腸内環境を整える発酵食品など、健康食に注目が集まっています。それらを家庭で作れるキッチン家電はさまざまなものがありますが、機能が限定されており頻繁に使われていないのが事実です。
テスコム電機ではそうした調理ができる低温の温度設定を、コンベクションオーブンに組み込みました。低温、発酵調理から、高温のオーブン調理、トーストなど1台でさまざまな用途で使ってもらえたらと思います」
調理機能だけでなく、ハンドルなど使い勝手にもこだわったという。ハンドル前面を傾斜させ、窓開口部を広げて視認性を向上。どの角度からでも庫内が見やすいほか、ミトンをつけたままでも開きやすいとする。