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テスコム、低温コンベクションオーブンがジップロック公認の低温調理家電へ

 テスコム電機は、11月22日に発売した「低温コンベクションオーブン TSF601」が、食材をジップロックに入れたまま低温調理できる家電として、旭化成ホームプロダクツに公認されたことを発表した。

テスコム「低温コンベクションオーブン TSF601」が旭化成ホームプロダクツ・ジップロック公認の低温調理家電となった

 「低温コンベクションオーブン TSF601」は、35~230℃の温度設定が可能なコンベクションオーブン。肉の低温調理やヨーグルトなどの発酵調理ができる。またファンを備えているため、ドライフルーツやビーフジャーキーなどの乾燥調理もできる点を特徴としている。

 ジップロックは、旭化成ホームプロダクツが製造・販売しているジッパー付き袋や、保存容器。低温コンベクションオーブンと組み合わせることで、下味をつけた食材をジップロックに入れオーブンで調理したり、食べきる分量だけのヨーグルトを作り、そのまま冷蔵庫で保存できる。調理した食材を保存する際に容器を移し替える手間がなくなるため、時短にもなるとしている。

下ごしらえにも便利
ヨーグルトの株分けも簡単に

 ジップロック製品の中でもフリーザーバッグと呼ばれるジッパー袋は密封性が高く、これまでも低温調理などに使用されていたが、その使用法は同社が推奨できるものではなかったという。

 本機がジップロック公認の低温調理家電となった背景を、旭化成ホームプロダクツ マーケティング部 第2グループ・宮崎 貴文氏は次のように語った。

 「ジップロックのフリーザーバッグは密封性が高いのですが、完全密封とは言えません。そのためバッグごとお湯に浸す調理方法では、バッグに水が入ってしまったり、逆にバッグ内の調味料が外に流れ出てしまう恐れがありました。

旭化成ホームプロダクツ マーケティング部 第2グループ・宮崎 貴文氏

 また一般的な低温調理機は、お湯の温度を70℃前後の一定に保つため、熱源はそれよりも高温に設定されています。フリーザーバッグの耐熱温度は100℃のため、熱源に触れると溶けてしまうリスクがあります。それらを考えると、低温調理にジップロックを活用してくださっている方がいらっしゃることは知っていましたが、ぜひ使ってくださいとは言えずにいました。

 その点、こちらの低温コンベクションオーブンであれば、熱源から完全に離れているうえ、水が入る可能性もありません。社内でのテストでも問題はなく、やっとジップロックと組み合わせて低温調理ができるパートナーが見つかったとうれしい気持ちです」

 続いて、本機とジップロックを活用したメニューを、クッキングエンターテイナーの大西 哲也氏が紹介した。大西氏は家電 Watchの記事を通じて本機を知り、実際に愛用しているという。

クッキングエンターテイナーの大西 哲也氏
水タコのミキュイ ~たこわさ仕立て~

 今回紹介されたメニューは、ジップロック フリーザーバッグに水タコを入れ、本機の低温モード30~50℃で半生に仕上げた「ミキュイ」というもの。ミキュイは魚介の調理によく使われる手法で、大西氏によると、タコはミキュイにすることで食感と味が一番おいしく感じられるという。

 わさびと合えてたこわさ風に仕上げられたミキュイをいただいてみると、歯ごたえがありながらもやわらかく、タコの風味をしっかりと感じられ、とてもおいしかった。

 また同社によると、本機はジップロック コンテナーの130mlサイズが9つぴったり収まるとし、コンテナーを使用して作ったさつまいもプリンもいただいた。保存容器として使えるコンテナーがあれば、わざわざプリンの型を用意する必要がなく、気軽にプリン作りにも挑戦できそうだ。

ジップロック コンテナーの1番小さいサイズが9個収まるという