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北大ベンチャー、血液の“ニゴリ”を採血なしで測定、肥満・メタボ予防に役立てられるニゴリチェッカー

 北海道大学発のベンチャー企業・メディカルフォトニクスは、採血せずに血液のニゴリを数値化する、血液ニゴリチェッカー「CaLighD(キャライド)」をクラウドファンディングプラットフォーム・Makuakeで支援募集している。本体購入が可能な支援額は、8月7日17時現在、14,800円~(税込・送料別)。

血液ニゴリチェッカー「CaLighD(キャライド)」

 食事で摂った糖や脂質などで生じる血液の「ニゴリ」を、採血せずにチェックし、数値やグラフなどで見える化するデバイス。手のひらに収まる本体を腕に当てて測定すると、その結果がスマートフォンの専用アプリに表示されるという。

 光を静脈(血管)に当て、ニゴリ粒子に反射した光の散乱を独自のアルゴリズムで解析することで、ニゴリ測定値として数値化できるとする。

 使い方は、まずは専用アプリを立ち上げてから、本体を前腕の静脈に当てる。本体のボタンを押し、Searchランプが点灯する場所でキープすると、測定が始まる。あとは、アプリに表示された結果を確認するだけ。アプリにはニゴリ測定値と、ニゴリ度がA~Eの5段階で表示される。ニゴリ測定値はアプリに記録され、履歴を時間推移、週次推移、月次推移で確認できる。

本体を腕に当てて測定する
光を静脈(血管)に当て、ニゴリ粒子に反射した光の散乱を独自のアルゴリズムで解析する
アプリにはニゴリ測定値と、ニゴリ度がA~Eの5段階で表示される

 計測タイミングは、朝の空腹時、昼食前、夕食前、就寝前を推奨している。

 同社によれば、食事で得た栄養素を身体中に運ぶ役割を担っているのが血液。そのため食後の血液は、糖や脂質などの食事の成分が混ざって流れている。このうち、脂質成分を“ニゴリ”として計測しているという。

 そして、血液のニゴリが長く続くと、その分だけ血管がダメージにさらされ続け、肥満やメタボリックシンドロームの原因になり、動脈硬化のリスクを高める危険性があるとする。

 そのため同社は、食前に血液のニゴリをチェックし、ニゴリ度が高い場合には、食事の時間や内容を変えることで、より健康な食生活へと導けるとしている。

 本体サイズは、45×60×15mm(幅×奥行き×厚さ)。重さは約40g。対応OSはiOS 10以降、またはAndroid 8.0以降。microUSBで充電可能。連続使用時間は、1日4回計測した場合で約14日間。