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日立、65kgの成人男性を持ち上げられる新型スティック掃除機

 日立アプライアンスは、コードレススティッククリーナーの新モデル「パワーブーストサイクロン PV-BFH900」のメディア向け説明会を開催した。9月22日に発売されたばかりのモデルで、価格はオープンプライス。店頭予想価格は90,000円前後(税抜)。会場では、吸引力を実証するために、掃除機を使って成人男性を持ち上げる実験なども行なわれた。

「パワーブーストサイクロン PV-BFH900」のメディア向け説明会を開催。成人男性を持ち上げる実験も行なわれた

 新モデルでは、さらにパワフルな吸引力を実現。小型・軽量で効率を高めた新開発の「小型ハイパワーファンモーター X4」を採用し、コードレスでもメインで使える強力パワーを生み出すという。

 ヘッドの構造も見直し、前後2つのフラップが押し引きに合わせて開閉を切り替える「ダブルシンクロフラップ」を新採用。ヘッドを押したときは前側のフラップが開いて後ろ側のフラップが閉じるため、床面との気密性を向上させながら大きなゴミも吸引する。引いたときは前側のフラップが閉じて後ろ側のフラップが開くため、ヘッド後方の微細なゴミもしっかり吸引するという。

本体
新開発の「小型ハイパワーファンモーター X4」を採用
前後2つのフラップが押し引きに合わせて開閉を切り替える「ダブルシンクロフラップ」
大きなゴミも微細なゴミもしっかり吸引するという

 壁際のゴミも取れやすい「きわぴた構造」や、ゴミが見やすいLEDライトも引き続き採用している。ヘッド幅は25cmで、取り回しがしやすい自走式も特徴だ。

 ゴミ捨てもしやすく、ボタンを押すだけでワンタッチで可能。本体からダストカップを外さなくてもゴミ捨てできる構造としている。

 充電時間は約3.5時間。連続使用時間は、強運転で約8分、標準運転で約40分。さらに自走式ヘッドを使わない場合は、標準運転が約60分となる。

ゴミが見やすいLEDライト
壁際のゴミも取れやすい「きわぴた構造」を採用
本体からダストカップを外さなくても、ワンタッチでゴミ捨てできる

体重65kgの成人男性を持ち上げられるか!? 吸引力も実験

 吸引力を実証するために、体重65kgの成人男性を持ち上げる実験が行なわれた。独自で作った装置の上に男性が乗り、ヘッドを外したパワーブーストサイクロンの吸込口を装置にセットして電源オン。数秒程で男性は持ち上がり、吸引力の高さを披露していた。

 ゴミの吸い取り実験も行なった。フローリングに大きなゴミを、カーペット部分に細かいゴミを撒いてヘッドを動かしたところ、前に押しただけで大きなゴミはキレイに吸引できていた。カーペットの細かいゴミは1往復でしっかり吸い取っており、後ろに引く動作も重要なことが実証された。

パワーブーストサイクロンの吸込口を装置にセットして電源を入れたところ、数秒程で男性は持ち上がった
ゴミの吸い取り実験も。カーペットの細かいゴミは1往復でしっかり吸引されていた

豊富なツールで高所からデスク周りまでくまなく掃除

 このほかPV-BFH900は、付属ツールを組み合わせて、高所からすき間、デスク周りまでさまざまな場所を掃除できる点も特徴。

 ツールは、ソファやふとん掃除に適した「ミニパワーヘッド」、ブラシあり/なしを切り替えられる「2WAYすき間ブラシ」などを用意。チューブ状の吸込口を採用した「ほうきブラシ」は、クリップなどの小物を吸わずにゴミを吸引できる構造で、机の引き出し内を掃除したいときなどに適している。

 ツールの着脱がしやすいように、「サッと着脱ボタン」も搭載。ボタンを押すだけでツールを簡単に外せるため、スムースな掃除を可能としている。

ソファやふとん掃除に適した「ミニパワーヘッド」
付属ツールを組み合わせてさまざまな掃除ができる
チューブ状の吸込口を採用した「ほうきブラシ」
クリップなどの小物を吸わずにゴミだけを吸引できる
「サッと着脱ボタン」で、ツールの着脱が簡単にできる
従来モデルは着脱する際に力を入れる必要があり、脇で支えるなどしないと着脱できなかった

 手元に掛かる重心が軽くなる「スマートホース」も引き続き付属。ヘッドを付けた延長パイプと本体の間に装着可能で、左手に本体を、右手にホースを持って掃除でき、シリンダー型のように使える。

 手元が軽くなるため、棚上のような高所も掃除しやすいという。また、細長いホースだけを掃除したい場所に入れられるため、洗濯機の横や家具下などすき間掃除にも適している。

左手に本体を、右手にホースを持って掃除できるようになる「スマートホース」
家具下などすき間掃除にも適している

スティック状態での充電が可能に、スタンド式充電台を採用

 スタンド式充電台も新たに採用。従来モデル「PV-BEH900」は、充電時に分解する必要があったが、新モデルではスティック状態で立て掛けて充電できるようになった。使いたい時にはサッと取り出して掃除できる。

スタンド式充電台(左)と、充電時に分解する必要があった従来の充電台(右)

 スタンド式充電台の採用について、担当者は「高所やデスク周りも掃除してもらいたいという思いから、床だけでなくハンディ型としても使いやすいようにと、従来モデルではハンディ型で充電できるようにしていました。しかし、やはりお客様からは床掃除もサッとしたいから、パイプを付けたスティック状態で充電したいという声があり、今回スタンド式の充電台に変更しました」とコメントした。

 本体サイズは255×308×1,012mm(幅×奥行き×高さ)。標準質量は2.1kg。集じん容積は0.2L。使用電池はカセット式リチウムイオン電池。本体カラーは、ルビーレッドとシャンパンゴールドの2色。

スティック状態で充電でき、床掃除もサッとできる