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日立、冷却器を2つ搭載し食材をみずみずしく保存できる「真空チルド」冷蔵庫

 日立アプライアンスは、冷蔵庫とロボットクリーナーの、メディア向け商品説明会を行なった。

「真空チルド」HWシリーズは、容量602Lの「R-HW60J」と、520Lの「R-HW52J」を展開
ロボットクリーナー「minimaru(ミニマル) RV-EX20」

冷蔵庫「真空チルド」HWシリーズは、2つの冷却器で食品のみずみずしさを保持

 2月下旬より順次発売されている冷蔵庫「真空チルド」HWシリーズは、6ドアタイプの冷凍冷蔵庫。定格内容積602Lの「R-HW60J」、定格内容積520Lの「R-HW52J」をラインナップ。共働き世帯や少人数世帯の増加、高齢化が進む中で、冷蔵庫購入時に重視されるポイントを踏まえ、鮮度保持技術、大容量技術、使い勝手の3点を重視して開発された。

 なかでも、今回注力したのが「うるおい低温冷蔵」機能。冷蔵室の湿度低下を抑え、冷蔵室内温度を約2℃に保つことができるという。そしてこの「うるおい低温冷蔵を実現しているのが、2つ搭載した冷却器。従来機種では1つの冷却器で冷蔵庫全体を冷却していたため冷却器の温度が低く、結果的に冷蔵室内が除湿されて乾燥しやすかった。冷却器を、冷蔵室専用と冷凍室・野菜室専用に分けて2つ搭載する「冷蔵室独立冷却システム」を採用したことで、冷蔵室用の冷却器の温度を上げることができることから、室内の除湿を抑え、湿度をアップできるという。

冷却器はどちらも背面に設置。冷蔵室専用のものは冷蔵室下部に、冷凍・野菜室専用のものは、冷凍室下部に配置されている

 また冷蔵室専用の冷却器により、冷蔵庫内の温度を約2℃に保つことも可能となった。通常の冷蔵庫内温度は約3~5℃だが、やや低い温度にすることで、買ってきた生鮮食品の保存だけでなく、手作りの惣菜や残った料理などの菌の繁殖を抑えられるという。また、カレーや味噌汁などの温かさが残る鍋を入れた場合でも、鍋周囲の温度を上昇させずに冷却できるとしている。

 約0.8気圧の真空環境で食品の鮮度を長持ちさせるという、日立ならではの「真空チルド」も健在。容積も従来の12Lから15Lにアップした。さらに真空チルド室と、野菜室では、プラチナ触媒により、肉や魚の臭いや、野菜から出るエチレンガスを分解させることで、鮮度の低下を防ぐとしている。

 この「真空チルド」HWシリーズと従来品「R-G6700D」へ各種食品を保存して比べると、明らかにみずみずしさが残っているのが分かる。サラダとケーキはラップをせず1日保存したもので、従来品よりもカサが高いまま。刺し身と豚肉はラップをして4日間真空チルド室に保存したもので、どちらも色鮮やかだ。セロリとチンゲン菜はラップを野菜室に7日間保存したものだが、いずれもシャキッと感が違うことが分かる。

ラップをせず冷蔵室で1日保存したサラダとケーキは、みずみずしさが残る
ラップをして真空チルド室で4日保存した豚肉と刺し身は、色鮮やかなままだ
ラップをせず野菜室に7日保存したセロリとチンゲン菜は、シャキッと感に差が

大容量化と使い勝手も向上

 大容量技術としては、断熱構造で利用されている発泡ウレタンを流動性のあるものに改良したことで、発泡ウレタンと真空断熱材の厚さ合計を、従来の41mmから33mmに8mm削減。これにより冷蔵庫の幅を685mmに保ったまま、従来品容量555Lに対し、47L増加した602Lを実現している。

発泡ウレタンの改良で断熱構造を8mmスリム化。従来品と比べ47Lの容量増を実現した

 また使い勝手の面では、左右のドアポケットには350ml缶30本、2Lペットボトル5本、1L牛乳パック4本、900mlペットボトル1本、合計で25.4Lを収納可能。従来品よりも3L多い。さらにドアポケットのトレイを移動させると、一升瓶も収納できる。そのほか、数を増やしレンズ形状を見直したLED庫内灯、清潔を保ちやすい強化製のガラス棚、小物ケースの付属など、使いやすさを重視した改良を施しているという。

大容量のドアポケットは、合計25.4Lの飲み物を収納可能
一升瓶の収納も楽ラク

 「真空チルド」HWシリーズは、発売済みで定格内容積602Lの「R-HW60J」が本体サイズ685×738×1833mm(幅×奥行き×高さ)、3月22日発売で定格内容積520Lの「R-HW52J」が本体サイズ650×699×1,833mm(同)。価格はオープンプライスで、市場想定価格は順に、37万円前後、32万前後(いずれも税別)。ともにカラーは、新色のグレイッシュブラウンのほか、クリスタルシャンパン、クリスタルホワイトの3色展開。

ロボットクリーナー「ミニマル」は、スマホアプリでリモコン操作やスケジュール予約できる

 回の新コンセプトのロボットクリーナー「minimaru(ミニマル) RV-EX20」は、狭い隙間も掃除しやすい直径250mm、高さ92mmのコンパクトなボディが特徴だ。

「minimaru(ミニマル) RV-EX20」の内部構造

 従来品との大きな違いが、「コネクテッド化」と称されるスマートフォン専用アプリでの操作が可能な点だ。アプリでは、スタート・ストップ、前進・左右回転、掃除モードの切り替えといった、リモコン操作を行なえる。リモコン操作は宅内のみ有効で、ミニマルとスマートフォンが、同一のルーターへ接続している場合にのみ有効となる。

 スケジュール予約は、各曜日に1回ずつ掃除の開始時間、掃除モード、掃除コースを予め登録可能。また直近30回の掃除について、それぞれ走行時間、走行距離、、掃除モード、掃除コース、お知らせを閲覧できる。

 また専用アプリからは、イラストや動画で解説された取扱説明書も閲覧可能なので、操作に迷ったときなどに役立つ。その他のアプリ機能としては、1つのスマホで5台までのミニマルを操作する機能、1台のミニマルを5つまでのスマホで操作する機能、ミニマルのソフトウェア更新、掃除結果のお知らせ通知、問い合わせ先の確認が可能。

専用スマートフォンアプリでは、リモコン操作のほか、スケジュール予約、取扱説明書の閲覧などができる

気になる掃除性能をデモンストレーション

 ロボットクリーナーと言えど、キモとなるのは掃除性能。今回は、フローリングに片栗粉、じゅうたんへ綿と犬の毛を撒いて、掃除のデモンストレーションが実施された。5分弱の時間で、綿と犬の毛はほぼ吸い取ることができている。片栗粉は、少し残った状態だ。本体が小型なので、隙間の汚れや角の汚れも取りこぼしが少ない。

片栗粉や犬の毛など、掃除前の汚れ
5分弱で、綿と犬の毛はほぼ吸い取れていることが分かる

 掃除後の回転ブラシには端に綿くずが付いているものの、ブラシそものものには毛などが絡んでいない。充電台へ戻るとブラシが逆回転して自動でクリーニングするのだという。また、集めたごみを圧縮する機能も内蔵。充電台へ戻ると一気に吸引してゴミを圧縮するため、集じん容積は0.25Lと小型だが、毎日稼働させても週1回のゴミ捨てで済むとしている。

掃除後の回転ブラシは、ブラシ自動おそうじ機能で毛などが絡みついていない
ごみプレス中の本体。充電台に戻るとごみの圧縮が始まる

 現状で、他社製品にはあるマッピング機能(空間を認識し、室内形状を記憶する機能)がない点について担当者は、「掃除機として、あくまでもきれいに掃除することに注力すると、同じ箇所を何度も吸引することが最も効率が良いという結論に達しました。またマッピングするとカメラなども搭載することになりますが、その分の消費電力を吸引そのものに回した方が効率的と言えると思います」とした。

 また対応のスマートスピーカーにはAmazon Echoがあるが、現状ではエラーアラートの読み上げに対応するのみ。今後は、リモコン操作やGoogle Homeへの対応を行なっていきたいとした。

 「minimaru(ミニマル) RV-EX20」は、直径250mm、高さ92mm、重量400g、カラーはディープシャンパンのみ。最大稼働面積は32畳、最長掃除時間は60分、充電時間は約3時間、消費電力は充電時が約27W。価格はオープンプライスで、市場想定価格は12万円前後(税別)。