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富士通、撮影したモノの計測データが瞬時に反映されるIoTメジャー「ハカルノ」
2018年2月6日 17:43
富士通デザインは、計測したデータを電子化するIoTメジャー「FUJITSU Smart Device hakaruno(ハカルノ)」のクラウドファンディングを、2月6日からマクアケで開始した。価格は15,750円(税抜)。
計測したデータを電子化し、専用アプリに計測数値を表示するIoTメジャー。スマートフォンで撮影した画像に、簡単に寸法を入力できる点が特徴で、フリマアプリやオークションサイトの出品者、またアパレル店舗での使用を目的として開発されたという。
ハカルノは、メジャーの計測部とスマートフォンをBluetoothで連携させる仕組み。メジャーのバンド部は裏面が特殊なバーコードになっており、計測部に付いているボタンを押すと、押した位置の数値をアプリへと反映する。
使い方は簡単。フリマ・オークション利用者の場合、まず出品するアイテムをハカルノ専用の画像加工アプリを使い、スマートフォンで撮影する。そして撮影した画像の上を指でなぞって、計測したい部分を決定。その場所をメジャーで実際に計測するだけで、画像に数値が自動で反映される仕組みになっている。
また、アパレル店舗では、採寸や伝票整理に役立つとしている。手書き用の伝票を撮影すると、それが電子化され、ハカルノと連動する伝票データに。あとは画像をタッチして記入する位置を決定し、ハカルノで採寸すると数値が反映されていくという。
富士通がクラウドファンディングを活用する理由とは?
大手企業である富士通が、クラウドファンディングを利用した背景について、富士通デザイン 代表取締役社長 上田義弘氏は次のように話す。
「弊社は近年、商品やサービスのデザインに加え、人々や社会が持つ本質的な課題や欲求を捉え、時代や環境に応じた新たなサービスを提供したいと考えております。しかしアイデアをカタチにし、ビジネスにするまでには高い壁があります。そのため、クラウドファンディングサービスを利用することで、お客様との共創活動を拡大、実現を目指しました」
今回の商品を担当したマクアケの取締役 木内文昭氏は、「昨今、大企業様とのプロジェクトが増えてきています。資金調達以上に、テストマーケティングとして我々の担う役割が大きいのではないかと考えています」と話した。