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富士通、撮影したモノの計測データが瞬時に反映されるIoTメジャー「ハカルノ」

 富士通デザインは、計測したデータを電子化するIoTメジャー「FUJITSU Smart Device hakaruno(ハカルノ)」のクラウドファンディングを、2月6日からマクアケで開始した。価格は15,750円(税抜)。

IoTメジャー「FUJITSU Smart Device hakaruno(ハカルノ)」

 計測したデータを電子化し、専用アプリに計測数値を表示するIoTメジャー。スマートフォンで撮影した画像に、簡単に寸法を入力できる点が特徴で、フリマアプリやオークションサイトの出品者、またアパレル店舗での使用を目的として開発されたという。

 ハカルノは、メジャーの計測部とスマートフォンをBluetoothで連携させる仕組み。メジャーのバンド部は裏面が特殊なバーコードになっており、計測部に付いているボタンを押すと、押した位置の数値をアプリへと反映する。

裏面に特殊なバーコードがあしらわれている
計測部のボタンを押した位置の数値をアプリに反映
採寸した数値をいちいちメモする必要がない

 使い方は簡単。フリマ・オークション利用者の場合、まず出品するアイテムをハカルノ専用の画像加工アプリを使い、スマートフォンで撮影する。そして撮影した画像の上を指でなぞって、計測したい部分を決定。その場所をメジャーで実際に計測するだけで、画像に数値が自動で反映される仕組みになっている。

撮影した画像をなぞって計測部分を決める
あとはハカルノで計測するだけで画像に数値が反映される

 また、アパレル店舗では、採寸や伝票整理に役立つとしている。手書き用の伝票を撮影すると、それが電子化され、ハカルノと連動する伝票データに。あとは画像をタッチして記入する位置を決定し、ハカルノで採寸すると数値が反映されていくという。

伝票を撮影してデータ化し、数値を入れたい箇所を決定する
あとはハカルノで採寸すれば、計測数値が反映されていく

富士通がクラウドファンディングを活用する理由とは?

 大手企業である富士通が、クラウドファンディングを利用した背景について、富士通デザイン 代表取締役社長 上田義弘氏は次のように話す。

 「弊社は近年、商品やサービスのデザインに加え、人々や社会が持つ本質的な課題や欲求を捉え、時代や環境に応じた新たなサービスを提供したいと考えております。しかしアイデアをカタチにし、ビジネスにするまでには高い壁があります。そのため、クラウドファンディングサービスを利用することで、お客様との共創活動を拡大、実現を目指しました」

 今回の商品を担当したマクアケの取締役 木内文昭氏は、「昨今、大企業様とのプロジェクトが増えてきています。資金調達以上に、テストマーケティングとして我々の担う役割が大きいのではないかと考えています」と話した。

富士通デザイン 代表取締役社長 上田義弘氏。「ハカルノが成功すれば、採寸データを利活用したデータソリューションを、ゆくゆくは他業種への活用も検討している」と話す
マクアケ 取締役 木内文昭氏。「消費者の反響があったものを量産化できるので、大企業の新商品開発においてマクアケの活用が進んでいます」という
発表会場にて、「ハカルノ」のクラウドファンディングが開始した