パナソニック、リビングに馴染むソファスタイルのマッサージチェア

 

マッサージソファ EP-MS40

 パナソニックは、インテリアに馴染むソファスタイルのマッサージチェア「マッサージソファ EP-MS40」を5月1日より発売する。希望小売価格はオープンプライス。店頭予想価格は20万円前後。

 同社では、昨今の経済状況において、外出先よりも自宅での過ごし方に消費する傾向が強い「巣ごもり消費」に注目している。同社においても、高価格帯の調理家電や、美顔器などのホームエステに関する製品の売り上げが好調であり、従来、外で体験していたものを家庭に取り込む「外から内へ」の志向が高まっていると考えている。マッサージソファ EP-MS40では、これらの傾向をふまえ、家庭のリビングに馴染むスタイルのマッサージチェアとして開発された。


同社でが考える最近の消費傾向

ホームエステや自宅での食事など「価値あるもの」に注目が集まっているという

 

 リビングのインテリアを損なわないために、本体の形状は、丸みを帯びたラウンドフォルムを採用した。背もたれ部分のフレームを曲線にすることで、座ったときに腰がしっかりと座面に密着し、座った状態での上下の治療範囲は約65cmになるという。このため、従来のマッサージチェアで搭載されていた座面を倒すリクライニング機能を省略した。リクライニング機能を省略することで、本体後部に空きスペースを確保する必要がなく、壁にくっつけて設置できる。

製品本体。パッと見ただけではマッサージチェアに見えないデザイン本体側面。丸みを帯びたラウンドフォルムが特徴フットマッサージャーは座面下に収納されている

 

使用イメージ付属のリモコン本体背面のコード接続部。チャイルドロック機能が搭載されている

  さらに、ラウンドフォルムの採用により、本体の高さを約85cmに抑えた。従来よりサイズを抑えたことで、リビングに置いて、ソファと並べて使っても違和感が少ないという。

 また、ソファとしての外見を確保するため、フットマッサジャーは収納式を採用している。使用する際は座面のヒモを引っ張ると、座面下からフットマッサージャーが出てくる。収納の際はマッサージャーを軽く押しこむと収納される。

 

フットマッサジャー部分座面の横に設置されているヒモを引っ張るとマッサジャーが出てくる収納時はマッサジャー部分を押す
フットマッサジャー部分が収納式なので場所を取らず、見た目にもスッキリとした印象になる
フットマッサージャー部分の断面モデル
フットマッサジャーの揉み効果

 

 そのほか、インテリアとしての役割も重視した。本体の布地にはポリエステル100%の生地を採用し、着せ替え用のカバーも含めてカラーバリエーションは10色を用意した。本体には専用のクッションが付属するなど、マッサージチェアとして使わない時はソファとして使用できるようになっている。

 

製品設置イメージ
本体には専用のクッションが付属する基本カラーの4色に加え、10色の専用カバーが用意される

  マッサージ機能としては、ローラーを搭載した「もみメカ」を本体に内蔵した。もみ玉は選択したコースによって約6cmまでせり出す仕組みで、3段階の強弱調節ができる。また、座った人の肩の位置を自動で確認し、体格に応じたマッサージ範囲を自動で確認する「マッサージ範囲自動設定」を搭載している。なお、本体の推奨使用体格は身長155cmから185cmとなっている。

 

本体の座面部分。普通のイスに比べると座り心地が浅く、腰が座面にしっかりと密着する
本体に内蔵されている「もみメカ」は本体サイズを考慮してコンパクトなものを開発した
 
もみメカが動いている様子

 マッサージコースでは、首から腰の筋肉を丁寧に揉みほぐす「しっかりほぐし」、強い刺激を抑えた「くつろぎタイム」など上半身を中心とした4つのマッサージコースで構成された「おまかせコース」のほか、部位に応じてマッサージ時間を自分で選べる「わたし流コース」、凝っている部分を集中的に施術する「ポイントコース」など3種類の自動コースを搭載している。

リモコンの操作部本体側面には専用のケースが設けられている


 本体サイズは、700×1,480×850mm(幅×奥行き×高さ)。重量は約45kg。消費電力は60Wで、待機時の消費電力は0.3W。ソファクッションと操作器ホルダーが付属する。本体カラーは「グラスグリーン&ウッドブラック」、「バニラアイボリー&ウッドブラック」、「サンドブラウン&マロンブラウン」、「バニラアイボリー」の4色。着せ替えカバーも同時発売される。カラーはカシスレッド、グラスグリーン、など10色が用意される。価格は17,500円。

 また、フットマッサージャー機能を省略した「EP-MS10」も同時発売される。価格はオープンプライス。店頭予想価格は15万円前後。

パナソニック電工株式会社 電器事業本部 ヘルシー・ライフ事業推進部 樺山雅樹氏
 製品の開発を担当したパナソニック電工株式会社 電器事業本部 ヘルシー・ライフ事業推進部 樺山雅樹氏は、「リビングに馴染む、溶け込むことを意識して作った製品。座ったときのくつろぎ感にもこだわっている」とし、製品開発においてのテーマとしては「これまでのマッサージチェアに比べて、サイズも半分。価格も半分のものを目指した」と話した。また、製品のデザインについては「インテリア業界からも高い評価を頂いた」とし、従来の家電製品の流通ルートに加えインテリアショップなどでも積極的に展開していきたいと語った。

モデル・タレントの黒田知永子さん

 また、会場では樺山雅樹氏とモデル・タレントの黒田知永子さんによるトークセッションも行なわれた。黒田さんは製品について「リビングのインテリア性を損なうことなく、違和感なく置けるから便利です」と語った。また、10色展開のカラーリングについては「今あるソファに色を合わせて揃えたり、インテリアのポイントとしてビビッドな色を使うのも良い」と話し、「家のリビングだったらバニラアイボリーが合うと思います」と語った。

 

 

トークセッションは実際の製品に座って行なわれた黒田さんは実際にマッサージを体験。「気持ちが良くてこのまま眠ってしまいそうです」と話していた




・パナソニック、体型をセンシングして揉み加減を調節するマッサージチェア(2008年07月02日)

・ナショナル、マンションにも置けるマッサージチェア(2007年11月13日)


(本誌:阿部 夏子)

2009年4月7日 00:00