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パナソニック、「次亜塩素酸」の揮発成分でMRSA、肺炎レンサ球菌、ロタウイルスを99%以上抑制
2016年11月8日 13:09
パナソニック エコシステムズは、食塩水を電気分解することで得られる「次亜塩素酸」の水溶液から揮発した塩素成分が、MRSA(メチシリン耐性黄色ブドウ球菌)、肺炎レンサ球菌、ロタウイルスを抑制する効果があるとの検証結果を発表した。
同社では次亜塩素酸を空間清浄機「ジアイーノ」の除菌・脱臭成分として利用しており、壁や手すり、床面などに付着、あるいは浮遊している病原菌やウイルスに対して抑制効果を発揮すると謳っている。
これまでの検証では、大腸菌ファージ、A型インフルエンザウイルス、ネコカリシウイルスなどへの抑制に効果があることが明らかになっているほか、アンモニア、酢酸、トリメチルアミン、ノネナールに対する脱臭効果も発揮するという。
具体的な検証方法は、約6畳の空間で回転式除菌フィルターに約10mg/Lの次亜塩素酸水溶液を含浸し、一定の風(3立方m/min)を回転式除菌フィルターに当てて有効塩素成分を揮発させ、MRSA、肺炎レンサ球菌、ロタウイルスを付着させた試料に暴露した場合と、暴露させない場合(自然減衰)とで付着菌数とウイルス感染価を比較するもの。
結果として、MRSA、肺炎レンサ球菌、ロタウイルスのそれぞれに対して120分で99%以上の抑制効果が確認されたとしている。