イベントレポート IFA 2015

フィリップス、デジタル化で更に進化するヘルスケア事業

 フィリップスでは、ライフスタイルカンパニーとして、予防から臨床までヘルスケアのトータルアプローチを進める。同社ではすでに医療機器分野での功績があり、現在2億人を超える患者が同社の医療機器を使用している。

 フィリップスのパーソナルヘルスCEOで、上級副社長のPieter Nota氏は、「デジタル化をすすめることでさらにヘルスケアテクノロジーを進化させる」とし、様々な製品を紹介した。

フィリップスでは、毎日の暮らしから診断、ケアに至るまで人々の健康を持続させることを掲げる
電動歯ブラシや空気清浄機など、日常に役立つものから、医療機器までフィリップスでは幅広いラインナップで人々の生活を健康へ導く
パーソナルヘルスCEOで、上級副社長のPieter Nota(ピーター・ノタ)
アプリと連動させて使うスマートシェーバー。ユーザーの肌情報を得ることで、その人にあったシェービングを提案する

 生活分野においては、アプリと連動して使えるスマートシェーバーを紹介。本体とスマートフォンをBluetoothで接続することで、肌への圧や、シェービング時間などをアプリで確認しながら使える。

 予防医療に関しては、口腔内衛生が重要とし、子供が楽しみながら歯ブラシできるプログラムを紹介。こちらも、本体とデバイスをBluetoothで接続して使う。

Bluetoothで電動歯ブラシとアプリを連動させる
実際に磨いている様子をアニメでわかりやすく見せる
キャラクターを設定することで、子供へも親しみやすくする

フィットネスのためだけではなく、よりプロフェッショナルなアプローチ

 心臓や糖尿病を予防するためにはバイタルデータを得て、健康を維持することが重要として、心拍数や体温、血圧の数値を記録できる製品とアプリも発表した。

Bluetoothで接続して使う健康器具。体温計や血圧計、体組成計、心拍数を計測できる時計型のモデルも展開する
計測したデータはアプリで集約して確認できる

 Pieter Nota氏は、「フィリップスのヘルスケア製品は、製品開発時にプロフェッショナルの声を反映させている。単なるフィットネスのための道具ではなく、専門的な知識も得られる、よりプロフェッショナルなもの」と話した。

 そのほか、診断ツールとして緊急医療の現場で役立つデジタルツールなどを紹介した。

緊急医療の現場で役立つ超音波を使った医療機器
睡眠中の無呼吸症候群などを改善する「Dream station」。眠りのリズムなどを科学的に分析し、改善へと導く

阿部 夏子