イベントレポート IFA 2015
360°フィルターを採用したダイソンの新しいスティッククリーナー~IFA2015事前説明会
(2015/4/27 12:12)
毎年秋にドイツ・ベルリンで開催される世界的な家電見本市「IFA」の事前記者説明会「IFA Global Press Conference」が4月24日~26日(現地時間)に地中海の島国、マルタ共和国で開催された。2015年のIFAの開催期間は9月4~9日。
世界55カ国、300人以上の記者を招待したプレイベントで、協賛メーカーやIFAの関係者によるプレゼンテーションが行なわれる。家電 Watchではその中から生活家電について、レポートする。
360°フィルター搭載のスティッククリーナー
ダイソンは、プレゼンテーションはせず、製品展示だけを行なった。その一つが、日本ではまだ発売されていないスティッククリーナー。独自開発の「360°フィルター」を搭載し、微粒子を含まないきれいな排気を出すという。
すでにドイツをはじめヨーロッパでは発売されているもので、この先、日本での展開も予定しているという。
また日本では展開していない、カーペットの掃除に適したブラシを搭載したモデル、ハードフロアの掃除に特化したブラシなども併せて展示されていた。
会場ではこのほか、先日ダイソン傘下に入ることが発表されたダイソン氏の長男が開発した、LEDライト「ジェイク ダイソン ライト」なども展示されていた。
16通りに変更可能、プロジェクターで操作パネルを映し出すIHクッキングヒーター
また、ドイツの家電メーカーGRUNDIG(グルンディッヒ)は開発中の製品として、プロジェクターとIHクッキングヒーター、食器洗い洗浄機を組み合わせた「VUX(Virtual User experience)」を紹介した。IHクッキングヒーターの上にプロジェクターを備えたシステムで、IHクッキングヒーターの加熱部と操作パネルの自由度が高い点が特徴。
IHクッキングヒーターは、加熱部が決まっておらず、どこでもアクセス可能。対象物を検知すると、加熱中であることを示すために、鍋の周りが赤く点灯する。また、操作パネルは、IHクッキングヒーターの前方のほか、左右、上下に移動できる。これらの表示は、上部に設けられているプロジェクターから投影される仕組み。投影されている操作パネルの上に物などを置くと、表示が自動でほかの場所に移動する機能なども設けられている。操作パネルの表示場所は16通り用意されている。
GRUNDIGのブランドディレクターは、同システムについて、「現在、開発中であり今後更なるアップデートを予定している。例えば、IHクッキングヒーターの横にディスプレイを表示して、別の場所で寝ている赤ちゃんの様子を確認しながら料理することも可能になる。秋に開催されるIFAでさらに進化したシステムを発表できるだろう」と話す。