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ダイソン、PM0.1まで取り除く空気清浄機能付きファン
(2015/3/18 13:58)
ダイソンは、超微小粒子状物質PM0.1まで取り除く空気清浄機能付きのファン「Dyson Pure Cool(ダイソン ピュア クール)」を4月28日より発売する。価格はオープンプライス。店頭参考価格は64,800円前後(税抜)。
PM0.1レベルの微粒子を99.95%除去
空気清浄機能付きの扇風機。独自開発した360°グラスHEPAフィルターを採用しており、PM0.1クラスの超微小な物質まで、取り除ける点が特徴。
羽根がない形状で風を作り出すダイソン独自のエアーマルチプライアー技術を採用しており、土台部分から吸い込んだ空気を上部から送り出す。その際、円形開口部を通過させることで空気を加速、周囲の空気を巻き込み、増幅させることで、強い風量を生み出す。Dyson Pure Coolは、扇風機、加湿器に続き、エアーマルチプライアー技術を活用した第3の製品カテゴリになる。
Dyson Pure Coolの開発にあたり、ダイソンが特に注力したのはフィルター部。1.1平方mのマイクログラスファイバーを254回折った高密度のフィルターで、360°から空気を吸い込むことができる筒状の形状を採用。PM0.1レベルの微粒子を99.95%除去することができる。フィルターは、交換式で1日24時間使い続けた場合の交換時期は約半年。交換用フィルターは6,000円前後。なお、8畳のスペースを清浄するのにかかる時間は約25分、10畳は約30分、26畳で約60分ほど。
既存の空気清浄機では充分ではない
ダイソンの微生物学者であり、シニアパフォーマンスエンジニアのToby Saville氏は「日本は約3割の人が花粉症に苦しんでいる。それだけに空気清浄機も様々な物があるが、どれも大きく、使いづらい。また、身体の中に入った時に最も影響が大きいPM0.1クラスの超微小粒子状物質を取り除けていないのも問題。既存の空気清浄機は、空気を吸い込む速度が速すぎて、PM0.1クラスの微細な物質までは、取り除くことができない」
と、既存の製品の問題点を挙げる。また、実際に売り上げ上位の空気清浄機10製品と性能を比較したところ、その差が歴然だったことを明かした。
また、ダイソンのシニア デザインエンジニアのOla Ppierkowska氏は、製品の開発について「ジェームス・ダイソンから直接、空気清浄機を開発するようにとのオーダーがあり、その時の条件がPM0.1レベルの微粒子を99%以上、除去出来る製品というものだった。私達は開発に2年間以上かけ、450台以上のプロトタイプを作成した」と話す。
さらに既存の空気清浄機との大きな違いとして、メンテナンスの簡単さを挙げる。
「既存の空気清浄機のフィルターは複雑な手順でのメンテナンスが必要だが、Dyson Pure Coolは、交換時期が来たらフィルターを取り替えるだけ」という。
今後については「Dysonは決して立ち止まらない。怠惰を避け、次なるステップに進み続ける」と話す。
本体サイズは196×1,018mm(直径×高さ)で、重量は3.58kg。