イベントレポート IFA 2013
ミーレ、ノック2回で開く食器洗い乾燥機など
(2013/9/17 00:00)
ドイツの家電&業務用機器メーカーのミーレは、掃除機、ランドリー機器、調理機器、エスプレッソマシン、食洗機などを取り扱っている。IFA2013のブースでは、キッチン関連の最新モデル「6000シリーズ」を展示。コーヒーマシンや今回のIFAで初披露された食洗機のほか、ランドリー製品に注力していた。
カップの高さに合わせて抽出口が自動で動くコーヒーマシン
これまでビルトインタイプが主流だったミーレのコーヒーマシンには、今回初めてカウンタートップタイプのコーヒーマシン「CM6」が登場。ブラックとホワイトの2色で展開される。日本でも2014年以降に発売される予定だという。
また、ビルトインタイプのコーヒーマシンのデモンストレーションも行なわれ、カップを置くとコーヒー抽出口が下降し、カップの高さに合わせて止まる様子を披露。タッチパネルをスライドさせることで、エスプレッソ、レギュラーコーヒー、カプチーノ、ラテマキアートなどのメニュー設定が簡単にできることなども紹介された。
ノック2回で扉が開く食器洗い乾燥機
最新モデル6000シリーズの食洗機の特徴は、使用水量がわずか6.5L以下と少なく、従来モデルに比べて音も静かに、乾燥性能もよくなっていること。また、幅45cmとコンパクトサイズの4800シリーズもお目見えした。
今回目を引いたのが、ハンドルをなくして家具のように見せる食洗機「KNOCK2 OPEN」。扉の半分から上の部分を2回押すと扉が開く仕組みで、扉の厚みの部分に操作部が設けられている。扉にはバイブレーションセンサーが付けられおり、ノック以外での誤動作はないという。ガラス窓もなく、壁に馴染んで家具のようにしか見えない新タイプの食洗機は、インテリアにこだわる人たちの注目を浴びそうだ。
用途に応じた専用洗剤で汚れをしっかり落としランドリーケア製品
ランドリーケア製品の進化も今回の目玉の一つ。会場の中央に、洗濯機のパーツを吊り下げて展示していたのが印象的だった。
「QuickPowewrWash」モードを搭載した洗濯機「PowerWash&TwinDos W1」は、1時間以内で洗濯を終えるスピードとシミまでしっかり落とすパワーがポイント。洗濯機の右下にある1と2の容器に専用の洗剤を入れておくと、最適な分量が自動で投入される仕組みで、それぞれの洗剤にも特徴がある。1の洗剤では脂汚れやタンパク質を落とし、2の洗剤では赤ワインやコーヒーなどのシミまで落とすものとなっているのだ。
洗濯機の左上のケースには、柔軟剤や専用洗剤などのパックを入れられるようになっている。これらは、「トータルランドリーケア」というコンセプトのもと、洗濯機だけでなく洗剤まで同社で手掛けているからできるシステムといえるだろう。
乾燥機はヒートポンプ式で乾燥容量も8~9㎏にアップ、仕上げにスチームを加える「Steam Finish」により、衣類のしわを伸ばす「プリアイロン」機能が搭載されている。
そのほかミーレが提案するスマートハウス「MIELE@HOME」の展示も行なわれていた。太陽エネルギーを有効活用して洗濯を行なったり、スマートグリッドにより、1日の中でバランスよくエネルギーを使えるように制御するほか、独自のエネルギーコントロールを行なう「InfoControl Plus」ではスマートフォンのアプリを利用することで、家の中のすべての家電をコントロールできることを目指しているという。