【次世代照明技術展 2011】
豊光社、白熱電球に匹敵する高い演色性のCCFL電球形蛍光灯

~ランプの平均演色評価数は「Ra99」

 LED照明など、次世代の照明装置・部品・材料の展示会「第3回次世代照明技術展 ライティングジャパン」が、1月19日、東京ビッグサイトで開幕した。会期は21日までの3日間。入場料は5,000円だが、事前登録で無料になる。

 本誌では、会場にて公開された家庭向けの照明器具を中心にお伝えする。


豊光社のブース。「Ra99相当の驚きの高演色性」という謳い文句

 豊光社のブースでは、色彩の再現度が高い電球形蛍光灯「60W形高演色電球タイプ SOLANA-LS60R」を展示していた。2月下旬に発売予定で、希望小売価格は電球色・昼光色タイプともに2,079円。

 液晶テレビやパソコンモニターのバックライトとして使用される「CCFL(冷陰極蛍光管)」を光源に採用した電球形蛍光灯で、演色性(色彩の再現度)が高い点が特徴。本製品に搭載しているCCFLランプにおける、演色性の高さを表す指標「平均演色評価数(Ra)」は「Ra99」と、非常に高い数値となっている。


60W形高演色電球タイプ SOLANA-LS60R 電球色タイプ。色温度は2,800K昼光色タイプ。色温度は5,500K

 平均演色評価数は、数値が100に近いほど演色性が高いとされ、基準となる白熱電球の光が「Ra100」となる。電球形蛍光灯やLED電球では、高いものでも「Ra80」台が多くなっている。この高い演色性が実現できる理由について、同社では「蛍光体の配合を変えている」としている。

 本体サイズは64×129mm(直径×高さ)で、重量は110g。口金はE26。全光束は電球色タイプが380lm、昼光色タイプが450lm。色温度は電球色が2,800K、昼光色が5,500K。消費電力は11W。寿命は20,000時間。カバーの素材はガラス。

 ちなみに同社では、CCFLを光源とする60W形電球形蛍光灯のスタンダードモデルを発売しているが、平均演色評価数は「Ra86」となっている。その一方で、寿命は30,000時間と長くなっている。

 このほか、直管20W形の高演色タイプも同時に発売する。こちらも光源にCCFLを採用している。本体サイズは29×580mm(直径×長さ。突起部含まず)で、重量は185g。口金はG13。消費電力は14W。寿命は20,000時間。カバーの素材はポリカーボネイト。電球色タイプと昼光色タイプが用意され、希望小売価格は5,229円。

 なお、これらの高演色タイプは、CCFLランプとしての平均演色評価数はRa99だが、製品全体としてはRa95になるという。

直管形蛍光灯20W形の高演色タイプも、同時に発売する。写真中央は電球色タイプ昼光色タイプアップで見ると、CCFLの細い蛍光管が見える

 ブースではこのほかにもCCFLを使用した照明を数多く展示。電球形蛍光灯では、100W形や60Wの調光対応モデルを4月下旬に、直管形では赤/桃/青/緑/黄緑/黄の6色をラインナップしたカラータイプを2月下旬に、それぞれ発売するという。

直管形蛍光灯では、選べるカラーモデルも発売される。希望小売価格は税込みで4,704円電球形蛍光灯では、100W形や60W形の調光対応モデルも発売する。なお、写真中の希望小売価格は税抜きのもの





(正藤 慶一)

2011年1月20日 00:00