私が選ぶ今年のベスト雑貨――前編

　1年の締めくくりに、編集部員とライター陣が、この1年間で最も気に入ったアイテムを2日間に渡ってご紹介しよう。1日目は、アイデアの光るスマホ文具やキッチングッズが登場する。

iPhoneで簡単に名刺データを取り込むスマホ文具「Smadepot」　by.片岡義明

カール事務器の名刺整理ボックス「Smadepot」

　ここ最近の文具のトレンドといえば「スマホ連携」。スマートフォンのカメラでスキャンしやすいノートや、QRコードが描かれた付箋などさまざまなスマホ連携文具が登場しているが、中でもとくに印象に残ったのが、カール事務器の名刺整理ボックス「Smadepot」だ。

　Smadepotは箱のフタの上部が名刺の撮影台になっている名刺整理ボックスで、名刺とiPhoneを手早くセットし、iPhoneのカメラで撮影できる。名刺とiPhoneのセット位置が決められており、これを使えばカメラと名刺の位置合わせが不要となる。撮影時に手ブレを起こす心配もないし、名刺に影も写りにくい。連続で大量の名刺を簡単にスキャンできるので実に効率が良い。この商品、編集部から送られてきて使ってみたところ、あまりの便利さに到着したその日のうちに自費で買ってしまった。

　ちなみにレビューのときには「iPhoneの新機種が登場した場合、この製品で対応できる保証はない」と書いたが、その後に発売されたiPhone 5sは、サイズやカメラ位置に変更が無かったため、iPhoneを買い換えたあとも問題なく使えている。次期iPhoneではデザイン刷新の可能性が高く、Smadepotがそのまま使い続けられるかわからないが、もしも次期iPhone用に新たなSmadepotが発売されたら、また買い直してしまうかもしれない。それくらい毎日便利に使っている商品だ。

・レビュー カール事務器「Smadepot(スマデポ)」
http://kaden.watch.impress.co.jp/docs/column_review/yajreview/20130712_607276.html

ジップロックの必需品「Food Bag Keeper」　by.藤原大蔵

あおぞら「Food Bag Keeper」。ペラペラの保存袋がキッチンスケールの上でも自立する。正確に計量しながら食材や料理が保存できる

　最近レビューしたばかりだが、あおぞらの「Food Bag Keeper」は、もう手放せないキッチングッズとして大いに気に入っている。

　何よりも便利なのは、Food Bag Keeperを使うと、ジップロックに代表されるジッパー付きの保存袋が口を開けたまま自立する点だ。両手が自由に使えるので、汁気の多い残り物も鍋から直接保存袋へラクに移し替えられるようになった。汚れても、丸洗いできるので清潔に保ちやすい。

　本体が約50gと軽いのも見逃せないポイントだ。Food Bag Keeperに保存袋をセットしてキッチンスケールの上に乗せれば、ペラペラの保存袋に食材や料理を正確に計量しながら入れられるのが気に入っている。キッチンスケールとの相性も抜群だ。

　使い始めてすぐに、もっと早く買っておけばよかったと思えるほど気に入っている。価格も手頃なので、ジッパー付き保存袋をお使いなら、是非手に入れて欲しいキッチングッズだ。

・レビュー　ジップロックを手の支えなしで使える便利グッズ
http://kaden.watch.impress.co.jp/docs/column_review/yajreview/20131217_627872.html

ドアの隙間も通せる電源コード「フラットコード」　by.伊達浩二

ダイケイ産業「フラットコード」

　この製品は、いわゆる延長用の電源コードなのだが、途中がフラットケーブルでできているところが新しい。

　ケーブルの厚みが1mm程度なので、玄関や自動車のドアの隙間でも通るし、カーペットの下を通してもゴロゴロしない。フラットケーブル部分が弱くないかと心配だが、イスのキャスターで引いても大丈夫だという。

　ちょっと値段は高いのだが、必要な場所ではとても便利な製品だと思えてしまう。思わず、使える場所を探したくなる製品だ。

・レビュー　ダイケイ産業「フラットコード白(1m)」
http://kaden.watch.impress.co.jp/docs/column_review/kdnreview/20130327_593229.html