ぷーこの家電日記
第641回

食べるよりも作るのが好き。趣味の家庭菜園熱が止まらない!
2026年10月30日 07:04
多趣味の無趣味。10数年前までの私はまさにそんな感じだった。何かブームが来ると寝る間も惜しんでどっぷりハマって、ある時突然に憑き物が落ちたかのようにそのブームがパタっと止まるのだ。再びそのブームが訪れることもあるけれど、ほとんどの場合そのブームは二度と訪れることはなく、ハマった時の道具や材料などが遺跡のように溜まっていくのである(笑)。
そんな熱しやすく冷めやすい気質の私は、今でも多少の趣味をとっ散らかしたりしつつも、やっとのやっとで見つけたというか、10年以上続けている趣味がある。それが「家庭菜園」である。ここでも何度か書いているが、最初のきっかけは小さな家電、水耕栽培器だ。
小さな種から芽が出てレタスになった時の感動は大きく、いろいろな野菜を水耕栽培で育て、、追い付かなくなってプランター栽培を始め、それでも全然足りなくなって貸し農園を借りることにしたのが2018年。出不精なので時々「行くの面倒だな」みたいなケースももちろんあったけれど、それでも飽きたというものではなく、ちょっとした気分のムラ程度だった。数十種類の野菜を育て、失敗してもやり直せるのは1年後。毎年試行錯誤しながら完全に家庭菜園にのめり込み、趣味というかライフワークになっていったのだ。
それから数年、世の中の物価や人件費高騰の波は貸し農園にも影響して、年々賃料が上がっていき、6年くらいでほぼ倍になってしまった。払えないわけではないけれど、翌年以降も値上がりすることは想像できたし、「これ以上は貴族の遊びになってしまう!」と焦る私。「無理!」ってなった時に辞めることができるかと考えたけれど、もう私の生活の一部となっている家庭菜園を辞めることは辛すぎて無理だ。そこで探しまくって見つけたのが、比較的最近開園された今の貸し農園だった。
車で片道1時間ほどかかり、近いとはいえないけれど、かなり破格で区画も広い。安いぶん手厚いアドバイスやケアなどはないのだけど、広い場所を貸してもらえるだけで十分ありがたすぎる! ということで、新たな貸し農園に引っ越しをして1年半が経った。
土質がちょっと前と違ったりして、試行錯誤しながら作っているけれど、それも非常に楽しい。広くなったので、1人で週末だけで管理するのはなかなか大変なので、耕運機やチェーンソーに草刈機など、家庭菜園用の小さなものだけどいつの間にか機械化まで進んできて、クルマの中は農業資材や機械たちでいっぱいで完全に作業車だ(笑)。飽きっぽい私の家庭菜園の熱は冷めることなく、むしろさらに加熱していっているようだ。
でも、私のようにどハマりする人ばかりではない。何を植えたらいいか、いつ何を準備すればいいか分からない人もいる。忙しくてなかなか畑に行けない人もいれば、久々に畑に来てみると、雑草で覆われていて嫌気がさして諦めてしまう人もいる。自分で全部自由にできるのがうれしい人もいるけれど、都市型の狭いながらのんびり楽しめる管理付きの貸し農園が合う人もいるのだ。
私が借りている区画の隣接した区画の借主が、夏の間おそらく2カ月ほどまったく来られなかったようで、雑草だらけでジャングルのようになっていた。ちょうど管理人に会った時に、「ここの方は辞めちゃうんですかね? もし辞めるようだったらここも借りたいので教えてください」と声をかけていた。増やしたいわけではないけれど、広げたい気持ちはちょっとある。数十ある区画の中で、隣が空いたのならばそれは借りたい(笑)。
それから数カ月。10月に入りその区画がきれいに耕されて空き地になった。貸し農園は1年単位での契約なのだけど更新しなかったようだ。そして「以前声かけてっておっしゃってましたよね? 空きましたよ」と管理人に言われて、「借ります! 借ります!」と二つ返事でその場で仮契約を結び、もう1区画借りてしまった。私はもともと2区画契約していたので、L字型に3区画、一気に1.5倍の広さになった。
そしてさらに2週間後、畑に行くと管理人がまた1区画耕していた。そこはこれまた隣接する区画。「えっ。もしかして」と言うと、「ここも空きましたよ」と半笑いしながら教えてくれる。「えーー。どうしよう、どうしよう」なぁんて頭の中の天使と悪魔が数十秒戦った後、「もう、これは運命ですよね。仕方がないですよね。借ります!」と、完全に判断能力を失った私は勢いでもう1区画を借りることにしてしまったのだ。
おかげでL字型だった区画がきれいに四角になった。12m×8mの96m2。私が住んでいるマンションよりも全然広い(笑)。余裕で4LDKくらいの広さではないだろうか。無計画に借りて、作付けも無計画状態で一気に2倍になってしまった畑。おかげで資材も足りなくなったので、ずっと憧れだった「農家のコンビニ」とも呼ばれるコメリにも遠出して行ってみたりもした。テーマパークに来たような楽しい気持ちでまた行きたい!
「やれるのか? できるのか?」と不安半分だけど、ワクワクも止まらない。新しい区画にはとりあえず葉物の種をたっぷり蒔いて、あとは玉ねぎを360個、ニンニクを120個植えた。全身筋肉痛でくったくたである。そして作付けも無計画ながら、収穫した後もまだ無計画である。もちろん家族だけで食べきれる量ではない。今までも食べきれなくて毎週人に配っていたのに、それがさらに増える(笑)。
素人の趣味なので安定してきれいな野菜が作れるわけじゃないけれど、それでもなるべくきれいな野菜を作る技術向上とともに、もらってうれしい作物選びと出口戦略が今後必要になってくる。という感じで、完全にプチ農家ごっこと化している私なのでありました。あぁ、趣味って忙しくて素晴らしい(笑)。


