e-bike試乗レビュー
愛車のグラベルロードe-bikeにまさかのトラブル! トレックの生涯補償で復活
2026年10月29日 08:04
2026年に発売されたTREK(トレック)のグラベルロードe-bike「Checkpoint+ SL 5」。国内での販売台数が少なめだったこともあり、試乗後に走りのよさと軽さ、乗り心地のよさで購入しました。その後、還暦オーバーでも久々の100kmサイクリングを楽しめたことをお伝えしましたが、まさかの出来事が起こりました。
カーボンフレームに「ひび割れ」が! でもトレックは生涯補償♪
Checkpoint+ SL 5だと100kmライドも余裕でこなせる。それを体感し、Checkpoint+ SL 5でのサイクリングに新たなビジョンのようなものが開けました。ということで、より長い距離を楽しむためにCheckpoint+ SL 5をカスタマイズ! さっそくショップに持ち込みました。
Checkpoint+ SL 5について少し気になることがあったので、カスタマイズのついでにその件も相談してみました。気になるのは「走行中にときどき"ミシミシ"と音がする」ということです。ペダルを踏むと、ミシッ、と。ペダルが緩んでいるとかでしょうか、とにかく、「たまにミシッていうんです~」と相談。
するとスタッフの顔色が少し変わって「ちょっと心当たりが」と。Checkpoint+ SL 5のフレームを調べ始めました。
スタッフは、ドライブユニットのカバーを外し、ライトで照らしてフレーム内側をチェックし始めました。そして「フレームに小さなクラック(ひび割れ)がありますね。その原因はたぶんドライブユニット組み付け時にありますので、トレックに補償を申請してみます」とのこと。
Checkpoint+ SL 5のカーボンフレームに非常に小さなひび割れが見つかったわけですが、力がかかる部分なので放っておくとひび割れが徐々に大きくなる可能性があり、危険につながるとのこと。いきなり割れたりすることはないそうですが、このまま走行しないほうがいい、と。
えぇぇぇ~? サイコーに気に入ってるe-bikeなのにぃ~! これからガンガン走ろうと思ってるのにぃ~! 走れないの? 走っちゃダメ、ですか、あぁ、はい。
結局、フレームを交換することになりました。ただし、こういった「材料や製造がもとになった欠陥」が見つかった場合、トレックの「生涯補償」が適用されるそうです。今回のフレーム交換も生涯補償が適用され、工賃などは無料となりました。
なお、フレーム生涯補償の対象は、「最初の購入者」の自転車のメインフレームやリジッドフォークやフルサスペンションのスイングアームなどだそうです。通常の使用において問題が発生したらいつでも、つまり生涯にわたって補償されるとのこと。
また、トレックにはほかにもカーボン製ボントレガーホイールの2年補償(無償交換)や「Carbon Care(カーボンケア)」(事故などが原因で起きたフレーム破損に対する救済プログラム/特別価格でカーボンフレームの買い直しが可能)があります。さすが米国最大の自転車メーカー。保証制度についても安心できるブランドだと感じました。
ただ、筆者が使っているサイズのCheckpoint+ SL 5のフレームは、もう青いカラー(「Fjord Blue / Cobalt Blue」)がないため、2026年米国モデルのカラー「Matte Bronze Age/Dark Web」になるそうです。日本で2027年モデルとして追加されたカラーです。
そして、フレームを米国から取り寄せるため、最低でも半月くらいは時間がかかってしまうとのこと。ん~残念。でもこれから梅雨入りだし、まあいっか……ミシミシ音もたぶんなくなるだろうし、安心して走れるようになるし、生涯補償が適用されるし、と思うことにしました。
3週間後にフレーム交換完了、1,000km超えてどこまでも~♪
フレーム交換には約3週間かかりました。交換自体は数日で済みましたが、米国からのフレーム取り寄せには結局2週間少々かかりました。ともあれ、筆者の愛車がバッチリ復活です♪
実際には前のフレームに装着されていた全パーツを新しいフレームに載せ換えるという大作業です。その現実を間近にすると、トレックの生涯補償によりこれが無料で行なわれることは、ちょっとした衝撃を伴う驚きです。
余談ですが、Checkpoint+ SL 5のためにロードバイクを安定的に自立させる方法を考えました。カーボンフレームなので、キックスタンドの類を装着するのが難しいからです(フレーム割れの原因などになるため)。筆者の場合はロードバイクでポタリングをしていてショップなどに立ち寄るときに自立させることが多いので、その方法を「ポタリング自立術(ポタ自立)」と名付けました。具体的な方法は、まずバンジーコードなどで「ブレーキがかかりっぱなしの状態」にします。同時にフロントホイールが左右に向かない状態に固定。バンジーコードでなくても、バンダナや靴ひもとかでもOK。ロードバイクの前後輪と一脚により完璧な「三点支持」となり、まず倒れないという安定感とともに自立します。
筆者的な完全装備にしたCheckpoint+ SL 5。もうミシミシ音は出ないかな……と気にしながら走行しましたが、全然問題ナシ! 舗装路はもちろんグラベルも走りましたが、完全に問題ナシ! よっしゃぁ~と気を良くし、その日から真夏のサイクリングを何度も行ないました。
そして感じたのは、やはりCheckpoint+ SL 5の乗り心地のよさです。100km以上のサイクリングでも「体が凝って痛い~」ということが起きにくい。筆者の場合、パッド入りのパンツなどは履いておらず、タイツ直穿きの上にショートパンツというスタイルで走っていますが、走行時の振動の少なさもあって、お尻が痛くなることがほとんどありません。それを実感して「やっぱりカーボンフレーム+エアボリュームのあるタイヤはロングライドをラクにするんだなあ、しかもCheckpoint+ SL 5はIsoSpeed搭載だし」とあらためて思いました。
Checkpoint+ SL 5で走り始めてからもうトータルで1,000kmを走ってしまいました。筆者としては異例なほど早い到達です。それほどまでに快適に走れて、走ることを楽しめるe-bike。まだまだ走る気満々ですが、この時点で「あぁホントに買ってよかったぁ~♪」と実感してニヤけております。
Checkpoint+ SL 5で走っていて思うのは「このe-bike、1回のサイクリングで何kmまで走れるだろう?」ということ。川沿いのサイクリングロードを走っているので、ヒルクライムのようなキツさはなく、車体も軽いので、バッテリー残量を考慮しても筆者でも200kmくらいまで行けそうな気がしています。
軽いe-bikeで乗り心地もよく、川沿いサイクリングロードのアンダーパス通過のアップダウンなどをアシストにより「坂をなかったことにしてくれる」という感じで走れます。なので、こまめに補給しつつ十分な時間があれば、自分で驚くような距離もイケ……そうな気がします。
まあ距離が長いから何なんだって感じでもありますが、興味深いのは「そろそろサイクリングもほどほどにネ」という年齢に入った筆者が、「そういう気になる」という点。「Checkpoint+ SL 5によってその気にさせられている」ということです。
e-bikeは人間の移動能力を拡張するハードウェアなんだな、とあらためて思います。自転車には移動する楽しさがあり、移動は人間がもつ根源的な欲望だと思いますが、e-bikeにより自転車移動の際に立ちはだかっていた障壁が何層も何層も消し去られていく、という印象が強くあります。苦痛を最小限に抑えた「楽しい移動」ができる。それがe-bikeです。
やっぱりe-bikeは凄い。これからもe-bikeを楽しもう! 筆者はCheckpoint+ SL 5を手に入れて、e-bikeに新たな楽しさと可能性を感じています。Checkpoint+ SL 5に限らず、e-bikeは非常に楽しく、また新たな刺激と驚きに満ちたモビリティなので、まだの方は、ゼヒ!











