年末特別企画

暑がりでも節電かつサイコーに快適な夏を過ごせたエアコン【私の2023】

東芝ライフスタイルのエアコン「大清快 RAS-K562DR」

2023年は「節電」により注目が集まった年でもありました。電気代が高騰したことで、特にエアコン、暖房機器などは少しでも電気代が安いものを、という方も急増しています。個人的にもフリーランスで家にいることが多いので、快適かつ電気代を抑えられる空調などに注目した1年でした。

振り返ると、夏はとんでもない暑さが続き、エアコンは命を守るための家電に。熱中症などから身を守るために使わなければならないとわかっているものの、やはり電気代が大変なことに。

日中は家電ラボで作業をすることが多いのですが、今年の春から使い始めたのが東芝ライフスタイルのエアコン「大清快 RAS-K562DR」でした。とにかく暑がりで、暑さに耐えられないので、一人でも16畳ほどのリビングでエアコンをつけて、色々な作業をしなければなりません。電気代が悩みのタネでもありましたが、「大清快」には私のような暑がりにぴったりの機能があるのです。

リモコンには「無風感」「レーダー」など、あまり他では見かけないボタンがあります

このエアコンの大きな特徴は、業界初の「レーダー」が搭載されていることです。最初は「エアコンにレーダーなんていらないんじゃ……」と思っていましたが、これが暑がりには大正解。前面パネルの裏側部分にあるレーダーのマイクロ波によって、人の動きをリアルタイムに検知し、1万通り(左右100段階・上下100段階)の風向きから、風を当てる/当てないという制御が行なわれます。左右風向ルーバーと上下風向ルーバーがめちゃくちゃ細かく人を探して当てていくのです。

検知しているのは一番手前にいる人の上半身。特にレビューなどの仕事中は、ウロウロしながら作業をすることが多く、確実にロックオンされます。こういった機能は、ルーバーの動きにタイムラグがあることも多いのですが、とにかく早いのです。そのスピードたるや、ちょっと気持ち悪いほど。一歩位置が変わっただけでも、即座にビビッとルーバーが風向きを変えて、風を当ててくれます。

確実に風がふわっと当たっている状態になり、一人でいる日中の部屋で、最高に快適な夏を過ごすことができました。例年はエアコンをつけても作業中は汗だくでしたが、レーダーをONにすると、まったく汗をかかなくなりました。

そして、一番嬉しかったのは、節電にもつながったことです。自分だけに風が当たっているので部屋全体の温度を下げる必要がなく、いつもより温度を上げていても大丈夫。去年より電気代を抑えることができました。

対象をロックオンして風を当て続けてくれるから常に快適

エアコンの風が苦手でしたら、逆にこのレーダーを使って「風よけ」をすればOK。確実に、これまたすごいスピードで避けてくれます。他にも、「無風感空調」という機能もあります。無風感冷房では、通常の風と無風感ルーバーを通り抜けた速度の速い風がぶつかることで風を拡散。やわらかな風になることが特徴です。

動き回らず、ソファやテーブルに座っているときは、無風感空調にすることがほとんど。また、暖房時は直接風が当たると具合が悪くなることがあるので、冬はこういった風を感じない機能を活用するようになりました。何より、暖房がパワフルなのですぐに暖まります。

無風感ルーバーが降りている状態

エアコンは、実際に使ってみないとスペック上ではわからないことも多い家電です。使い方によっては、スペック以上に節電できる場合もあり、逆もあります。今年選んだ大清快は、うまく使いこなすことで快適性がアップし、電気代も抑えることができました。色々なメーカーから高性能なエアコンが登場しているので、ぜひ比較検討してから自分に合ったものを選んでくださいね。

石井 和美

家電プロレビュアー。白物家電や日用品のお役立ちグッズなどを中心に製品レビューを得意とする。テストスペースとして守谷市に一戸建てタイプの「家電ラボ」開設し、冷蔵庫や洗濯機など、大型家電のレビューも行なっている。レビュー歴10年以上。

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