やじうまミニレビュー
「インフルエンザの危険があります」と空気の状況を音声と光で教えてくれる温湿度計
by 石井 和美(2016/3/7 07:00)
子供たちの学校でインフルエンザが大流行中。学級閉鎖も増えてきているので、家でできる対策をしっかりしておきたいところ。
そこで、空気の状況を光と音声で教えてくれる、タニタの温湿度計「コンディションセンサーSIRACEL(シラセル)」を購入してみた。
メーカー名 | タニタ |
---|---|
製品名 | コンディションセンサー「SIRACEL(シラセル)」 |
型番 | TT-556 |
購入場所 | Amazon.co.jp |
購入価格 | 4,872円 |
置いて一目でわかる温湿度計
シラセルは、温度と湿度を計測して「熱中症」「カビ・ダニ」「食中毒」「季節性インフルエンザ」が発生しやすい環境になったとき、4種類の光と音声、文字で教えてくれる温湿度計だ。
熱中症は赤、カビ・ダニは紫、食中毒は緑、季節性インフルエンザは青く光る。点灯する頻度は2分に1回、音声では1時間に1回教えてくれる。緊急度が高い熱中症については「危険」「厳重警戒」の領域になると、30分に1回知らせてくれる。
本体サイズは、99×118mm(直径×高さ)とコンパクト。単三電池が4本付属しているので、セットしてエアコンなどの風が当たらない場所に置いておくだけ。電池寿命も約6カ月と長い。
室内の状態を教えてくれる温湿度計はこれまでもあったが、置くタイプは珍しい。警告があると先が光り、音声でも教えてくれるので、お年寄りや子どもでもすぐにわかる。小さな子どもがいるご家庭なら、低い場所に置いておけば、子どもの高さではどのような状況なのか、知ることができる。
なお、音声のON/OFF、音量の大小、光のON/OFFは、ボタンを押すことで変えることができる。
今の時期は季節性インフルエンザの警告と対策をお知らせ!
室内の快適な状況は、夏の温度は21~25℃で湿度(通常用いられる湿度は相対湿度であり、飽和水蒸気量に対する水蒸気量の割合を示している)が55~65%、冬の温度は16~20℃で、湿度は45~55%とされている。たとえば、冬の乾燥する時期では、絶対湿度(1立方mの空気中に含まれる水蒸気量)が季節性インフルエンザの流行に大きく関与するので、絶対湿度を上げる必要がある。
インフルエンザ対策のめやすは、7g/立方m以下であると「乾燥」で、インフルエンザが流行しやすい状態だ。11g/立方m以下では「やや乾燥」で、流行する可能性がある状態。ほぼ安全になるボーダーラインは17g/立方mで、それを超えると空気が潤って流行しにくくなる。
実際に加湿器をつけない状態で置いてみると、裏側の液晶部分には温度と湿度が表示され、「インフルエンザ」と表示された。かなり乾燥している状態だ。
ボタンを押してみると「インフルエンザの危険があります。温度と湿度を速やかに上げましょう」というアナウンスが流れた。単に警告だけでなく、対策も教えてくれるのは嬉しい。すぐに加湿器を稼働した。
熱中症にはもっと細かくアドバイス!
季節性インフルエンザだけでなく、カビ・ダニ、食中毒、熱中症に関してもそれぞれ湿度・気温の関係をみながら、設定された基準になると知らせてくれる。
特に危険とされる熱中症の音声案内は、6パターンにも及ぶ。汗の量、のどの渇きなど、体温調節機能が低下する高齢者は要注意だ。熱中症を防ぐには、室温が28℃を超えないように調節する必要があるが、暑さを我慢してしまい、自覚症状がないまま過ごしてしまうことも多い。
これがあれば目と耳で確認できるので、気付きやすい。実家の両親にはいつも温度や湿度について注意しているが、まったく聞く耳を持たないのでプレゼントしたい。