やじうまミニレビュー
クルッと回すだけで、傾けなくてもとぎ汁が流せる洗米ボール
by 片岡 義明(2013/10/23 07:00)
おいしいご飯を炊くときに必ずしなければならないのが“米とぎ”だが、これは意外と面倒な作業だ。とくに排水のときは水と一緒に米が流れてしまわないように気を使う必要があるし、かといって傾ける角度が浅すぎると、なかなか水が流れずイライラしてしまう。
そのような排水をすばやく簡単にできるグッズが、今回紹介する「吸盤付 洗米ボール」だ。一見するとただのボールのように見えるこの製品、実は固定したままボールを回転させるだけで、貯まった水を底部から簡単に排水できる。
メーカー | セーブ・インダストリー |
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製品名 | 吸盤付 洗米ボール |
参考価格 | 2,100円 |
購入場所 | Amazon.co.jp |
購入価格 | 1,660円 |
ボールの本体サイズは246×120mm(直径×高さ)。重量は実測で305g。底には吸盤が付いており、シンクなどに貼り付けて固定できる。
ボールの内側には水量(ml表示)と1~5合の目盛りが付いている。本体はポリプロピレン製で、耐熱温度は120℃なので熱湯を入れても問題ない。
さっそく洗米ボールの排水の仕組みを確認しよう。ボールの底には小さな穴が開いていて、その下にシリコンパッキンと吸盤が付いている。
ボールの吸盤をシンクにくっつけて、ボール本体を左右に回すと、「排水/貯水」を切り替えられる。左に回すと、パッキンが排水穴から離れて排水でき、右に回すとパッキンが排水穴をふさぐという構造だ。
実際に米をといでみたが、貯水と排水を簡単に切り替えられるので斜めに傾けて排水するよりもずっと楽に水を切れるし、排水時に水と一緒に米が流れてしまう心配もないので便利だ。
排水用の穴が小さいので、最初は排水には時間がかかるかとも思ったが、実際には意外と早く排水されるのでストレスは感じない。排水しきれずに底に溜まっ たりすることもなかった。排水が終わったら、再びボールを反時計回りに回転させたあと、吸盤のつまみを持ち上げれば簡単にシンクから取り外せる。
手入れの面では、ボールから吸盤やシリコンパッキンを取り外してそれぞれ清掃できる。ただしアタッチメントから吸盤を取り外すのが少々分かりづらく最初は苦労した。外すときに吸盤の中央部を押しながら回転させるのがコツで、慣れれば簡単に脱着できるようになった。
ちなみに、米とぎだけではなく、茹で野菜の水切りや生野菜を洗う際にも便利だ。筆者はほぼ毎日ブロッコリーやニンジンなどを茹でて温野菜を作るのだが、鍋で茹でた野菜をザルにあけて湯を切ったあとは、柔らかくなりすぎないようにボールに移して水に浸しておくことにしている。このときに今回の洗米ボールを使えば、ザルの代わりにこのボールで湯を切り、すぐに貯水モードに切り替えて水に浸せるので、作業がとてもスムーズになる。自分としては洗米よりもこちらのほうに便利さを感じた。
というわけで、このボールは洗米に限らず、もっと幅広い使い方ができるボールとしておすすめだ。ボールを傾けて排水する際に、うっかり米粒や細かい野菜をこぼしてしまう心配もない。料理をするにあたって必需品ではないが、あれば「良かった」「楽だ」と思うときがきっと来ると思う。価格も1,000円台半ばと手頃なので、試してみてはいかがだろうか。