やじうまミニレビュー

片手で簡単に貼れる両面テープ

やじうまミニレビューは、生活雑貨やちょっとした便利なグッズなど幅広いジャンルの製品を紹介するコーナーです
コクヨS&T「ラクハリ」

 本日ご紹介するコクヨS&Tの「ラクハリ」は、片手で簡単に貼れる両面テープだ。

 一般的な両面テープといえば、輪っかの形で、剥離紙をはがすのに手間がかかったり、はがした剥離紙がゴミになったり、なにかと面倒だったが、ラクハリはとっても簡単。テープのりを貼るように、片手でピッとテープを貼れるのだ。

メーカーコクヨS&T
製品名ラクハリ
希望小売価格525円
購入場所Amazon.co.jp
購入価格509円

 ラクハリは、「強力貼る」タイプと、「しっかり貼れてキレイにはがせる」タイプが用意されている。今回選んだのは後者で、このラクハリを紙の裏などに貼れば、その紙を窓ガラスやドア、冷蔵庫、壁などにくっつけることができ、しかも、きれいにはがせる。

 本体サイズは約95×60×25mm(幅×奥行き×高さ)で重量は約45g。テープ幅は15mmだ。

パッケージ。カラーはグリーン
パソコンのマウスより一回り小さい
スライド式のふたを開けると、テープを貼れる
本体にはあらかじめテープが1巻入っている。なお交換用テープも用意されており、希望小売価格は399円

 さっそく使ってみよう。スライド式のフタは片手で開き、そのまま貼りたい紙に押し当てて、本体をピッと横に引くだけでテープが貼りついた。

 テープは透明で、非常に薄く、紙に密着する。テープは表裏で異なる粘着力を採用しているため、最初に貼った紙からははがせないが、その紙をくっつけたドアや冷蔵庫などからは、貼ったりはがしたりできる。なおくっつける場所は、凹凸のない平面が推奨されている。

テープを引いた様子
冷蔵庫にも密着した
パソコンのケースにもしっかりくっつく。ただしくっつける前にホコリは拭いておこう

 粘着力は、マスキングテープやふせん紙の糊よりもしっかりとしていて、セロハンテープよりもわずかに弱いと感じた。この適度な粘着力のおかげで、はがした跡が残らない。

ドアにくっつけた
ラクハリなら、はがした跡が残らない。右側にははがしきれなかったテープの跡が残っているが……
テープのキレを良くするため、薄い切れ目が入っている

 気に入った点は、テープの切れが良いことだ。ここまでテープを引きたい、という目的の場所でテープを引く手を止めると、ピッとテープが切れる。実はラクハリのテープには、幅3mmの薄い切れ目が縦に入っていて、切れ味を良くしているのだ。

 また一般的な両面テープと違い、剥離紙をはがす必要がなく、ゴミが出ないのも嬉しい。

 ちなみに、ここまで読んだ読者の方の中には、「テープのりとどう違うの? 」と思われる方もいるかもしれない。確かにラクハリはコクヨS&Tの販売するテープのり「ドットライナー」に外観が似ているし、ドットライナーには貼ってはがせるタイプも用意されている。

上がラクハリの両面テープ、下がドットライナーノックのドット状ののり

 実際に使ってみると、ドットライナーの方がテープの幅が狭く、のりも弱めだ。紙と紙とを貼り付ける用途に向いている。ラクハリは、「しっかり貼れてキレイにはがせるタイプ」では、テープ幅が15mmと広く、粘着も強い。ある程度、厚みと重さのあるポスターなどを貼るのに向いている。

 チマチマっとした紙の工作にはドットライナー、ガバっと大きな物を貼るときはラクハリというのが大雑把な違いだ。

 ラクハリのおかげで、ちょっとしたメモを壁などに貼り付けたり、メモ帳をふせん紙のように使ったりということが、簡単にできるようになった。剥離紙のゴミがでないし、手も汚れない。使い勝手の良い両面テープをお探しの方には、是非試してみていただきたい。

小林 樹