やじうまミニレビュー
ハイタイド「hum orator」
~取り外したり持ち運びもOK、自由に使える卓上ホワイトボード
by 正藤 慶一(2013/3/21 00:00)
オフィスの必需品のひとつに、ホワイトボードがある。簡単に書いて消せるため、会議で出たアイディアや、仕事の予定などを書き記す際に便利だ。
一般的なホワイトボードは、壁に掛けたり壁に沿わせて設置するものが多いが、最近ではデスク上で使える小型デザインのものも増えている。今回はその中から、hum(ハム)というブランドの「orator(オーラタ)」という製品を紹介しよう。
このオーラタは、1枚のカバーと、4枚のA4サイズのホワイトボードから成っている。デスクで使用する場合には、カバーをスタンド状に組み立てて、そこにボードを立てることで、ホワイトボードとして使用できる。また、カバーを折りたたんで、その中にホワイトボードを入れることで、今度は持ち運んでデスク以外のさまざまな場所でも使うことができるという。1,680円と比較的安価に買えるので試してみた。
メーカー | HIGHTIDE(ハイタイド) |
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製品名 | hum orator(ハム オーラタ) |
購入場所 | Amazon.co.jp |
購入価格 | 1,680円 |
パッケージ内容は、カバー1枚、ホワイトボード4枚、そして黒の水性ペン(消去用スポンジ付き)が1本。ボードはケース内に入っており、白のほか、オレンジ、青、黄の“ホワイトボード”も用意されている。裏面はすべて、白地に1cm毎の目盛りが入った「方眼紙スタイル」になっている。紙製だが両面ともツルツルで、水性ペンで書いて消すことができる。厚さは1mm程度とペラペラだ。
カバーはボードよりも厚めの紙で、スタンドとして使う場合は、「hum」のロゴが付いた面が机に面するように組み立て、ケースとして使う場合は、「hum」の面が手前になるように折りたたむ。付属のゴムで、カバー左右にある凹み部分に引っ掛けて固定する。
カバーにはさらに仕掛けがある。表面は紙でザラザラしているが、裏面はツルツルの真っ白。つまり裏返すことで、カバー自体もホワイトボードとして使用できる。リバーシブル仕様なのだ。ボードを使わなくても、スタンド自体がホワイトボードとして使用できる。
いろいろ使ってみたところ、基本的に卓上のホワイトボードとして便利に使えた。簡単なメモであれば、スタンド兼ホワイトボードに直接書き込めばOK。スタンドは紙製なので、安定感は悪く、字がヘロヘロになってしまうが、キレイに書きたい場合は、4枚のボードに書いた後、スタンドに立てれば良いだけだ。
このようにボードが取り外せるのは意外と便利で、電話の伝言メモや、アイディアをまとめたい時の落書きにも向いている。ボードにバリエーションが用意されているのも使い勝手が良く、忘れたくない要件の場合は赤のボードを使ったり、カレンダーのように表形式にメモしたい場合は、裏面の方眼紙を使う、といった使い分けもできる。余ったボードはスタンドの中に入れておけば良いだけだ。
卓上用のホワイトボードとして便利に使えたため、ケース状にして持ち歩く機会はあまりなかったが、ホワイトボードのない部屋で使う際には、小型化して持ち歩けるので便利だった。A4サイズなので、カバンにも難なく入った。もちろん手やカバン内を汚さないよう、ボードの文字は消しておきたい。
難点としては、何度も使っているとボードが黒ずんでしまうこと。水を含んだティッシュで拭くと簡単に取れるので、定期的に掃除をしたい。あと、ペンの置き場所にも困る。キャップにはマグネットも付いているが、本製品は基本的に紙なので、当然固定できない。紛失してしまいそうで怖い。なお、市販のホワイトボード用のペンも使用できるとのことだ。
最近では「ブギーボード」などの電子メモパットも登場しており、それと比べると遥かにローテクではある。しかしローテクなだけに、手軽に使えるし、価格も千円台と安い。机の上に1つあれば、便利に使えるのは間違いない。