やじうまミニレビュー
シー・シー・ピー「ミニロボット掃除機 MOCORO(モコロ)」
~愛らしさに心が和む! 自分で転がる球形モップ
by 神原サリー(2013/2/27 00:00)
「自動でコロコロ転がるファイバーモップボール」というシー・シー・ピーの新製品「MOCORO(モコロ)」を見た時、カラフルな見た目とあまりに素っ頓狂かつ単純なのにこれまでなかった機能に、思わず笑い出してしまった。しかもパッケージには、“ミニロボット掃除機”と書いてある。なんだかうさんくさいなと思いながらも、なぜか気になる――3,980円という価格の手ごろさもあって、予約注文してしまった。
メーカー | シー・シー・ピー |
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製品名 | ミニロボット掃除機 MOCORO(モコロ) |
希望小売価格 | 3,980円 |
購入場所 | Amazon.co.jp |
購入価格 | 3,980円 |
思ったより小さい!
首を長くして待った「モコロ」がようやく到着。さっそくパッケージを開けてみると、想像していたよりもやや小ぶりの印象。仕様書を見ると、直径約12cmだ。ソフトボールの3号球が約9.7cmなのでそれよりは2回り程度大きいといった感じだろうか。ビニールの袋に入っている状態では、モップのカバー部分がつぶれてしまっていて、貧相だったが、袋から出して毛並みを整えると、ふっくらとしたボール状になった。
ここで、改めてモコロの基本機能を説明しよう。モコロは、掃除グッズによく使われている素材「マイクロファイバー」をまとったボール型のモップだ。電池をを内蔵しており、マイコン制御により自動で方向転換しながら、15分間自動で室内を掃除する。掃除後は、マイクロファイバーについたゴミやホコリを付属の専用ブラシで取り除くという、ハイテクなのかアナログなのか、なんともユニークな製品だ。
「モコロ」の駆動には別売りのアルカリ乾電池3本を使用する。取扱説明書によると推奨はアルカリ乾電池だが、単3の充電式電池も使えるということで、自宅にあったパナソニックのeneloopを使用することにした。
さて、電池をセットするには本体ケースから駆動ユニットを取り出さなければならない。外側のモップのカバーを外すと白いプラスチック製の本体ケースが現れる。本体をひねって、上下2つになるように開く必要があるのだが、女性の手には少し大き過ぎて、うまく力が入らず苦戦。滑らないように、手にハンドクリームをつけてみたりしながら、ようやくケースを開け、駆動ユニットを取り出すことができた。
ユニットの側面にある電池ボックスのふたを開け、電池をセットしたら、反対側の側面にある小さなボタン「リセットスイッチ」を押し、準備完了。再びケース内に駆動ユニットを納め、ケースのふたをして、カバーをかぶせる。その際に、カバー内側の底面にある位置合わせ用の突起を本体ケース底の凹みにはめ込むようにするのがポイント。カバーを装着後に、入れ口のところにきちんとスイッチが来るので扱いやすいのだ。
いざ、スイッチオン! 愛犬の反応は……
さあ、どんな動きをするものなのか。わくわくしながら天面のスイッチを押してみたが反応がない。再び取扱説明書を読んでみると「0.5秒以上長押しすると本体が転がります」とある。0.5秒というのは微妙な長さだが、押して瞬時に反応してしまったのでは誤作動を引き起こすこともあるので、このようにしてあるのだろう。
今度は心持ち長めに押したところ、「ピロロン」という音と共にスイッチが入り、動き出した。フローリングの床の上を思いの外、速いスピードで転がり、ネコの鳴き声のような音と短い電子音が交互に繰り返しながら、動く様子はなんだか愛らしい。
と、そこへわが家の愛犬(ラブラドール・レトリーバー・雄・11歳)が、興味津々でやってきてモコロに近づき、じゃれついた。普段、愛用しているおもちゃのボールよりも一回り大きいモコロが、音をさせながら転がっていくのが不思議なようだ。だが、噛みついてみると本体が硬いのが気に入らなかったようで、すぐに飽きてしまった様子。これがネコだともっとおもしろがって、遊ぶかもしれない。
ホコリやペットの毛はそこそこ取れている
モコロの1回の駆動時間は15分。リビングの同じところだけでなく自在に動き回る感じでけっこう広範囲を移動する。
室内で犬を飼っている我が家では、朝、一度掃除機をかけても、夕方には床に毛が落ちているのが目で確認できる状態になってしまう。その状態で、モコロがどれくらい汚れをきれいにしてくれたのか、リビングで15分間駆動させた後、付属のお手入れブラシを使って、マイクロファイバーに付着した汚れをかき取ってみた。
白い紙の上で、汚れをかきとると、ペットの毛などをしっかり吸着していた。マイクロファイバーはホコリやゴミが絡みつくため、お手入れブラシを使っても、全ての汚れを取り除ける訳ではないが、それなりに掃除してくれているのが分かった。
直径12cmほどと手のひらに乗る大きさなので、ベッドや棚の下などにも転がっていって、掃除してくれるのは便利だ。ただし、どこに転がったのか行方不明になりがちなのが難点。音のする方向に気をつけておいて、15分経ったらすぐに探したほうが良い。
その後、カーペット敷きの部屋でも動かしてみたが、フローリングよりは緩やかなスピードで部屋の中を転げ回り、何となくきれいにしてくれたような気がする。だが、基本的にはフローリングの床の微細なホコリを吸着させてきれいにするのが一番の働きなのではないだろうか。
メインの掃除機には成りえないが、何とも愛らしい動きと鳴き声で、気が付いた時にスイッチを押して転がしておく分にはけっこう楽しい。ロボット掃除機以上に愛着がわくといったら言い過ぎだろうか。近いうちにスペアのモップカバー(今度はピンク)を購入しようと思っている。