やじうまミニレビュー
スマホ/タブレット用クリーナー2製品を試す
スマートフォンだけでなくタブレットやポータブルゲーム機、携帯音楽プレーヤーなど、今や身の回りにタッチデバイスは増える一方だが、このような端末を使っていて気になるのがディスプレイの汚れだ。せっかくの色鮮やかな画面も、指紋による油脂汚れや埃まみれだと使っていて不快この上ない。
そこで活躍するのがタッチデバイス用のクリーナーである。各社からさまざまなクリーナー製品がリリースされているが、先日紹介した「i コロコロ」に続き、その中から2つの製品を紹介したい。
■カーボンパウダー付けのクリーニングパッド採用
サンワサプライ「タブレットPC・スマートフォンクリーナー 200-CD008」 |
1つ目はサンワサプライの「タブレットPC・スマートフォンクリーナー 200-CD008」。クリーニング液が不要のパッドでディスプレイの汚れを拭き取るクリーナーで、カーボンパウダー(炭の粒子)により液晶画面の汚れをきれいに拭き取れる。
メーカー | サンワサプライ |
製品名 | タブレットPC・スマートフォンクリーナー 200-CD008 |
購入場所 | Amazon.co.jp |
購入価格 | 780円 |
持ち運ぶときはパッドが露出しないようにケースの中に収納することが可能で、収納時の本体サイズは本体のサイズは42×80×16mm(収納時の幅×奥行き×高さ)とコンパクト。重量も26gと軽いので苦にならない。
コンパクトな本体 | パッドの保護も兼ねたフタ | フタを取るとバネの力でパッドが傾く |
パッド部のサイズは38mm四方で、ケースのフタを取るとパッド裏のバネが働いてディスプレイに押し当てやすい角度に傾く。そのままディスプレイに押し当ててクリーニングできる。
カーボンパウダーが付着しているパッド表面 | フタの内部にはカーボン補充パッドが付けいている | パッドの滑りはとてもスムーズ |
パッドの滑りはとてもスムーズで、指紋などの油脂汚れがみるみる内に取れていき、2~3往復させればすっかりきれいになる。
クリーニング前のiPad | クリーニング後 |
フタを取るだけですぐに使用可能 |
なお、注意書きには「液晶保護フィルムを貼っている場合、十分な効果が得られないことがあります」と書かれている。光沢フィルムを貼った機器に使ったところ、とくに問題は起きなかったが、本体はフィルムなしで使うものであることをお忘れなく。
このほかに「液晶画面を傷つけないために、埃やゴミは払ってからご使用ください」「クリーニングパッド部に手を触れないでください。カーボンパウダーが手に付着する恐れがあります」といった注意書きもあった。試しにほんの少しだけクリーニングパッドに指を触れてみると、やはりカーボンパウダーが指に付着して黒くなった。
また、テレビやPCなどのディスプレイに使用した場合も、カーボンパウダーが付着する恐れがあるという。凹凸のある面に使うとカーボンパウダーの粒子が残ってしまう可能性があるので、基本的にはツルツルとした面に使うものだと考えたほうがいい。自分がスマートフォンやタブレットで試した限りでは、使用後にティッシュなどで拭いても黒い粉が付着することもなく快適に使用できた。
使い終わったらフタを被せるだけですぐにカバンの中にしまえる。フタの内部にはカーボン補充パッドも付けいており、収納するごとに清掃力を復活できる。クリーニング液などを別に持ち運ぶ必要もなく、本体だけで完結しているし、使い方も簡単でわかりやすい。液晶保護フィルムとの相性は気になるが、この点を納得して使うのであれば魅力的な一品だ。
■超極細繊維のクリーニングクロスとクリーニング液のセット
東レインターナショナル「クリーニングキット for スマートフォン」 |
2つ目は東レインターナショナルの「クリーニングキット for スマートフォン」。こちらはクリーニングクロスとクリーニング液の組み合わせというオーソドックスな製品で、クリーニングクロスの素材には東レが開発した超極細繊維「トレシー」を採用している。
メーカー | 東レインターナショナル |
製品名 | クリーニングキット for スマートフォン CK-SP01 |
購入場所 | Amazon.co.jp |
購入価格 | 891円 |
クロスに付属するクリーニング液は、液晶ディスプレイに優しいノンアルコールタイプで、主成分は精製水・界面活性剤・帯電防止剤となっている。内容量は5mlで、容器はスプレー式。
使用する際は、クリーニングクロスに1~2回吹き付ける。そしてクロスでディスプレイを全面的に拭くと、油脂汚れが取れていく。とくに力を入れなくとも、軽く拭うだけできれいに取れるので気持ちいい。
トレシーのクロスとクリーニング液の容器 | 使用前にクリーニング液を1~2回吹き付ける | 軽く拭くだけで油脂汚れがどんどん取れる |
「トレシー」は東レの高分子技術により開発された超極細繊維で、メガネ拭きやグラス拭きにも使われている素材だ。通常、油膜汚れの厚さは1~2マイクロmで、ふつうの繊維は15マイクロm程度なので完全に拭き取ることは難しいのだが、トレシーなら約2マイクロmという超極細の繊維径を実現しており、1カ所で拭き残しが発生しても、周りの繊維が次々と拭き取っていくため、汚れがきれいに拭き取れるという。
また、布地の内部には「ミクロポケット」という無数の隙間が空いており、拭き取った油分や水分は毛細管現象によりこの隙間に取り込まれるため、布表面に汚れが残らず、レンズ面に再付着しにくくなっている。
さらに、薬品処理をしていないため汚れても洗うことにより性能が回復し、繰り返し使用できる。洗い方は、ぬるま湯に中性洗剤を溶かしてもみ洗いし、洗剤が残らないようによくすすぐ。アイロンがけも平気で、低温(80℃~120℃)でかけられる。
クリーニング前のiPad | クリーニング後 |
このように、トレシー製のクリーニングクロスは油脂汚れの除去にとても効果的だが、少し面倒なのは、使う前にクリーニング液をクロスに吹き付けたり、2度拭きしたりする必要がある点だ。クリーニング液を多めに付けるとディスプレイがしっとりとした感じになるので、クロスの乾いた部分で2度拭きする必要がある。軽い汚れの時はトレシーだけできれいになるので、無理にクリーニング液を使わなくても良いだろう。
スマートフォンやタブレットの液晶面は、指でタッチして使うために、どうしても汚れがつきやすい。液晶保護フィルムを使うのも手だが、今回紹介した2点や、過去に紹介した「i コロコロ」のように、簡単な操作で液晶面をキレイにできる製品も多い。
自分の作業環境や好みに合わせて、保護フィルムと掃除グッズを組み合わせて、タッチパネルを常にきれいな状態に保つようにしたい。
2012年 11月 15日 00:00
やじうまミニレビューは、生活雑貨やちょっとした便利なグッズなど幅広いジャンルの製品を紹介するコーナーです