やじうまミニレビュー
アズマ工業「靴ヒモキープdeシュー」
アズマ工業「靴ヒモキープdeシュー」 |
1日1回のペースで靴ヒモが解けている。いくらキツく結び直しても、歩いているうちにいつのまにかパラっと解けてしまう。あまりに解けるので、結び直すのが面倒くさくなり“あともうちょっと進んだところで結び直そう”と歩みを進めると、かなりの確率で「ヒモ解けてますよ」と、親切な方から声を掛けられる。そのたびに「ありがとうございます(でも、わかっているんです)」という複雑な気持ちになる。
こんな思いを抱く方が多いのか、ネットには数々の「絶対にヒモが解けない結び方」が公開されている。だが、昔から折り紙やあやとりといった細かい作業が大の苦手だった不器用な私には、何度見ても理解できない。もっと簡単に、靴ヒモが解けない方法はないのだろうか。
ということを話していたら、同僚が差し出してきたのが、今回紹介するスプレー「靴ヒモキープdeシュー」だ。
メーカー | アズマ工業 |
製品名 | 靴ヒモ キープdeシュー |
希望小売価格 | 680円 |
購入場所 | Amazon.co.jp |
購入価格 | 531円 |
名前を読んで用法と効果はなんとなく想像できそうだが、念の為に説明しておくと、このスプレーを靴ヒモの結び目部分にシューッと吹き掛けることで、靴ヒモが解けにくくなるという。製造元は、静岡県は浜松市の掃除関連製品メーカー「アズマ工業」だ。
スプレー缶自体は小型で、サイズは35×100mm(直径×高さ)で、缶コーヒーよりも一回り小さい。内容量は50mlで、スプレーの成分には粘着樹脂が含まれている。この粘着樹脂が、結び目をガチっと固めることで、靴ヒモを解けにくくするというわけだ。
製品パッケージ。「靴ヒモをほどけにくくする」というコピーが付いている | スプレー自体はコンパクト。缶コーヒーよりも一回り小さい | 成分の欄を見ると、「粘着樹脂」と書かれている。これがヒモを固めるようだ |
さっそく使ってみよう。毎日毎日ヒモが解けまくっている、我がナイキのランニングシューズの結び目にスプレーを一発シューッ。結び目が湿るほどスプレーするのが良いらしい。ちなみに、スプレーはまったくの無色透明。成分にエタノールが含まれていることもあって、一瞬だけ消毒液っぽいキツめのニオイがする。
スプレー後の結び目を触ると、とても冷たい。手にはわずかにベタッとする感触はあるものの、ベッタベタに糊付けされているというわけではない。数分もすれば、普段のヒモとまったく変わったところはない。パッと見でスプレーされているとは気づかないだろう。正直、この時点では、“こんなフツーのスプレーで効くわけないだろ!”と思っていた。
スプレーは靴ヒモの結び目部分にする | スプレーの目安は結び目が湿る程度 | スプレー自体は無色透明だ。写真は紙にスプレーをしたところ |
しかし、嘘のような本当の話だが、この日からヒモが解けることはただの一度もなかった。あれだけ「もうダメっす、踏ん張れないっす」と言わんばかりに毎日ポロポロと解けていた結び目が、「任せてくださいよダンナ」とばかりに、靴の中央で左右に分かれたヒモをガッチリ束ねている。結び初めのキッチリ感が持続するのだ。メーカーによれば「効果は1日続きます」とのことだが、1日どころか1週間以上も解けることはなかった。
そんなに固定したらヒモを解く時に困るのでは、と心配したが、その場合は普段通りにヒモを引っ張ればすぐにスルッと解ける。スプレーした部分もベタベタにもなっていない。この「粘着樹脂」とやらは、相当にデキたヤツのようだ。ちなみに「雨に濡れると効果が弱まる」とのことだが、私の場合、靴が濡れた時もほどけることはなかった。
スプレーをした日から、結び目が勝手に解けることがまったくなくなった! 小さなことだが感動している | ヒモを解く際は、通常通りヒモを引っ張れば良いだけ。特にスプレーの跡がついていたり、ベタベタしたりということはない |
このスプレーのおかげで、とても快適に生活が送れている。歩みを止めることもなく、人に指摘されることもなく、本当にスムーズだ。たかが靴ヒモで大げさかもしれないが、何しろ母親から結び方を教わった子供時代から何十年間も解決できなかった問題に、やっと終止符が打てた。激しいスポーツやアウトドアなどにも向きそうだ。
スプレー一発で、私の歩みを止めていた邪魔者は、足元を支える心強い味方に変わった。とても簡単に使えるので、靴ヒモに悩んでいる人には本気でおすすめしたい。
2012年 9月 18日 00:00
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