やじうまミニレビュー

タニタ「ブレスチェッカー HC-212S」

~携帯してどこでも口臭をチェック
by 林 佑樹


やじうまミニレビューは、生活雑貨やちょっとした便利なグッズなど幅広いジャンルの製品を紹介するコーナーです


タニタ「ブレスチェッカー HC-212S」

 自分の口臭というものはなかなか気付きにくい。ニンニク料理を食べたあとや、よっぽど歯を磨いていない時なら別だが、それでもしばらくすれば嗅覚が慣れてしまう。

 そんな口臭で苦い思いをしないために、転ばぬ先の杖としてチェックしてもらいたいのが、タニタの「ブレスチェッカー HC-212S」だ。



メーカータニタ
製品名ブレスチェッカー HC-212S
希望小売価格オープンプライス
購入場所Amazon.co.jp
購入価格3,118円

19.6×112×17.2mm(幅×高さ×奥行き)とコンパクトなので、スーツの内ポケットに入れても邪魔にならない

 この製品はコンパクトな口臭チェッカーで、口臭を6段階のレベルで表示してくれるというもの。携帯性を重視して設計されているため、19.6×112×17.2mm(幅×奥行き×高さ)、重量も約32g(電池含む)と小型で、鞄や内ポケットに入れておいてもまったく邪魔にならない。

 電源は単四アルカリ乾電池が1本で、1日1回測定した場合で約6カ月間使用可能だ。充電池では、エネループと充電式エボルタ、イオンのプライベートブランド「トップバリュ共環宣言充電池」でも動作を確認した。センサー寿命は約500回となっている。

 口臭チェックをチェックするためのステップは以下の通り。まず、キャップを上に引っ張り、電源をONにする。電子音とともに5秒間のカウントダウンが始まるので、その間に本体を4~5回振って、内部に溜まっている湿気やニオイを取り除く。すると、液晶にSTARTと表示されるので、ピピピと電子音が鳴ったところで、息を4秒間吹きかける。その後、口臭を0~5段階の6レベルで表示してくれる。文章で見ると長く思えるが、1度操作すればすぐに覚えられるくらい簡単だ。なお、約5秒間のカウントダウンは、センサーのクリーニングでもある。

本体上部のキャップを軽く引っ張るとスライドし、電源が自動的にONになる。強度はやや弱めなので、強く引っ張らないことセンサー部分。電源がONになったらまずは軽く振ってクリーニングしよう

 口臭チェックのポイントは、センサーになるべく口を近づけること。説明書では約1cmとなっており、それ以上になると数値が変化しやすくなってしまう。唇と本体の間に指を挟んで、指に本体を当てるようにして距離を取るといいだろう。

 さて、ドキドキの口臭チェックだ。口臭は、歯に溜まった歯垢はもちろん、舌苔による揮発性硫化物や炭化水素系ガスも原因となる。内臓の調子が悪い場合も、当然ニオイがキツクなる。

 口臭は前述の通り6段階となっており、以下のように定義づけられている。また段階ごとにイラストも表示され、口臭がキツクなるに合わせて、困った表情になっていく。

【表示レベルと口臭(説明書より抜粋)】
表示レベル解説
0口臭は感じません
1弱い口臭を感じます
2口臭を感じます
3強い口臭を感じる時があります
4強い口臭を感じます
5非常に口臭を感じます

 筆者は喫煙者なので、タバコのニオイも影響するのかなと、食事前に念入りに歯磨きをして、30秒ほど口内をゆすいだ結果は「2」。次に食事後、口だけ軽くゆすいでみた場合は「3」だった(ちなみに食事の内容は、ご飯と温野菜スープという、あまりニオイのキツクない組み合わせ)。

 比較のために、非喫煙者の友人にも同様の流れでチェックしてもらったところ、食事前は「1」、食事後は「2」だった。

 また食事後、口もゆすがず、歯も磨かないで半日いた場合は筆者が「4」、友人が「3」という結果になった。どうも喫煙者は1段階、お口が臭いらしい。タバコ、やめようかなぁ……。

 さらに、舌苔を落としてみたところ、筆者は食事前が「1」、食事後が「2」。友人は食事前が「0」、食事後が「1」という結果となった。舌苔は舌表面に ある白いもので、歯ブラシまたは舌ブラシで数回こすれば落ちるため、日頃からクセをつけておくと口臭予防になる(ただし、力を入れすぎると舌をキズつけて しまうので注意)。

吹込口が正面にくるようにして、口から約1cmが計測ポジションだ。およそ人差し指1本分の距離なので、あらかじめ唇に指を当てて距離を測るやり方もアリ食後の撮影中に計測してみたところ「3」だった。食後に口をゆすいだだけの結果だ舌苔を落としてみたり、念入りに口をゆすいでみた結果、「1」まで口臭レベルが低下した

 ちなみに、口内洗浄液を使った場合の評価は「5」だった。これは当然ながら、洗浄液のニオイを感知して5を表示していることになるわけで、筆者自身のものではないのだが、どうも心臓に悪い。

 いろいろ使ってみたが、口臭レベル「0」の状態はあまり長く続かないようで、1時間ほどで「1」になっていた。「1」を基本と思っておいたほうが、精神衛生上よさそうだ。

 最後に、代表的なニンニク料理である餃子を食べた後の、友人の口臭をチェックしてみると、予想通り「5」という結果だった。ニンニク料理のあとは、ガムや口臭スプレーをお忘れなく!

ニンニク料理でチェック!計測前の数値は「2」。非喫煙者の友人がサンプルだごちそうさまのあとは、口臭チェック。結果は「5」と最高レベルになった

 使用上の注意としては、かならず使用前に本体を振り、センサー内部に溜まっている湿気やニオイを取り除くこと。この作業が意外と重要で、やるとやらないでは、結果が大きく変化してしまうことがたびたびあった。

 打ち合わせや営業、デートの前など、日常生活の中で口臭をチェックすべきタイミングはたくさんある。口臭のせいでチャンスを逃さないためにも、気軽に携帯できるブレスチェッカーを、内ポケットや鞄に忍ばせてみてはいかがだろうか。




2010年 7月 28日   00:00