やじうまミニレビュー

ジレット「フュージョン5+1 パワー エアーブルー」

~シェーバー派もうなるスムーズな剃り心地
by 正藤 慶一


やじうまミニレビューは、生活雑貨やちょっとした便利なグッズなど幅広いジャンルの製品を紹介するコーナーです


 ヒゲ剃りは電気シェーバー派だ。家電Watchで仕事をしているというのもあるが、忙しい朝にも1~2分ですぐにカットできるスピードは、手剃りにはない良さがある。安い製品ならそり残しや深剃りができないというモノもあるが、最近では1万円クラスでも性能の良い製品が多く出ており、カット力の面でも問題はない。

 しかし、とある手剃りのカミソリを使ったところ、手剃りも悪くはない、いや、むしろ手剃りの方が良いかもと思うようになった。それが、今回紹介する、ジレット「フュージョン5+1 パワー エアーブルー(以下、フュージョンパワー)」だ。

ジレット「フュージョン5+1 パワー エアーブルー」カミソリ本体。カラーに変更はあるが、基本的には2006年に発売されたものと同じ機能を備えている

メーカージレット(P&G)
製品名フュージョン5+1 パワー エアーブルー
購入店舗Amazon.co.jp
購入価格1,554円

 ジレット フュージョン5+1 パワーシリーズは、“世界初”の5枚刃を備えたカミソリで、ラインナップの最上位モデルに当たる。今回使用したエアーブルーは、2010年2月に発売されたものだが、本体自体は2006年に発売された初代モデルと同じものになる。つまり、4年間も発売されているロングラン商品だ。

 このフュージョンパワーで最も感動したのが、本体が振動してスムーズにシェービングできる「マイクロパワーシェービングシステム」。手剃りのカミソリではあるが電池が搭載されており、電源を入れると本体がブルブルと振動する。この微小な波動により、肌への摩擦が和らぎ、なめらかな剃り心地が味わえるというものになる。

刃は五枚刃。裏側にトリマーもあるため、「5+1」という名前になっている電源は単四乾電池1本。購入時に付属する


電源を入れると本体全体がブーンと振動する。そのため床に置くと動く

 そんな振動くらいで効果があるのかと思いがちだが、これが本当にスムーズ。頬だろうがアゴ下だろうが、スルッ、スルッと剃り進むことができる。安いカミソリだと、ヒゲや肌に引っかかってスムーズにいかず、肌が荒れてしまうことがたびたびあったが、本製品ではそんなことは一度もなかった。特に、シェーバーでは剃りづらいアゴ下まで簡単に剃れるのはありがたかった。

振動があるだけで剃り味はスムーズ。振動がないタイプ(左)よりも剃りやすい
 今回、ジレットの振動がないタイプ「フュージョン 5+1」も使用したのだが、比較するとやっぱりフュージョンパワーの方がスムーズだった。フュージョンも「スッ」と通るといえば通るのだが、フュージョンパワーは「スルッ」っだ。感覚的な話で恐縮だが、ちょっとした違いが確実にある。

 そのうえ、ちゃんと深剃りもできている。仕事が終わって帰るころになると、振動のないフュージョンの方では、頬にヒゲのザラザラ感があった。一方のエアーブルーは、それよりもザラザラ感が少ない。剃った直後は両方ともキレイに剃れた感覚はあったが、こんなところで差が出るとは思いもよらなかった。刃自体は双方とも同じなので、フュージョンパワーの方が操作がスムーズで丁寧に使用できていることが大きいのかもしれない。

 最初は、5枚刃と刃が多いことにビックリしたが、結果的にはやさしいシェービングができたので何ら問題はなかった。ちなみに5枚刃を採用する理由は、余分な圧力を分散し、快適なやさしいシェービングを狙うというもの。この刃は1枚1枚が独立して動き、肌の微妙な凹凸も乗り越えられるため、肌を切りにくいという。

5枚の刃はそれぞれ独立して動く。お持ちの方はペン先などでなぞって、確かめてみるとよいだろうフュージョンパワーで剃る前(上)と剃った後(下)。頬もアゴ下もツルッと剃ることができた

 使用上の注意としては、ウェブサイトの「7つのコツ」で書いてあるように、肌を濡らして使うこと。何もしていない状態で使用すると、肌のフィット感が落ち、せっかくの振動も効果を発揮しない。このあたりを面倒くさいと感じるかもしれないが、そういう人はやはりシェーバーを使うべきだ。今回手剃りをしてみて、素早く深剃りができる電気シェーバーの良さも改めて実感させられた。

 個人的には想像以上にスムーズなシェービングができた点を評価したい。もっと面倒なイメージのあった手剃りだが、振動によりスルスルと刃が進み、アゴ下などもちゃんと剃れるのは、“快感”の2文字である。昔から手剃り派の人よりも、今使っている電気シェーバーがうまく剃れずに悩んでいる人こそ、一度使っていただきたい。
黄色で囲った部分が白くなると、交換のサイン「うちのカミソリはどこのメーカーのものかわからない」という人は、刃を見るとよい。5枚刃がジレット(上)で、横すべりガードがタテに入っているのがシック(下)だ


2010年 7月 20日   00:00