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やじうまミニレビュー ジレット「フュージョン5+1」シリーズ
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~スムーズに深剃りできる5枚刃のT字カミソリ
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Reported by
竹田 酥
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僕は、ウェットシェービング派だ。顔を洗ってシェービングフォームを塗り、新品の替え刃で剃ったときの気持ちよさは、電気シェーバーでは味わえないと思っている。でも、周囲は電気派のほうが多い。だいたい朝の忙しいときにわざわざ顔を濡らし、剃ってまた洗って拭くというのが面倒らしいのだ。僕は「男の儀式」などとかっこつけるつもりはない。いろいろ試した結果、毎朝ウェットシェービングをしているだけだ。
最初のころはホルダーも刃もいろいろ試してみたが、ジレット製品に落ち着いてから、かなり長い年月となった。最初に使ったのは、「ジレットセンサー」だった。3枚刃になった「ジレットセンサーシンスリー」シリーズは、ほんとうに長く使った。そして「ジレット マッハシンスリーターボ」も、「ジレット エムスリーパワー」も……とにかく、新製品が出るたびに買い換えてきた。そして昨年8月に発売された、5枚刃を採用した「ジレット フュージョン5+1」は、すぐに僕の洗面所に登場した。
実は5枚刃という部分には、けっこう懐疑的だった。シックから4枚刃の製品が出たときに乗り換えなかったのは、別にジレットに入れ込んでいるからではない。刃が2枚から3枚に増えたときにはその効果を実感できたが、それがもう1枚増えて4枚になったからといって、たいして変わらないのではというのが本音だった。そして4枚刃の製品が出た後には、5枚刃の製品も出てきた。このまま増えていって、僕のひげが白くなるころには、10枚刃で剃っているのだろうか……などと考えてしまったりした。
しかも、この「ジレット フュージョン5+1」には、5枚刃の裏側には、もう1枚刃がついており、5+1=6枚刃ということになる。はたしてこの「5枚刃プラス1」は、どのようなシアワセを僕にもたらしてくれるのだろうか。
「ジレット フュージョン5+1」シリーズには、電動式の「ジレット フュージョン5+1 パワー」もあり、せっかくなので、両方を使用してみることにする。ともに「ヘッドがデカい」という印象を受けるが、果たして剃り具合はいかほどのものだろうか。
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ジレット「フュージョン5+1」
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はじめに使ったのは、電動式ではないほうの「ジレット フュージョン5+1」だ。Amazon.co.jpで、1,386円で購入した。
さっそく頬から剃りはじめた。3枚刃と比べると、5枚刃はそれほど強く皮膚に押し当てなくても剃れていく。頬は2回で十分満足がいく仕上がりだ。次は鼻の下。ヘッドが大きいので、慣れないうちは剃り残しがち。そこで裏側の「プラスワン」の出番となる。剃り残した部分をレタッチ感覚で仕上げるのだ。刃が5枚となって、凹凸の少ない部分の剃り心地はかなり向上したが、ヘッドが大きくなって小回りがきかなくなり、それを裏側の「プラスワン」で補うというわけだ。個人差があるだろうが、僕の場合は2週間くらい使うとかなり慣れて、「プラスワン」を使わずとも、5枚刃だけで剃り残さないようになった。
刃は、3枚刃と比べて長持ちする気がする。3枚刃は、引き延ばしても2週間、平日5日×2週間で、都合10回剃るのが限界と感じていた。ところが5枚刃は、もう1週間使っても大丈夫そうだ。刃の枚数が増えたことで、1枚あたりにかかる負担が減るから、切れ味が保たれるのだろう。
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合計5枚の刃が備えられている
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ヘッドの先端にあるのが「一枚刃ピンポイントトリマー」。もみあげの手入れなど、剃りにくい部分を簡単に仕上げられるという
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ジレット「フュージョン5+1 パワー」。電動であることとカラーリングが異なる点を除けば、非電動式とは違いがない
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次に電動式の「フュージョン5+1 パワー」を使用してみよう。これは電気でハンドル部分の超小型モーターを動かすことで、刃にやさしい微小波動を起こし、剃り心地をスムーズにするというものだ。剃り心地はメーカーサイトによれば「驚くほどなめらか」とのことだ。Amazon.co.jpでの購入価格は1,379円と、非電動式よりもこちらの方が安かった。
ところで電動式ウェットシェービングは、3枚刃の「ジレット エムスリーパワー」で体験済みだ。発売されてすぐに使いはじめたので、けっこう長く使ったと思う。だが僕個人としては電動式であるメリットがあまり感じられず、むしろ電動式による振動でカミソリ負けしたりと、正直いってあまり気に入っていなかった。
ところが電動式の「ジレット フュージョン5+1 パワー」は、3枚刃のときと比べて、非常に具合がいい。ヘッドが大きくなったことが安定につながっているのだろうか。あご下のクセひげも、かなり起こして剃ってくれる。そのため、非電動式と比べて、剃る動作が3分の2、顔の場所によっては半分で済むのだ。刃が新品なら、頬は1回でも十分なほど。もみ上げは2回程度でOK。あごやあご下でも非電動式より少ない回数で剃り上がる。したがって、シェービングの時間を短縮できたというのが、実感できたメリットだ。そして、夕方ごろの「ザラザラ度」も、電動式で剃ったほうが少ないのだ。僕は、この「電動式ウェットシェービング」というスタイルが、かなり気に入ってきた。
欲をいうと、刃のすべりをよくしてくれる「スムーザー」がもう少し長持ちしてほしいところだ。刃が5枚になって刃自体の切れ味が持続するのだが、まだ刃が十分剃れるのにスムーザーがなくなってしまうのだ。スムーザーには色が着いていて、完全になくなると白くなる。だが白くなっても刃はそれなりに切れ味をもっているので、カートリッジを替えてしまうのがもったいない気がする。また、使用後に湿気がこもった風呂場に放置したりするとスムーザーの減りが早いので、乾燥しやすい場所に保管するほうがいいだろう。
ウェットシェービングは、とうとう刃が5枚にまで増え、しかも電動式になった。今後はどのような方向で進化していくのだろうか。刃の枚数が増えるのか。または予想もできない新技術で、深剃りを可能とするのか。いずれにしても、僕のひげがなくならないかぎり、剃り心地を追求した新製品を試していきたい。
■URL
ジレット ジャパン
http://www.gillette-jp.com/
製品情報
http://fusion.gillette-jp.com/fusion5%2B1/
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2007/02/05 00:00
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