やじうまミニレビュー

素数「着れるバスタオル バスタローブ」

~風呂上がりをユルく楽しむバスローブ兼バスタオル
by 正藤 慶一


やじうまミニレビューは、生活雑貨やちょっとした便利なグッズなど幅広いジャンルの製品を紹介するコーナーです



素数「着れるバスタオル バスタローブ」
 気温も湿度も高く、ムシムシと暑い日本の夏。お風呂やシャワーにでも入ってスッキリしたいところだが、長風呂をしてしまうと体が熱を持って、逆にスッキリできない。バスローブでもあれば入浴後に出る汗を拭いて、うまく熱を引かせることができるのだが、ホテルでもないのにちょっと大げさすぎる。

 そこで、ちょうど良い製品を見つけた。素数の「着れるバスタオル バスタローブ」である。

メーカー素数
製品名着れるバスタオル バスタローブ
購入店舗Amazon.co.jp
購入価格3,990円


タオルのサイズは900×1,580mm(縦×横)とかなり大きい。スリット部に腕を通すことで、バスローブ風に着られる
 この商品、名前だけでなんとなく推測が付きそうだが、簡単に言えばバスローブのようなバスタオルである。バスタオルに穴が開いており、ここに腕を通すことで、バスタオルがバスローブのように羽織れるというわけだ。

 最初に知った時は“何だそりゃ”と思ったが、実はアメリカでは大ヒットした商品らしい。アメリカでの商品名「Wearable Towel」で検索すると、セクシーなギャルやマッチョなメンズが、バスタローブを着ている動画や画像が数多くヒットする。米国でのヒットを受けて、素数が日本での販売権を獲得したようだ。細かいことを言えば、商品名の「着れる」は「着られる」が正しいハズだが、ここではスルーする。

 とりあえずは使ってみることにしよう。タオルのサイズは900×1,580mm(縦×横)とかなり大きい。タオルには横27cmのスリットが入っており、ここに腕を通し、タオルを巻くことになる。ちなみにカラーバリエーションは、ブラウンのほかピンクとホワイトがある。

 巻き方は、タオルの右の穴に右手、真ん中の穴に左手を入れ、余ったタオルをぐるりと巻き、最後の穴に右腕を通して完成。文章で説明するよりも、下の画像を見ていただいた方が早い。

バスタローブの着用方法。スリットに腕を通しグルリと巻くだけだ

 着心地は、フツーのバスローブよりもふわっとしている感じで、タオルっぽい。確かに、バスローブとタオルの中間に位置する感じだ。軽いが、簡単にはだけるようなことはなく、かなりしっかりしている。私は身長174cmだが、ちょうどよい大きさに感じた。

 通気性がないので、風呂上りだと最初はちょっと暑い気もするが、やがて熱が引き、ちょうどよい塩梅になるのが気持ち良い。汗をかいたって、バスタローブで拭き取れば良いだけだ。素材は吸水性の高いマイクロファイバーなので、すぐに吸いとってくれる。急に扇風機に当たったり、エアコンで冷えた部屋に移動する必要はない。

 何といっても良いのが、その独特の“ユルさ”。タオルを体にぶら下げただけの緊張感のない出で立ちは、風呂上りにリラックスする姿にふさわしい。バスタローブを着ながら、風呂上りの一杯を楽しんだり、肌や髪のケアの時間にあてたり、読書をしたりなど、気ままに過ごすことができる。私は、ゲームをするときも、寝る時も、このバスタローブを着ている。実を言うと、この原稿だって着ながら書いているほどだ。

身長174cm、体重66kgの中肉中背30歳男性が着用したところ。正直、ジャストフィットだ。背が高い人、低い人には向かないかもしれない今では、ゲームをするときも寝るときもバスタローブ姿だ。テレビが未だにブラウン管かよというツッコミはご容赦いただきたい

 ただ、前述のとおりかなり大きいので、使用後や洗濯時に、どこに掛けたり干すのがよいのか迷ってしまう。特に洗濯の際には、物干し竿の半分以上のスペースを占領してしまう。ハンガーだとどうもコレといった掛け方が思い浮かばない。このあたりは家が広いアメリカ生まれの商品であることを再認識してしまう。できれば、洗濯物が少ない時に洗っておきたい。使い始めは色落ちのおそれがある点にも注意してほしい。

大きいので干す際にはかなりのスペースが要求される写真のようにすれば、ハンガーに掛けられないこともない

メンズ用の巻き方も用意されている。マッチョな人なら似合いそうだが、私のような貧相な体の人間にはひ弱に見えてしまう
 また、不意の来客にも対応できない。ドアのチャイムにバスタローブのままドアを開けようものなら、「ナニこの人?」「原始人?」と思われてしまうことだろう。猛スピードで着替えるか、居留守をキメ込むかくらいしか選択肢はない。とはいえ、そういった緊張感の無さも、ある意味良さのひとつといえるかもしれない。

 これからさらに暑さが増していくが、それでも毎日の仕事はこなさらなければならない。せめて、風呂上りくらいはゆっくりくつろぎたいものだが、バスタローブならそんな風呂上りをユルく楽しむのに役立つことだろう。



2010年 7月 16日   00:00