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やじうまミニレビュー 「シック クアトロ4チタニウム 振動ヘッドタイプ」
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~電池で振動するT字カミソリ
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Reported by
本誌:伊達 浩二
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シック クアトロ4チタニウム 振動ヘッドタイプ
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古くからの習慣で、毎朝ヒゲを剃るのにT字カミソリを使っている。
非常に固く濃いヒゲであることや、水と石鹸を使うウェットシェービングに慣れていることもあるが、鋭利な刃物で顔をあたっているという独特の感触が好きなのだ。
T字カミソリも、大昔の両刃(刃の左右両方が使える)から、片刃になり、2枚刃、3枚刃と枚数が増えてきた。今は4枚刃か5枚刃の振動タイプが最新の仕組みだ。
これまではスムーズに新しい流行に乗ってきたのだが、今回の振動タイプはなんとなく敬遠していた。
なにしろ振動タイプというのは、カミソリの中にモーターと電池を内蔵し、ヘッドを振るわせるというのだ。ヘッドには刃がついているわけで、それが勝手に振動していると、なんとなく皮膚まで切れてしまいそうな怖さを感じてしまう。
ヘッドが固定された状態から首振りをするようになったときも、思った位置に刃が当たらず切れてしまうような不安感を抱いたものだが、今回はそれより怖い。
もう1つの理由は、いつも使っているシックが、最上位機種の「クアトロ4チタニウム」において、振動タイプと非振動タイプの両方を用意していることだ。実はライバルのジレットもそうなのだ。これは、メーカー自身が振動タイプに万全の自信を持っていないということなのではないか、だから振動なしの選択肢を残しているのではないか、と感じていたわけだ。自分が避けたいことには、なんであれすぐに理由が見つかるものだ。
ところが、周囲で振動タイプを使った人間が、みんなほめる。曰く、「深ゾリが効く」、「あごの下を逆ゾリにしても痛くない」、「肌を傷めずにスムーズに剃れる」、と絶賛するのだ。
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グリップ部には振動のON/OFFのスイッチが付いている
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というわけで、「シック クアトロ4チタニウム 振動ヘッドタイプ」を買ってみた。希望小売価格は1,365円、購入価格は1,016円だった。
パッケージには、「刃に直接伝わるやさしい振動」とか「振動がヒゲをカットするのを助けるので、ヒゲの引っ張りや引っ掛かりを減らし、なめらかなシェービングを可能にする」と書いてある。
本体は、振動無しの従来製品「プロテクター 3Dダイア」に比べて、ずっと大きい。さすがに単四電池とモーターが入っているだけのことはある。
付属する単四電池は、グリップの末端の部分に納められている。キャップの密閉度は高く、本体全体が防滴構造になっている。シャワーをかけてみたが、まったく水は入らない。
スイッチはON/OFFのみで、振動の強さは調整できない。振動はかなり大きく、スイッチをONにして、テーブルに置くと、振動の大きさでカミソリ本体が動くほどだ。
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従来製品「プロテクター 3Dダイア」に比べるとずっと大きい
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電源は単四電池1本。本体底部から挿入する
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実際に試してみよう。手に伝わる振動と動作音は、まるで電気カミソリを使っているように感じる。これに影響されて、最初は電気カミソリを使うときのように、ゆっくりとヘッドを動かしていたのだが、わりとひっかかりが強くて良い感じではない。
思い切って、いつものカミソリのように速い速度で動かしてみる。すると、感触が一変して、非常にスムーズな感じでヘッドが動く。おろし立ての新しい刃ということもあるが、切れ味が鋭く、ヒゲがないような感触でヘッドに抵抗を感じない。
私はヒゲを剃るときは、鏡を見ないで位置を決めているのだが、振動することによって、ねらった位置がずれるようなことはなかった。
ただ、振動するのを押さえ込もうとする意識があるためか、数分の作業なのに手が疲れる。これは慣れれば改善するのだろう。
興味があるのは、替え刃の寿命が近くなり、切れ味が鈍ってきたときに、振動ヘッドがどれぐらい寄与してくれるかだが、1週間ほど使った状態では、まだ変化を感じることはできない。
ヒゲの濃淡やヘッドの移動速度などの個人的条件によって、差はあるとは思うが、私の場合はもう前のシステムに戻る気はまったくない。
さらに、このところずっとシックでやってきたが、ジレットの振動ヘッドの感触も確かめてみたいと思っているぐらい、振動ヘッドに参ってしまっている。興味のある方はぜひ一度お試しになることをお勧めする。
■URL
シック・ジャパン株式会社
http://www.schick-jp.com/
製品情報
http://www.schick-jp.com/mens/products/titanium.html
2006/12/21 00:00
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