10分こそうじ

梅雨の生乾き臭にもう悩まない! ポイントは「5時間で乾かす」

年に一度の大掃除より、日々の“小”掃除。整理収納アドバイザーとお掃除スペシャリストの資格を持つ筆者が、1日の終わりに10分でできる掃除や片付けのポイントをお伝えします
部屋干し臭を防ぎ、梅雨も快適に洗濯するポイントをご紹介します

梅雨の時期、どうしても憂鬱になりがちなのが「洗濯物」の問題ではないでしょうか。部屋干しでお部屋に広がる独特のニオイ、いつまでも湿り気を帯びたタオル、そしてリビングを占領する洗濯物の山……。

さらに仕事や家事の効率化を求められる現代。体力的にも、「重い洗濯物を持って移動する」「何度もピンチを外す」といった動作は、毎日行なう作業となると負担に感じられます。今回は、部屋干しのストレスを科学的な干し方で解消し、心も体も軽くする方法をご提案します。

運命の分かれ道は「5時間」ニオイを元から断つ方法

洗濯物を乾かすのにかける時間。大手日用品メーカーの研究結果から導きだされたのは「5時間」です。ここが運命の分かれ道になります。

せっかく洗ったのに、乾いたあとのタオルから雑巾のようなニオイがした経験はありませんか? その正体は「モラクセラ菌」という細菌です。モラクセラ菌は水分を含んだ状態で放置されると爆発的に増殖しますが、「5時間以内」に乾かし切ることができれば、ニオイの発生を大幅に抑えられることが判明しているのです。

5時間の壁を意識するだけで、洗濯に対する向き合い方がガラリと変わります。夜までに乾けば……ではなく、いかに5時間以内に仕上げるか。そのために大切なのは、お部屋の中の「湿度・風・場所」です。窓を閉め切る梅雨時期だからこそ、エアコンの除湿機能やサーキュレーター、キッチンの換気扇の力も借りて、お部屋の中に「空気の流れ」を作ってあげましょう。

「場所」が持つ物理的な力を味方につける

意外と見落としがちなのが「干す場所」の選び方です。実はお部屋の中に、洗濯物の特等席があることをご存知でしょうか。物理学の視点で見ると、それは「お部屋の真ん中&高い位置」です。

部屋の中央に干せば、360度から空気が触れるため、衣類の周りに溜まった湿った空気を効率よく解き放ってくれます。また、暖かい空気は上に、湿った重い空気は下に溜まる性質があるため、高い位置に干すほど蒸発はスムーズに進みます。

部屋の中央、できれば高い位置に干すのがおすすめ

ここでひとつ、気をつけたいのが「カーテンレール」の使用です。特に日中は、おひさまが近くて良さそうに思えますが、実はレールの故障の原因になるだけでなく、壁やカーテンの汚れが洗濯物に移って、カビを招いてしまうリスクも。何より、窓際は湿気がこもりやすく、お部屋全体のジメジメを加速させてしまいます。

最近は、鴨居(かもい)やドア枠に簡単に取り付けられる「室内物干しフック」も充実しています。これらを活用して、お部屋の「上の空間」を賢く使いましょう。

干し方と道具

洗濯物を干すとき、おすすめなのが「アーチ干し」です。ピンチハンガーの両端に丈の長いタオルやズボンを、中央に向かって靴下などの短いものを配置する形です。すると、洗濯物の下に空気が通る空間ができ、上昇気流が発生しやすくなります。この「空気の巡り」が、乾燥時間をぐっと縮めてくれるのです。

アーチ干しにすると乾きやすくなります

また、忙しい毎日の味方になってくれるのが「平干しネット」。汗をかく季節、大切なおしゃれ着を洗う回数も増えますよね。優しく洗っても、干し方が雑だと型崩れしてしまい、袖を通すときの喜びが半減してしまいます。

そんな大切な洋服は、ネットの上に置いておくだけで、全方位から風を浴びて乾いてくれます。衣類も枕もクッションも効率よく乾かせる道具の力を借りて、楽に梅雨を乗り切りましょう。

部屋干しを楽にするマインド

最後に、梅雨時期の心の持ちようについてもすこし。部屋干しはどうしても生活感が出てしまうものですが、お気に入りの香りの柔軟剤を選んだり、出しっぱなしでもインテリアに馴染む、デザインの良い物干しスタンドを選んでみたり。そんなひと工夫で、嫌な作業から少し解放されます。

また、「完璧に乾かさなきゃ」と自分を追い込みすぎないで。どうしても乾かないときは、コインランドリーの乾燥機を30分だけ借りてみる。そんなゆとりを持つことも、この季節をストレスフリーで過ごす秘訣になりそうですね。

丸 マイ

整理収納アドバイザー、クリンネスト(お掃除スペシャリスト)講師。個人宅の整理収納サービス「mawaru暮らし」主宰。片づけ苦手主婦だった自身の経験から、楽に片づく収納提案を行なっている。ほかにも、子供からシニアまで幅広い層へ片づけや掃除の楽しさを伝える講師としても活動中。