やじうまミニレビュー
スタイリッシュなデザインと機能性を融合したニューバランスのシューズ
~走るライター南井正弘の「コレはホントにスグレモノ!」~
by 南井 正弘(2016/3/8 07:00)
実際に履いて使って走ってから書く、ライターの南井正弘が「コレはホントにスグレモノ!」と太鼓判を押すスポーツアイテムを、毎週レコメンド! 第21回は、スタイリッシュなデザインと機能性を高次元で融合したニューバランスのシューズを紹介しよう。 |
ニューバランスというと、スポーツブランドのなかで、どちらかいうとトラディショナルでベーシックな雰囲気のイメージを持っている。だが、最近では斬新なデザインやテクノロジーを採用したモデルもリリースされている。
今回紹介する「フレッシュフォーム ザンテ v2」もそのひとつ。スタイリッシュなデザインと高機能を高次元で融合している。
メーカー名 | NEW BALANCE |
---|---|
製品名 | フレッシュフォーム ザンテ v2 |
購入場所 | ニューバランス オンラインストア |
購入価格 | 11,000円(税抜) |
フレッシュフォームとは、ニューバランスが2014年に発表したミッドソールテクノロジー。ミッドソールとは足を包むアッパー部分と地面に着くアウトソールの間にある部分で、着地時の衝撃を吸収するのに重要なパーツ。この部分に凹凸のハニカム形状を施すことで、変形しやすい凹部分は高いクッション性を、潰れにくい凸部分は優れた安定性とサポート性を発揮するという仕組み。
以前のニューバランスのミッドソール部分は、いくつかのテクノロジーやパーツを採用した、いわゆる「付け足し」の発想だったが、このモデルでは単一のフォーム素材で完結しているところが新しく、現在ではニューバランスを代表するミッドソールのひとつとなっている。
筆者は2014年登場のフレッシュフォーム初搭載となったM980、翌年発表された初代フレッシュフォーム ザンテも履いており、その高い軽量性とクッション性、安定性というベネフィットを享受した。
だが、今回のフレッシュフォームザンテ v2は、最初に足を入れた瞬間に「軽い!」と感じた。サンプルサイズの27.5㎝で、230グラムなのだから、同種のランニングシューズのなかではかなり軽い部類に入る。
そして実際に走り始めてしばらくして気付いたのは、アッパー部分のメッシュのフィット感が明らかに向上していること。部位によって編み方を変えたエンジニアードメッシュは、通気性とフィット感を両立させることに成功しているのである。
もうひとつ特筆すべきは、前足部内側のフレッシュフォームの形状を凹から凸に変更したことで、安定感が増したこと。これによって蹴り出す際の、足の抜けが明らかにスムーズになっていた。このようにフレッシュフォーム ザンテ v2は、前モデルの基本性能を継承しつつ、随所で機能性の向上に成功している。それにも関わらず、税抜きで11,000円というリーズナブルな価格をキープしているのは嬉しいところだ。