やじうまミニレビュー
無印良品のこだわりが詰まった“本気”の鳩時計
by 阿部 夏子(2015/11/17 07:00)
今回紹介するのは、無印良品の「鳩時計・大(掛置時計・クルミ材)」だ。鳩の鳴き声で時刻を知らせてくれる鳩時計は、昔からある定番商品ではあるが、ここ最近、またブームが来ているようだ。
無印良品でも、定番商品として扱っているし、イデアインターナショナルでも鳩時計を展開している。今回は、12月上旬の発売を控えた、無印良品の特別な鳩時計を紹介しよう。
メーカー名 | 無印良品 |
---|---|
製品名 | 鳩時計・大(掛置時計・クルミ材) |
購入場所 | 無印良品ネットストア(先行予約受付中) |
販売価格 | 30,000円 |
鳩時計は箱から顔を出す鳩と、独特の鳴き声に懐かしいような、ノスタルジックな気分が味わえる点が魅力。今回紹介する鳩時計は、なかでもとびきりこだわった一品。国産のクルミ材を使ったもので、組み立ての作業はほぼ手作業で行なわれている。
また、無印良品の鳩時計は「ふいご」の音にこだわっているのも大きな特徴だ。ふいごとは、鳩時計の中に内蔵されている仕掛けのこと。中にはアコーディオンのような蛇腹式の笛が組み込まれており、低音と高音を鳴らすことで、鳩時計のあの独特の音を再現している。
ふいごの職人さんも、一時は絶滅寸前だったが、ここ最近の鳩時計ブームで、今また少しづつ数が増えてきているという。こちらももちろん、国内生産にこだわる。
素材や中の機構にもこだわりまくったこの製品、台数限定生産で、そのお値段なんと3万円。鳩時計として考えると、破格の値段かもしれないが、「適正価格」を掲げる無印良品がこの値段を提示するということは、それだけこだわりが詰まった製品だということが伺える。
本体は、落ち着いた暖かみのある雰囲気。本体が木材だからなのか、ふいごによる鳩の鳴き声が心地よく響く。
鳴き声は、毎時刻、時刻の数だけ鳴るほか、毎30分にも1回鳴く。例えば8時なら8回鳴き、8時半になるとまた1回鳴く、その後9時になると今度は9回鳴くという具合だ。暖かみのある音と、飛び出てくる鳩がかわいらしくて、鳴るのが楽しみだ。
なお、本体には明暗センサーが搭載されており、室内が暗くなると鳴き声はしない仕組み。睡眠を妨げるようなこともない。ただ、鳴き声は割と大きめなので、例えば生まれたばかりの赤ちゃんがいるお宅などには向かないだろう。
こだわりが詰まったこの製品、3万円という値段を考えるとなかなか手が届かないが、無印良品では定番商品として、7,500円以下の製品も扱っている。気になる方はまずそちらを使ってみてはいかがだろうか。ただ、今回の製品は限定で、今しか手に入らないということはお忘れなく。
無印良品の担当者によると、これから毎年木材を変えて、鳩時計の限定商品を展開していく予定だという。こちらは、ウェブで12月3日に予約スタート、クルミ材が気になるという人は、まずネットショップで製品をチェックしてほしい。