やじうまミニレビュー
でこぼこショウガの皮が剥きやすい「むいておろして」
by 西村 夢音(2015/2/27 07:00)
独特の風味に、体を温める作用もあるショウガ。みじん切りにしたりすりおろしたりと、何かと使う機会が多い。しかし、でこぼこしていて小さく、包丁でもピーラーでも皮が剥きづらい。
そこで購入したのが、アーネストの「むいておろして」。1台でショウガの皮むきと、すりおろしができるというものだ。
メーカー名 | アーネスト |
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製品名 | むいておろして |
購入場所 | Amazon.co.jp |
購入価格 | 909円 |
むいておろしては、片側に小型のピーラー刃、一方におろし金が付いている。サイズは4×23.5×2cm(幅×奥行き×高さ)で、包丁よりもひと回り小さいくらいだ。
おろし金は触ってみると、一般的なものと同じように刃がチクチクしていた。ピーラー刃は一見安全そうだが、使用しないときは保護カバーを付けるようにと説明書に記載されていた。
ショウガは包丁などでカットしたりせず、そのまま端から剥いてみた。りんごの皮を剥くときのように、ななめに刃を差し込む。すると、先端の硬い部分にもサクッと刺さり、気持ちよく剥くことができた。
そのまま今度はおろし金ですりおろす。おろし金の使い方は簡単で、前後にこするだけだ。みるみるショウガのすりおろしができていった。おろしたショウガは端に溜まっていく。
ショウガ特有のでこぼこもクリア!
むいておろす作業は難なくできた。中でも筆者が感動したのは、ショウガ特有のでこぼこした部分も剥きやすかったことだ。
今回使ったショウガも、でこぼこしていて丸い突起のような部分がある。普段だと捨てがちだし、なんとか使おうとしてもほんのちょっとしか使えずもったいない。
しかし、むいておろしてならピーラー刃が小型で、かなり扱いやすかった。剥きたい部分だけにピンポイントで当てられるので、皮だけきれいにとれる。
また、普段だと大きな包丁で扱いきれず、使わない部分まで剥いてしまう。実がむき出しになったまま保存してカピカピに……なんてこともよくあった。だが、今はもうそんなこともなく、使いたいときに使いたい分だけ剥けるので、最後まで無駄なく使えるようになった。
むいておろすだけでなく、混ぜるまで! 細身でマグカップに入れられる
おろしたショウガは紅茶に入れて飲んだ。ショウガを入れたジンジャーティーは、筆者が風邪を引いたときの必須アイテムだ。
喉が痛いときに、のど飴を舐めたり薬を飲んでも1週間以上治らないことがあるのだが、ジンジャーティーを飲むと1~2日で完治してしまう。風邪を引いていなくても、寒いときに飲めばポカポカになるし、ハチミツを入れれば十分美味しく飲める。
というわけで、煮だした温かい紅茶に入れたのだが、「むいておろして」は細身なのでマグカップにそのまま入れられる。おろし金の端に溜まったショウガをわざわざすくう必要がなく、そのまま紅茶に浸せばきちんと溶け込んだ。
ハチミツを足したときも、マドラーを使わずむいておろしてで混ぜてしまった。ジンジャーティーを飲みたいときに、包丁やスプーンを使わずコレ1台で完了してしまう。もちろん紅茶だけでなく、スープなどに入れるときも同じように使える。
ただし、料理のときや薬味など、おろしたショウガをそのまま使いたいときはちょっと取りにくい。おろし金に詰まってしまう部分があるので、手でササッと掻きだしたいところだが危険だ。
そんなときは、お箸など先端の尖ったもので、手前に掻きだすようにすると取り出しやすかった。あとは端にためて、まとめて他の器に移せば問題ない。
なお、むいておろしてはショウガだけでなく、他の食材にも使用できる。ピーラー刃はかぼちゃやゴーヤの種取りに使え、おろし金ならにんにくやチーズもおろせる。
今回はピーラー刃でかぼちゃの種取りをしてみたが、こちらも簡単に取ることができた。まとまってきれいにとれて、かなり気持ちいい。
はじめは、ショウガ用皮むき器なんてニッチな製品だと思っていた。しかし、色んな食材に使えるので、これから使用する機会が増えそうだ。