やじうまミニレビュー

お店で食べる花のようなオニオンフライを作る!

やじうまミニレビューは、生活雑貨やちょっとした便利なグッズなど幅広いジャンルの製品を紹介するコーナーです
Norpro「オニオンブロッサムメーカー」

 アメリカのレストランで食べる、豪快なオニオンフライが大好物だ。家族でグアムに行くと、いつもオニオンフライを食べているが、日本では一部のレストランしか提供していない。

 そこでオニオンフライ専用の調理グッズ「オニオンブロッサムメーカー」を試してみることにした。

メーカーNorpro
製品名オニオンブロッサムメーカー
購入場所Amazon.co.jp
購入価格1,680円

 オニオンブロッサムとは、玉ねぎを丸ごと1個揚げて作るオニオンフライで、玉ねぎが華のように開くのがポイントだ。

 作るには、玉ねぎに放射状の切り込みを入れる必要があるが、包丁でやるのはなかなか難しい。その点、オニオンブロッサムメーカーを使えば、タマネギを簡単に16等分できる。

 本体サイズは108×95mm(直径×高さ)。中心にタマネギを入れ、切り込みに包丁を入れるだけでタマネギが切れる。芯をくり抜くためのスティックも付属している。

本体はこのように切り込みが入っている
直径は10cm程度
芯をくり抜くためのスティック
レシピは小さな紙1枚。正直言って、細かい部分は読みにくい

 先に牛乳、卵、薄力粉、ベーキングパウダー、塩で衣を作っておく。次に、根の部分を残してタマネギの上の部分だけ切り落とし、根を下にしてオニオンブロッサムメーカーの中に入れる。

牛乳と卵を溶いてから、薄力粉+塩+べーキングパウダーに混ぜる
粘りが出ないように混ぜる

 オニオンブロッサムメーカーは小さめなので、タマネギは中玉しか使えない。平べったい形の大きめなタマネギは引っかかってしまうので、購入するときは小ぶりなものを選んでおく。

小ぶりのタマネギを準備する
上だけ切る。芯は切っちゃダメ
オニオンブロッサムメーカーに入れる。中玉でちょうどいいサイズだ

簡単に16等分できた

 タマネギを中に置いたら、隙間に合わせて、包丁で放射状に切れ目を入れる。最初は十字に切り、次に4等分にして、その後8等分、16等分……と切ると、均等にうまく切れる。かなり細かく切るので、8等分以降は上手に切れるか不安だったが、崩れることもなく、短時間でキレイに切ることができた。オニオンブロッサムメーカーがなければ、このように均等に切るのは難しい。

切れ目にそって包丁を入れる
とても切りやすく、あっという間に切れ目を入れられる
16等分もあっという間。根の部分は切れていない

 切れ目を入れたタマネギは、熱湯の中に1分間入れ、そのあとすぐに氷水の中に3分間入れる。先に氷水はボウル等に入れて準備しておく必要がある。熱湯と氷水を準備しなければならないのは少々面倒だ。

熱湯に1分入れる
氷水に3分ほど入れる

 この時点で、タマネギがパラパラッと広がって花のようになる。根の部分を押してしっかり広げ、小麦粉を全体にまぶし、余分な粉を払ってから、最初に準備しておいた衣にくぐらせる。

 どの程度、粉をまぶして、衣をつければいいのかがよくわからず、かなり多めにつけてしまった。

衣を付ける前の状態。こんなにきれいなお花になっている
小麦粉をまぶす
先につけておいた衣にくぐらす

 185℃に熱したサラダ油に入れ、キツネ色になるまで揚げる。我が家では普段小さい天ぷら鍋を使っているが、タマネギが広がると入らないので、今回は大きめのホーロー鍋で揚げることにした。油もたっぷり多めに使うので、揚げ物をしないご家庭では、この時点でハードルが高いかもしれない。キツネ色に揚がれば完成だ。

185℃になるまで油を加熱する
キツネ色になってくるとオニオンブロッサムらしくなる

ちゃんとタマネギのお花が咲いた!

きれいにできた!

 出来上がったオニオンブロッサムは、見た目がとても華やかだ。お花のようにきれい広がっている。付属のスティックを使えば、タマネギの中心の芯は簡単に取り除ける。

 家族に出したところ「キレイ!」と好評だった。ただ、やはり衣が厚すぎたようだ。特に下のほうは、衣が厚めの天ぷらのようになってしまった。

 揚げたては、アツアツで味も格別だ。ふんわりした衣に、甘いタマネギ。少し塩味が足りなかったので、クレイジーソルトをかけながら食べたところ、止まらなくなってしまった。

 手でちぎって食べるので、指はベトベトしてしまうが、そんなのはお構いなし。みんなで競い合うように食べて、あっという間になくなった。盛り上がるのでパーティーにもおすすめできる。

スティックで中心をくり抜く。グッと押せばスパッと切れる
完成。あとはお好みで塩をかけて、ちぎって食べる。我が家はクレイジーソルトをかけ
タマネギが甘くてとてもおいしい

衣は薄めのほうがうまく揚がる

 衣の出来がイマイチだったので、リベンジしてみた。同じ味ではおもしろくないので、衣を作るときにガーリックパウダーも入れてみた。

 真ん中にマヨネーズを入れた容器を置くと、見た目がさらに華やかになる。衣は薄いほうがパリッとしていて見た目も食感もよい。子供はオニオンブロッサムをとても気に入ったようで、毎日のようにせがまれて困っているほどだ。

衣は薄くしてみた
マヨネーズをつけてもおいしい。タルタルソースやオーロラソースでも合いそう

ちょっと手間はかかるけれど、見た目がキレイで盛り上がる

 オニオンブロッサムメーカーを使って切り込みを入れるのはとても簡単にできるが、その後、熱湯に入れたり、氷水につけたり、大きめの鍋で油をたっぷり使うなど、手軽にできるとは言えない。特に、ふだん揚げ物をしない方にはなかなかハードルが高い調理かもしれない。我が家は揚げ物をよく作っているので、特に苦にはならなかったが、それでも氷水に浸けたりする作業は少々面倒に感じた。忙しい平日にはちょっと無理かな、という印象だ。

 ただ家族にこれだけ喜んでもらえるなら、たまに作ってもいいかなと思える。何より、家で作れば格安で、揚げたてが食べられるのは嬉しい。見た目がかわいく、お酒のつまみにもピッタリなので、女子会などでふるまっても盛り上がりそうだ。

 時間がある休日に、ちょっと手間をかけて、華やかなオニオンブロッサム作りに挑戦してはいかがだろうか。

石井 和美