やじうまミニレビュー

コクヨS&T「ドットライナー ホールド」

~封筒貼りにピッタリ、挟んでまっすぐ引ける定番テープのり

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コクヨS&T「ドットライナー ホールド」

 紙をなぞるだけで、簡単にテープが貼れる「テープのり」。発売からしばらく経つが、既に市場には受け入れられたようで、文具用品店には多くのテープのりが並んでいる。

 今回はその中から、コクヨ&Tの「ドットライナー ホールド」を紹介したい。紙を挟む(ホールド)ことで、ドット状のテープのりがまっすぐ引ける点が特徴だ。5年ほど前から発売されており、もはや定番商品とも言える商品だが、普段から封筒や伝票の管理に使っていて非常に便利なので、ここで改めて紹介しよう。

メーカーコクヨS&T
製品名ドットライナー ホールド
購入場所ヨドバシカメラ
購入価格445円

 ドットライナー・ホールドの本体は、一般的なテープのりよりもちょっと大きめで、実測のサイズは約95×35×65mm(幅×奥行き×高さ)といった感じ。本体は上部のテープのり部分と、下部の“ホールド部分”から成っている。

 使用方法は簡単。テープのり部とホールド部の間に紙や封筒を入れ、ドットライナー・ホールドを握り、そのまま本体を引いてスライドすれば、紙にのりが貼り付けられる。通常のドットライナーに「ホールド」という作業が加わっただけだ。勘の良い方なら、この本体デザインを見るだけで何となく想像できてしまうだろう。

 このホールド部分は、本体右側に“壁”がある点がポイント。この壁に紙や封筒を沿わせることで、テープがまっすぐに引ける。

本体サイズは実測で約95×35×65mm(幅×奥行き×高さ)といったところ。手のひらサイズだ
テープのり部とホールド部の間にあるスキマに、紙を入れる。奥に壁があるため、そこに紙が沿うようにする
封筒ののりしろ部分を本体に入れたところ。ここから手前側に引く

 封筒に使ってみると、封筒ののりしろ部分に、太さ1cmほどのテープがキレイに貼れた。のりしろの両端までテープが付いているため、しっかり封ができる。よくあるスティックのりやテープのりだと、のりが机にはみ出してしまわないように配慮して、両端までのり付けできないことが多いが、ドットライナー ホールドなら机は関係ないため、隅までバッチリ貼れる。もちろん粘着力は十分にある。また、握るといっても軽い力で十分なので、疲れることもない。

封筒ののりしろ部分にテープを引いたところ。とても簡単
ドットライナー ホールドの“起点”部分。隅までのりがしっかり付いている
“終点”部分。こちらも隅までのりが付いている
封を閉じたところ。隅までちゃんとくっついている

 さらにこの製品、普通のテープのりとしても使える。ホールド部分を下に引けばガシャンと半回転し、今まで隠れていたテープのり部分が露出する。ここを直接紙に引けば、通常のテープのりと同様の使い方でテープが引ける。この場合、力はほとんど要らない。

 ついでにもう1つ面白い機能もある。それは、本体をホールドした後、引かずにそのまま離すだけで、3mm程度の短いテープのりが貼れる。テープの面積はわずかなので、粘着力は当然弱いが、逆にそれ活かして、ポストイット風に使うこともできる。いろいろギミックが満載な点が面白い。

ホールドせず、通常のテープのりとして使う場合は、このようにホールド部を下に外す
テープのり部分
普通のテープのりとして使用しているところ。
伝票の貼り付けなどにも簡単に使える
紙を引かず、ホールドするだけだと、写真のように数mm単位のテープのりが貼れる。ポストイット風な使い方もできる

 これほどのギミックを搭載しておきながら、価格は通常モデルと比べても対して変わらない。本体自体の価格は、通常のドットライナーより約100円高いだけ(希望小売価格はドットライナー本体が420円、ホールドが525円)。詰替え用のテープに至っては、希望小売価格294円と、通常のドットライナーとまったく同じ。普通のドットライナーを買うよりも、このホールドを買った方が、使用シーンは広いだろう。

詰替え用テープは、通常モデルのドットライナーと同じ希望小売価格。割高感はない
本体を分解したところ。テープの詰め替えは簡単にできる

 正直、これといったマイナス点が見当たらない製品だが、だからこそ、発売から数年経っても市場に並び続ける定番品となったのだろう。封筒にのりを貼ることの多い事務職の方など、既に使っている方は多いだろうが、まだ未体験という人は、ぜひ使い心地を味わっていただきたい。

正藤 慶一