やじうまミニレビュー

コクヨ「ドットライナー スタンプ」

~スタンプ型になった定番テープ糊
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コクヨ「ドットライナー スタンプ」
 一度、使い出したら最後、手放せないグッズというのは誰もがあるだろう。私にとって、コクヨのテープのり「ドットライナー」シリーズもそんなグッズの1つ。テープ糊は出始めの頃に使ったことがあったが、糊がうまくはがれずに紙を汚したり、テープが切れて、残りすべてが使えなくなってしまったりと、不満が多く、手を出していなかった。しかし、ドットライナーシリーズはそうした不満をすべて解決してくれる、まさに決定版と言える製品だった。今でも、その使いやすさに感動しながらレビューを書いたことを覚えている。

 そのドットライナーシリーズに新しく加わったのが、「スタンプ型」のテープのり、「ドットライナー スタンプ」だ。


メーカーコクヨS&T
製品名ドットライナー スタンプ
購入価格420円
購入店舗ヨドバシカメラ

 実は、スタンプ型というのが、はじめはピンと来なかった。やはり糊は、線なり面に付けるものだと思っていたからだ。スタンプのような「点」で接着するとなると、最適な利用シーンが思いつかなかった。

 だが、使い始めるとすぐにそれが杞憂だということがわかった。「スタンプ」といいつつ、この製品、線を引くこともできる、ハイブリッドな製品なのだ。普通のドットライナーだとテープ部分がローラーになっていて、ここを転がすことでドット状のテープが紙に接着する仕組みになっている。

コンパクトなボディスタンプ動作のときはこのまま押すだけでよい「引く」動作のときは、キャップをずらす

 ドットライナースタンプでは、基本的な構造はそのままに、ヘッドの部分がサスペンションのように上下に稼働することで、転がすだけでなく「押す」動作にも対応しているのがポイントだ。スタンプする際は、キャップをそのままの状態で押すだけでよい。「引く」場合は、キャップを外せばよい。「スタンプ」される糊のサイズは8.4×10mm(幅×長さ)。切手より一回り小さい、といった印象だ。1個のカートリッジで約600回、押すことができる。詰め替えテープは262円で販売されている。


スタンプするときの様子。枠の中でヘッドが動いているのがわかる引いているときの様子。キャップをずらしてヘッドを露出させる

 押すと引く、この2つを兼ね備えた仕組みによって、利用できるシーンは確実に広くなった。たとえば封筒の口に一カ所、スタンプを押せば「仮留め」のようなことができるし、普通のメモ用紙を簡易ポストイットのように使うこともできる。さらに、領収書の貼り付けなど事務作業も四隅にスタンプするだけで十分ということがわかった。

替えテープは265円カバーを外せばテープを交換できる使用方法が本体裏面に書いてあるので迷わない
 今までは、普通のドットライナーを使用していたので、レシートの四辺すべてに糊付けしていた。そのため、消費が激しく、しょっちゅう替えテープを買う羽目になり、結局、徳用サイズの「ドットライナー ロング」を愛用していた。

 ところが、このスタンプならば四隅に押せばいいので経済的だし、作業も楽だ。四隅だけ、というのに最初は不安を覚えたが、いざ実際、やってみるとほとんど問題はない。工作ならば不安かもしれないが、事務の用途ではほとんど問題がないと思う。

 もちろん、今までのドットライナーでもごく短く引けば、同じような効果は得られるのだが、ほんの少しだけローラーを転がすというのは、意外と神経を使うのでやっていなかった。普段は転がす、いざとなれば押せる、というこのサスペンションの仕組みは理にかなっていると感じた。

 1つ不満なのは、やはり糊の絶対量が少ないこと。とくに「引く」作業が増えると、あっという間にカートリッジを使い切ってしまう。今のサイズはペンケースにも入るくらいコンパクトなので、このパッケージは継続しつつ、据え置き用のサイズもぜひ欲しい。

 この製品の魅力は、1本でなんでもできることだろう。決してニッチな用途の製品ではなく、テープ糊を初めて使う人にも勧められる製品だ。


 




2010年 2月 9日   00:00