やじうまミニレビュー
OTAS「MiLi Power Bean」
OTAS「MiLi Power Bean」 |
電池の減りが異常に激しいスマートフォンも、モバイルバッテリーさえあれば問題ナシ。と思っていたら、モバイルバッテリー本体はあるのに、ケーブルを持っていくのを忘れてしまい、充電できないことがあった。何とも情けない話だ。
モバイルバッテリーにはケーブルが付き物なんだから、初めからバッテリーに直付けになった方が便利に決まっている。というわけでケーブル付きのモバイルバッテリーを探していると、面白そうな商品があった。OTASの「MiLi Power Bean(ミリパワービーン、以下パワービーン)」だ。
メーカー | OTAS |
製品名 | MiLi Power Bean(ミリパワービーン) |
購入場所 | Amazon.co.jp |
購入価格 | 3,980円 |
ケーブルが直付けのモバイルバッテリー自体は、まったくないわけではない。過去にもモトローラの「P793」という製品を取り上げているし、iPhoneのDockコネクタに直付けするフォーカルポイントの「Mophie Juice Pack Reserve」というのもあった。だが、これらはいずれも、給電用のケーブルだけが直付けで、充電用ケーブルは別だった。このパワービーンは、充電用、給電用ともにケーブルが直付けな点が面白い。
本体は「Bean」という名が示すように、豆のような楕円形をしている。サイズは61×98×18mm(幅×奥行き×高さ)と小型で、重さも78gと非常に軽い。持ち運びにはまったく苦労しないだろう。
電源は薄く軽いリチウムポリマー電池を採用。容量は2,000mAhなので、スマートフォン約1回分は満充電にできる程度といったところ。モバイル機器を複数台持ち歩くヘビーユーザーには物足りないかもしれない。
肝心のケーブルは、本体の両脇から伸びている。普段は本体側面のスリットに収納されているが、青い出っ張りを引き出すと、右側からMicro USBケーブルが、左側からUSB Aケーブルが飛び出す。なんだか豆から芽がニョキッと出ているようで面白い。
パッケージ内容は本体とUSB延長ケーブルのみ。とてもシンプル | 本体左からは充電用のUSB Aケーブルが、右からは給電用のMicro USBケーブルが顔を出す。いずれも本体に直付けされている |
まずは内蔵バッテリーを充電しよう。とはいってもやり方は簡単で、本体左側に生えているUSB A端子を、パソコンやUSB-AC変換コネクタに差し込むだけ。別途、ケーブルを用意する必要はない。
内蔵バッテリーの充電レベルは、本体のLEDインジケーターで確認できる。本体側面の電池マークが付いたボタンを押すと、表面の青いLEDが点灯。インジケーターは4段階で、4灯点灯すれば「75~100%」ということになる。充電時間は4~5時間ほど掛かった。なお、入力電流は500mA。
内蔵バッテリーが満充電できたら、いよいよパワービーンでスマートフォンを充電しよう。本体右側から生えているMicro USBケーブルの端子を、私物のau「arrows Z ISW11F」(電池容量:1,460mAh)に差し込み、本体側面の電池マーク付きボタンを押すと、給電がスタートした。
充電する際は、正面左側のUSB Aケーブルを、パソコンなどのUSBコネクタにつなげるだけ | 給電する場合は、正面右側のMicro USBケーブルをスマートフォンに差し込む。基本的にはAndroid専用だ | 給電時は、機器につないだ後に、本体側面のボタンを押すとスタート。このボタンは充電残量確認時も使用する |
arrows Zの電源が切れて電池残量がゼロの場合、約2~3時間で充電が完了。電源をONにすると、残量の表示はちょうど100%だった。一方で、パワービーンのインジケーターは「0~25%」を表す1灯のみ。スマートフォン1回分の満充電にピッタリの結果になった。なお、電源をONにして、ウェブやアプリなどを使いながら充電した場合は70%程度だった。
パワービーンでは、もうひとつ面白い充電方法がある。それは、パソコンとスマートフォンの間に、パワービーンを入れて連結するやり方だ。この場合、まずはスマートフォンを優先して充電し、スマートフォンの充電が完了すると、パワービーンの充電に自動で切り替える。帰宅時にこの方法で接続すれば、スマホとパワービーンの両方のバッテリーを一度に回復し、翌朝出かける時にはどちらも満タンな状態で出かけられる。
ただし、パソコンとスマートフォンをパワービーンで連結しても、スマートフォンとパソコン間のデータ通信はできない。充電専用である点はお忘れなく。
本製品の面白い使い方は、パソコンとスマホをパワービーンでつなげる点。まずスマホを充電して、それからパワービーンの充電ができる。パソコンとスマホ間の通信はできない | ケーブルは短いが、付属のUSB延長ケーブルも使用できる |
使っていて不便な点はそれほどないが、あえて言えば、出力がMicro USBに限られるため、充電できるのがAndroidケータイだけである点か。本体には入力用のMicro USBコネクタが1口用意されているが、出力用はなし。そのため、iPhoneなどAndroid以外の機種には、別途変換コネクタなどを用意しない限り使えない。基本的にはAndroid専用機として見なした方が良いだろう。
持ち歩くケーブルが減らせるので、カバンの中はすっきりすることだろう。旅行や出張などお出かけの際にに、ケーブルを忘れてあたふたしてしまった覚えのあるAndroidユーザーにオススメしたい。
2012年 11月 12日 00:00
やじうまミニレビューは、生活雑貨やちょっとした便利なグッズなど幅広いジャンルの製品を紹介するコーナーです