ぷーこの家電日記

第545回

業務スーパーのたこぶつ、我が家の冷凍庫の必需品に

私はたこ焼きが大好きだ! たこ焼きに限らず「私は◯◯が好きだ」って言っているただの食いしん坊なので、正確に言うと、めちゃくちゃ大好物の中の一つである。

関西出身じゃないけれど、子供の頃から家にはたこ焼きの鉄板があったし、一人暮らしを始めてからも、ずっとたこ焼き用の鉄板もしくはたこ焼き器を持っている。今でも定期的に発作のように「たこ焼き食べたい! 食べたい!」となるので、我が家では今もたこ焼きをよく焼いては食べている。夫は結婚した頃「この1年で、今までの人生で食べてきたたこ焼きよりたくさん食べている自信がある」と言っていた(笑)。

そんな夫は、最初の頃は食べる係って感じだったけれど、すっかり準備も焼くのも上手になって、我が家のたこ焼きマスターになった。そして私に負けず劣らずたこ焼き好きなので、私が「今夜たこ焼き食べたい!」と言うと「良いねー!」とノリノリだし、翌日には「昨日美味しすぎたから、今日もたこ焼きにしない?」なんて言ってくるくらい。

そしてたこ焼きに関しては、お店で食べるより自宅で食べる方が断然美味しくて、我が家のたこ焼きが1番美味しいと思っている(もちろん自称の自画自賛で1番じゃないよ)。生地もカリカリのとろっとろに仕上がるように極限まで出汁を入れて伸ばすし、卵も通常より少し多め。ネギは天空海力士が土俵に塩をまくがごとく、バッサーバッサーと大量に入れる。家だからこそできる原価度外視のたこ焼きである。

だがしかしである。タコが高いのだ。ここ数年でさらに高騰して完全に高級食材である。「ねぇ、たこ焼きって何か庶民っぽさ醸し出してるけど、全然高級料理じゃない?」って今更ながら気づいたのだ。さらに価格の高騰が影響しているのか、以前に比べて店頭に並ぶ量もかなり減っている気がする。スーパーなどでも時間帯によっては売り切れている。高いだけじゃなくて買えないのである。

たこ焼き食べたい発作は突然起こる。そんな時にたこが買えないなんて!

どうしてもたこ焼きが食べたいのにタコがない! そんな困ったある日、夫が自転車でフラッと出かけたと思ったら、冷凍のたこぶつ、でっかいたこ焼き粉、大量のネギ、紅生姜、天かすと、たこ焼きの材料を抱えて帰ってきた。

出かけた先は業務スーパー。何かで業務スーパーのたこぶつが安くて使い勝手が良いと見たらしい。業務スーパーの真だこのたこぶつは「小」「中」「特大」とサイズ違いでいずれも1kg入り。価格は2,700~3,100円くらい。いろいろなサイズがミックスされているものは真だこじゃなくてワモンダコというタコらしいけれど、それだと2,500円くらい。どれもタコとしては破格だ。

そして解凍したらそのまま使えるのでめちゃくちゃ使い勝手がいい! 1kgあればたこ焼きを焼いても焼いても中々なくなることはない。味は刺身でも食べられる茹で蛸の方がもちろん美味しいけれど、たこ焼きのタコとしては十分な美味しさだ!

生活圏内に業務スーパーがないのであまり行くことがなかったのだけど、業務スーパーすごい! と感動してしまったし、それ以来このタコは冷凍庫に欠かさずストックするようになった。

袋に1kgまとめてガサッと入っているので、一度口を開けたら乾燥しないように袋ごとジップ付き袋に入れて冷凍庫に入れておき、使いたい時に適量出して使う。たこ焼きはもちろん、ちょっとつまみに困ったら「タコとキノコのアヒージョでもするか」と、いきなり豪華なおつまみになったり、タコ飯やタコ唐にパスタまで、さっと取り出して何にでも使えるからすごく便利。無くなりそうになったら、「タコ買ってくるわー」となぜか夫がタコのお遣い係になっていて、私はまだ店舗でたこぶつとご対面したことがない(笑)。

この頃急に寒くなって一気に冬になった感じで、「寒くなったしおでんでもしようかな」と、今季初めてのおでんを仕込んだ。大根にこんにゃくに卵などなど、スタンダードなおでんの具に、大好きな牛すじはドバッとたくさん。

いろんな具材を下茹でしつつ、「おでんにもタコって美味しいんだけど、1串に足一本ってなかなか高価で贅沢よねぇ」って思っていたのだけど、「あ、我が家には常時タコがいるじゃないか!」と業務スーパーのたこぶつを思い出した。冷凍庫にいたのは「真だこ中」とそんなに大きくないのだけれど、これも入れてみようかなと、適当な量を解凍してそれを串に刺して入れてみた。

タコは火が入りすぎると縮むので、本当は軽く火が入るまで煮て、一旦取り出してから冷ましながら味を染みさせて、食べる直前に再度鍋に戻すほうが絶対にいいのだけど、そんな面倒でマメなことはできない私。おでん鍋に入れっぱなしでバッチリ縮んだ味染み染みのタコ串に仕上がった。でも食べてみたら、「あっ、なんかチープでジャンクな串というか、程よい硬さと旨みが逆にいい!」と、とても気に入ってしまった。

足1本のまま串に刺していたら、これだけ硬くなると食べづらい上に美味しく感じられないのだろうけれど、小さなたこぶつをいくつも刺しているからパクパク食べられる。夫も「あのタコ? いいねー! これはいいつまみ!」と気に入ったようだ。

たくさんあるのでいつでも追加投入OK! 中サイズじゃなくて特大サイズのたこぶつで作った方がさらに美味しそうではあるので、次回は特大サイズのたこぶつを買ってきて欲しいのだけれど、夫は「ちょっと高いから、特大サイズは買う勇気出なかった!」といつも中サイズかミックスサイズを買ってくるので、今度は自分で業務スーパーに繰り出してみようと思っているのでありました。

徳王 美智子

1978年生まれ。アナログ過ぎる環境で育った幼少期の反動で、家電含めデジタル機器にロマンスと憧れを感じて止まないアラフォー世代。知見は無いが好きで仕方が無い。家電量販店はテーマパーク。ハードに携わる全ての方に尊敬を抱きつつ、本人はソフト寄りの業務をこなす日々。