やじうまミニレビュー
無印良品「ソーラー充電器・LEDライト付」
ソーラー充電器・LEDライト付 OC226 |
1年前の東日本大震災以降、太陽電池と蓄電池を組み合わせた防災グッズが増えている。商用電池を使わずに太陽光で発電し、しかも発電した電気を蓄えて好きな時に使えるのだから、緊急時の備えとしては確かに使えそうだ。
今回は、太陽電池と蓄電池を組み合わせたグッズとして、無印良品の「ソーラー充電器・LEDライト付 OC226」を紹介しよう。
メーカー | 無印良品 |
製品名 | ソーラー充電器・LEDライト付 OC226 |
購入店舗 | 直販サイト |
購入価格 | 4,900円 |
本体のソーラーパネル部 |
この製品は、ソーラーパネルで発電した電気を内蔵の充電池に蓄えて、その電気でライトを点灯したり、携帯電話の充電に使うというもの。本体サイズは80×50×197mm(幅×奥行き×高さ)と比較的小型で、上部に空いたスリット部に手を通せば簡単に持ち運べる。重量も330gと軽い。
まずは、ソーラーパネルに光を当てて、内蔵のバッテリーを充電してみよう。本製品に搭載されているパネルは屋外用のため、外に持ち出して光が当たるところに置く。太陽光に直角になるよう、寝かせておくのが良いらしい。
寝かせて充電しておくのが良いらしい | パネルのアップ写真。丸い粒々が見えるが、これで集光効果を高めているのかもしれない |
太陽光での充電中にうれしいのが、発電しているか否かが、側面のランプで確認できる点。太陽光での充電中は、緑色のランプが点滅する。太陽光が明るいので光は見えにくいが、チカチカ点滅していることは分かる。ソーラーパネルを搭載した機器には、発電しているのかしていないのかよくわからないものが多いが、これなら一目瞭然。室内に置いても点滅している、つまり発電していることもあった。
太陽光で発電中は、側面のランプが緑色に点滅する(動画は無音) |
電池残量がフル充電に近いと、ランプが緑色に点灯する。黄色は70~30%、赤色は30%~10% |
またこのランプは、内蔵電池の残量も表示できる。ランプ上部のボタンを押して、緑色になったら充電量が100~70%と、しっかり充電されていることになる。オレンジは70~30%、赤は30~10%で、赤が点滅すると10%未満で、発光しないとまったくゼロとなる。太陽光の場合、満充電までの時間は約6~12時間と幅が広いが、午前中からずっと屋外に置いておけば、晴天ならほぼ間違いなく緑色になった。
今度は電気を溜めた充電池を使ってみよう。まずは携帯電話の充電だ。本体には充電状態確認用ボタンの上に、micro USBの差込口がある。ここに、本体に同梱されているmicro USBのケーブルを繋ぐ。ケーブルの両端はmicro USB端子だが、各種携帯電話・iPhone用のアダプタも用意されている。
ここで私物のスマートフォン「arrows z(au)」を充電してみた。スマートフォンの電池残量は、充電前は30%程度だったが、50%台半ばくらいで給電がストップした。本体に内蔵のニッケル水素電池の容量は800mAh。arrows zは1,460mAhなので、根本的にフル充電は無理。説明書にも「内蔵の充電池がフル充電の場合、一般的なスマートフォンで約30%の充電が可能」としている。あくまで急場を凌ぐためのものと考えておいた方が良いだろう。
付属のケーブルとアダプタ。ケーブルは両端ともmicro USB | スマートフォンを充電しているところ。本体内蔵の電池は800mAhと少なめ。スマートフォンのフル充電は無理だろう |
最後に、ライト機能を見ていこう。本製品ではソーラーパネルの逆側の面に、同程度の大きさのLEDライトが付いており、ライト下部のボタンを押すことで「High」モードで点灯する。もう1度押すと、やや弱めの「Low」で点灯する。
光は面発光のやさしい光だ。懐中電灯のように遠くまで照らすのは難しいが、手元を照らすには十分。Highなら読書も大丈夫そうだ。ただHighの場合、連続点灯時間は4時間。夜中の長時間の停電などには、約30時間も連続点灯できるLowの方が良いかもしれない。
太陽光パネルの裏面がライト部になる。写真は「High」 | Low。暗めだが、フル充電ならば、30時間も連続点灯でいるという |
底面にはゴムのストッパーが付いており、しっかりと直立する | Highなら読書もできる |
ひと通り機能を見てきたが、普段使いというよりも、防災用品としての意味あいが強そうだ。800mAhという容量は、スマートフォンの充電には物足りないが、太陽電池で1日でフル充電するのには適している。充電状況がライトの点滅で確認できるのも、太陽光での充電をメインで考えているからだろう。実は本製品ではUSBケーブルによる充電もできるが、太陽光で問題なく充電できたため、使う必要がなかった。
それだけに惜しいのが、防水加工が施されていないところだ。外出中も屋外に置いて充電しておきたいのだが、このところ天気が変わりやすいので、屋内の窓際で細々と充電している。屋内でもそれなりに充電はできるが、満充電できないことが何度かあった。防水になれば、もっと発電量も増えるし、内蔵の電池も大容量化も期待できる。
最近は自然災害が多く発生しており、防災用品を準備している方も多いはず。緊急時の電源またはライトとして、備えておいて損はないだろう。
2012年 5月 8日 00:00
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