やじうまミニレビュー

±0「±0 Aroma Diffuser(アロマディフューザー)」

~光りながら蒸気を出す、フラスコ型のディフューザー
by 小林 樹


やじうまミニレビューは、生活雑貨やちょっとした便利なグッズなど幅広いジャンルの製品を紹介するコーナーです


±0「±0 Aroma Diffuser(アロマディフューザー)」

 人間の五感の中でも、嗅覚というのは、人の記憶や感情に密接に関わる感覚と言われている。確かに、日常生活でも、太陽をめいっぱい浴びた布団のニオイが気持ちよかったり、牛丼チェーン店の店先の美味しそうな香りに食欲をそそられたり……人それぞれ心地良いと感じる香りが、体に深く刻まれていると思う。

 この香りの持つ効能を利用し、自分の好きな香りを部屋に漂わせることで、気分をリラックスできるアイテムが、アロマディフューザーだ。

 今回取り上げる±0の「±0 Aroma Diffuser(アロマディフューザー)」は、本体がフラスコ型で、普段はインテリアライトとしても使える製品だ。本体のスイッチを入れると、本体のLEDライトが光りながら、白いミストを吹き出す。まるで実験中に蒸気を吹き出すフラスコのようになるという。面白そうなので、使ってみることにした。


メーカー±0
製品名±0 Aroma Diffuser
希望小売価格5,985円
購入場所Amazon.co.jp
購入価格5,985円


 ±0 Aroma Diffuserは超音波振動方式を採用している。本体サイズは97.2×97.6×142mm(幅×奥行き×高さ)で、重量は約180g。確かに、高校時代にこれくらいのサイズのフラスコを理科の授業で使っていた気がする。カラーはほかにピンクとブルーがあるが、今回は1番フラスコのイメージに近いホワイトを選んだ。


パッケージはシンプルだ±0 Aroma Diffuser本体本体背面。下部には、ACアダプターの接続口がある
本体上部。ここから蒸気が出てくる吸気口のある本体底面
付属のACアダプターACアダプターのサイズは、約40×50×57mm(幅×奥行き×高さ)本体にACアダプターを差し込んだ

 水タンク容量は約50mlで、1時間当たりの加湿量は約25ml。1回の水汲みで、2時間連続で使用できる計算だ。アロマの適用床面積は約8畳としている。

 本体は、フラスコ型のフタと、内側のフタ、土台部分の3つに分かれる。土台部分にはLEDライトを内蔵している。使う時はまず、フラスコ型のフタを外し、土台部分に備え付けの容器に水を注ぐ。注いだ水には、アロマオイルを1、2滴たらす。

本体は、フラスコ型のフタと、内側のフタ、土台部分の3つに分かれる土台部分に内側のフタが乗った状態水を注ぐ際には、内側のフタを外す
ここに水を注ぐ。水位上限の目盛が書かれているほか、送風口と排水口の位置も明記されている土台部分を上から覗いたところ

 操作は、本体前面の一番下に「MIST」と「LIGHT」の2つのスイッチで行なう。MIST機能は、3つの運転モードから選べる。運転モードには、60分の連続運転モード/120分の連続運転モード/10秒運転したら20秒停止する「間欠運転モード」がある。間欠運転モードは、中の水の減りを抑えながら運転することで、最大で6時間使用できるという。運転モードは、MISTのボタンを押す回数によって、選択する。押す回数が1回/2回/3回だとそれぞれ、60分の連続運転モード/120分の連続運転モード/間欠運転モードになる。

 いっぽうLIGHTのボタンでは、LEDライトの明るさを、強/弱の2段階から設定できる。

 MISTとLIGHTは、同時に使うこともできるし、それぞれ単独で使うこともできる。つまり、アロマ機能を使わない時は、インテリアライトとして使うことができるのだ。

操作スイッチは、MISTとLIGHTの2つMISTのみ使用したようす暗闇でLIGHTのみ使用した

 MISTとLIGHTのスイッチを同時に入れると、本体上部からはもくもくと白いミストが立ちのぼり、本体は黄色がかった柔らかい光を放った。フラスコのような本体が発光しながら煙を噴出している姿を見ていると、実験室にいるような不思議な気分が味わえる。

 暗闇だと、ミストがぼんやりとライトに照らし出されて、幻想的だ。ライトは、強から弱に入れると、ろうそくのような薄暗い明かりになり、よりいっそう雰囲気が出る。なお、明るい場所でもミストは目に見え、もくもくと出てくる蒸気の様子を楽しむことができた。

 アロマの芳香機能はどうかというと、8畳の洋室で使った際には、スイッチを入れて10秒ほどで、アロマオイルの香りを感じるようになった。アロマ機能は、これまで使ってきたほかのアロマディフューザーと同等で、実用的に使える。

 

明るい場所で、ミストを出したようす暗闇でライトをつけた状態で、ミストを出すようす。ライトの明るさも強→弱に変えた

 使ってみて良かったのは、普段はインテリアライトとしても使えるところだろう。主張しすぎないデザインなので、インテリアの中でも悪目立ちしない。これまで我が家では、いくつかのアロマディフューザーを使ってきたのだが、使用頻度が高くない割に毎度洗うのが面倒で、収納場所にも困り、結 局お蔵入りしていた。

 この製品は、手入れもあまり面倒ではなかった。水を入れる容器や内側のフタはプラスチック素材なので、しっかり洗える。しっかり洗えれば、違った香りにも挑戦しやすい。普段からインテリアライトとして使えるので、いちいち片付ける手間も省けるのが良い。

 わかりにくかったのは、操作スイッチだ。操作自体は単純だが、MISTとLIGHTのスイッチが小さく隣接しているため、暗い部屋で使うと間違えやすい。操作スイッチにバックライトを付けるか、リモコンを付ければ、もっと操作しやすいと思う。

 また、アダプターが24Vタイプなので、サイズが大きく、コンセントをふさいでしまうのも気になった。もっと消費電力が少なくなって、乾電池式になれば、インテリア性も損なわず、別の部屋にも気軽に持ち運べると思う。


ACアダプターが大きめでコンセントをふさいでしまうのは気になった意外と、色々なテイストのインテリアに馴染む我が家の懐中電灯の形にも似ていた

 なによりも気に入ったのは、このフラスコ型のいでたちだ。部屋にあるとなんだかワクワクするようなデザインだし、部屋に友人を招いた際には話のネタにもなる。意外と、色々なテイストのインテリアに馴染むのも面白い。

 夏も盛りで、うだる暑さに気分が尖ってきてしまうこともある。部屋でゆっくり過ごして、暑さをしのぐのも1つの手だ。自宅でくつろぐ際にはぜひ、自分の好きな香りをそばに置いて、気持ちを和らげてみてはいかがだろうか。普段アロマ機能を使う機会が少ない方にこそ、インテリアライトとして置いておけるアロマディフューザーがオススメだ。





2011年 8月 11日   00:00