富士商「ライスバーガーメーカー　ぎゅっとポン!」

　ハンバーガーのようにごはんで具を挟む食べ物といえば“ライスバーガー”。ファーストフード店やコンビニなどではポピュラーな食べ物だが、これが自宅で簡単に作れるというグッズ「ライスバーガーメーカー　ぎゅっとポン!」をネットで見つけた。本当に作れるものなのか、さっそく試してみることにした。

　使い方は簡単だ。ごはんを本体に均等に入れ、キャップをかぶせる。ひっくり返して、テーブルなどの平らな場所に置き、手の平で先端部を材料の空気が抜けるまで数回押し下げる。ライス部分を固くしたい場合は、強めに押しておく。

　これが終わったら、キャップを外して、まな板やお皿などの上で、先端部を押す。ごはんがくっついてしまうことはなく、見事なライスプレートがスッと出てきた。

サイズは97×115mm(直径×高さ)で、重さは120g。軽くコンパクトで場所をとらない	ごはんを入れるときにはキャップをはずす。左側がキャップ	分解できるのでお手入れも簡単

作り方は、まず本体にごはんを均等に入れる	上から何回か押す。バネが入っているので、押して離すと戻ってくる	キャップをはずして確認。ごはんが平らになっている

下に向けて先端部を押すと、ライスプレートがスッと出てきた	どんどんできる。楽しい!

　圧縮されたごはんは固めだが、持ち上げると崩れてしまう。フライパンでさっと焼けば崩れにくくなるとのことで、ちょっと醤油を塗ってフライパンで焼いてみることにした。すると表面がカリッとして、焼き上げる前よりもずっと崩れにくくなった。

　本製品はごはんだけでなく、コロッケやハンバーグ作りにも活用できるという。「つくねライスバーガー」が食べたかったので、鶏肉やネギなどを入れてタネを作り、サラダ油を塗り押し出してみた。やわらかい鶏肉なので形は少々崩れたが、手で成形するよりはるかにきれいにできる。ライスプレートと一緒に作ると、ライスプレートとつくねのサイズが揃うというメリットもある。

お醤油を塗ってからフライパンで焼くと、表面がカリッとして崩れにくくなった	つくねも成形できる

　というわけで、余りモノのきんぴらと海苔をはさんだ「きんぴらライスバーガー」と、「つくねライスバーガー」が完成した。簡単なのに素晴らしい出来映えだ!

　2～3口食べるとポロポロと崩れるのは、某ハンバーガーショップで食べたライスバーガーでも同じ。ショップのようにL字型のバーガー袋が付いていないため、最後は多少苦戦するかもしれない。子供に限ってはグチャグチャになってしまい、最後はフォークや箸で食べていた。それでも大喜びで、お焦げのついたごはんにも感激していたようだ。

きんぴらライスバーガー。海苔との相性は抜群	つくねライスバーガー。ふんわりしたつくねを挟めばおなかいっぱいに!

　また使用後は、先端部を引き抜いてバラバラに分解できるので、洗うのもラクだ。

■余り物も、目先を変えれば二度おいしい!

　基本的には、ごはんを丸く平らにするだけの単純な構造ではあるのだが、とてもキレイにできるので、思った以上に楽しかった。普通、余りモノのきんぴらごぼうは、子供はあまり喜ばないのだが、ライスバーガーにすることで喜んで食べてくれる。

　味も満足。ごはんをギュッと押しているのでもちっとした食感になり、炒めることで焦げ目が付いて、香ばしい。ごはんが均等に押されて圧縮されているので、弾力もあるので、おにぎりとは食感がまるで違った、まさにライスバーガーといった食べ応えだ。はさむ具材を変えて色々試したくなってしまった。

ライスプレートは1つ84gだったので、プレート2つで挟むと168g。茶わん1杯分より多い

　なお、ライスプレートの重さを量ってみたところ、1つ84gだった。茶わん1杯は約150gなので、ライスプレート2つで作るライスバーガーは、それ以上のボリュームがある。ライスバーガー1つとサラダやスープがあれば、食事としても十分足りるだろう。子供にはちょっと大きすぎるので、一回り小さいサイズがあっても良さそうだ。

　実は、“単にごはんを整形するだけ”と期待はしていなかったのだが、想像以上に楽しく、おいしかった。これ1つあれば、余ったおかずを消費する際に助かる。後片付けも簡単で、収納するときも場所をとらない。価格もお手頃なので、ぜひお試しいただきたい。