やじうまミニレビュー

エムズ「NuKME(ヌックミー)」

~クッションとしても使える、あったか“着るブランケット”
by 小林 樹


やじうまミニレビューは、生活雑貨やちょっとした便利なグッズなど幅広いジャンルの製品を紹介するコーナーです


エムズ「NuKME(ヌックミー)」

 冬の車内は寒い。外出しようと思って車に乗り込むと、シートもひんやり冷たいし、車内の空気も冷えきっている。暖房が効いてくるまでの10分くらいの間、じっと待っていなければならない。体の熱がどんどん奪われていくのを、これまでは我慢するしかなかった。

 今回ご紹介するのは、電源のない車内でも、手軽に使える防寒アイテムだ。

 


メーカーエムズ
製品名ヌックミー
希望小売価格オープン
購入場所amazon.co.jp
購入価格2,000円

 NuKME(以下、ヌックミー)は、はおって着れる、大判のブランケットのような防寒具だ。畳めばクッションとしても使うことができる。

 今回選んだカラーはブラウンだが、他にもカラーバリエーションが豊富で、丈の短いタイプのものや、素材違いのものもあるようなので、目的に合わせて選べる。

 素材はポリエステル100%のフリースで、思っていたよりも薄手。肌触りはふわふわとしている。

畳んだ状態のヌックミーふわふわのフリース素材だ
クッションカバー付きヌックミーをたたんで入れるとクッションになる
ヌックミーを入れる部分には特にチャックなどないクッションにした状態

 それでは着てみよう。着方は簡単。大きなボタンを3つとめて、クルッと背中に向かって回すだけだ。着丈は約180cm。身長164cmの私には、立った状態だと10cmほど丈が余った。写真のモデルになってくれた母も、同様である。座っても丈は十分で、足首周りから隙間風が入ってくることもない。

 袖丈も長めで、約60cmほど。手がすっぽり収まり、指先が少し出る程度だ。襟は柔らかく、折っても伸ばしても使える。伸ばした状態だと約10cmで、鼻の辺りまで収めることができる。

胸元のボタンをとめるボタンは3つクルッと回す
まさに全身毛布にくるまれているようだ身長164cmの女性だと10cm強、丈が余った後ろは開いた状態となる
袖丈も長めで、手がすっぽり収まる右側にポケットが付いている
襟は柔らかいが、折っても伸ばしても使える伸ばした状態だと約10cm。鼻の辺りまで収まる

 さっそく車内で使用しよう。ヌックミーはたたんで付属のクッションカバーに入れておけばクッションとして使える。着ないときも邪魔にならないのが嬉しい。お尻の下に敷けば、冷えた革張りのシートに座る時に役立つ。

 また、普通のブランケットとは違って、首の後ろのボタンでしっかりとまっているから、揺れる車内でもずり落ちてこないし、首から足の指先まですっぽり全身包まることができるから、とてもあったかい。

 さらにシルエットがゆったりしているため、ダウンジャケットの上からでも羽織れるのが嬉しい。ただし、丈が長いから運転者には不向きだ。

 暖房が効くまでの約10分、ヌックミーを着ていると、これまで寒さに凍えていたのが嘘のように、寒さが軽減された。冬の日差しがヌックミーに当たって、ポカポカ気持ち良い。特に暖房の届きにくい後部座席で役立つ。暖房が効いてきてからも、足元ままんべんなくヌクヌクできるので、脱げなくなってしまった。

クッションとして“着る毛布”として

 ただし、下に来ている服によっては、脱ぐ際に静電気が発生する。気になる人は静電気防止スプレーを用意するのが良いだろう。また、歩く時にには、布と一緒にほこりまでひきずってしまいそうなので、私はもっぱら車内か室内で座る時専用に使っている。ソファに座って本を読んだり、机に向かってパソコンをしている時にちょうど良い。

 ほかにも、ぜひオススメしたいのが、寝相の悪い人。寝ている間に毛布を蹴り飛ばし、寒さで目を冷ましてしまうような人にはお助けアイテムとなるはずだ。

ソファに座ってじっとしている時にも適しているパソコン作業にも適している

 ヌックミーは手入れも簡単だ。ホコリが付いたら、コロコロローラーで取れば良いし、販売サイトには、「自宅の洗濯機で洗える」とある。洗濯ネットに入れ、乾燥機などの使用を避ければ良いとのことだ。

 2月、3月と、これから少しずつ暖かくなってくるが、急に冷え込む日もあるだろう。普段はクッションとして、いざというときには防寒具として使えるヌックミィは、これからの気温差の大きい時期にぴったりの製品だ。




2011年 1月 26日   00:00