やじうまミニレビュー

貝印「くるくるゼリー型」

~湯せんいらず! カッター付きで型抜きが簡単なゼリー型
by 石井 和美


やじうまミニレビューは、生活雑貨やちょっとした便利なグッズなど幅広いジャンルの製品を紹介するコーナーです


貝印「くるくるゼリー型」

 小さな子供は甘くて食べやすいグミやゼリーが大好きだ。我が家の子供達も大好きで、リクエストされることが多い。ゼリーは、市販のゼリーの素を使えば、簡単に手作りできるので、最近では手作りすることが多い。

 手作りといっても、素を使ってつくればあっという間にできあがるが、型抜きに手間がかかる。ゼリーの型抜きは、型ごとぬるま湯に30秒ほど湯せんをかける。こうすると、ゼリーが欠けることなくきれいにできあがるのだ。

 作業自体は難しくはないが、お湯を沸かすのも、湯せんに浸けて待つのも、小さな子供がいると大変――子供から「おやつ」を求められたらと、子供が足元にまとわりつく前に、すぐにテーブルに出したい、というのが主婦の気持ちだ。子供がいないときに型抜きしておいて、ラップをして冷蔵庫に入れておくのも、ラップがもったいないし、手間がかかる。

 一番簡単なのは、容器ごと出してスプーンですくって食べる方法だが、せっかく作ったのに、それではちょっと味気ない気がする。

 そこで、購入したのが、手軽にゼリーを取り出すことができという貝印の「くるくるゼリー型」だ。


メーカー貝印
製品名くるくるゼリー型
希望小売価格1,050円
購入場所ホームセンター
購入価格980円

 湯せんをしなくてもゼリーを簡単に型から外すことができるというこの製品。本体容器の内側には、型に沿って「くるりんカッター」という名前の部品が付いている。型の外側からこのカッターをクルッと回すと、ゼリーを簡単に外すことができるというのだ。カッターと言っても鋭利なものではないので、直接触っても危険ではない。本体サイズは79×82×42mm(幅×奥行き×高さ)で、リング型のかわいらしいゼリーができる。

 手始めに市販のゼリーの素「ゼリエース」で作ってみることにした。ゼリーの素をお湯と水で溶かし、缶詰の果物を入れてからゼリー液を注ぐ。あとは、フタをして冷蔵庫へ入れて完了だ。ふたが付いているので、本体を重ねて使えるのが便利。ラップも不要だ。

容器は2個入り。それぞれフタがついているのでラップ不要くるりんカッターが付いている。ゼリーの型抜きが簡単!ゼリエースは私が子供の頃にはすでに販売されていた。大人にとってはとてもなつかしい商品
カッターはゼリー容器の底に沿ってグルッと回るようになっている

 1時間ほど冷やしたら、冷蔵庫から出して、いよいよゼリーをとり出す。フタを回すと容器の中のカッターが一緒にまわるので、カッターが一周したら容器をひっくり返し、後はお皿にポン。これだけで終わりだ。子供でも一人でできそうなくらい簡単だ。

フタごと回し、ひっくり返してお皿に出すだけ。とっても簡単!
カッターの部分に凹みができてしまうのは少々残念。しかし、子供達はまったく気にしていない

 娘は、お皿に乗ったきれいなゼリーを見て大感激だった。一手間加えただけでも、小さな子供にとっては手作りに変わりはなく、とても喜んでくれる。ふだんは市販のゼリーをスプーンですくって食べている子供達だが、容器に入っているよりもゼリーがキラキラ光って見えるようで、「キレイー」としばらく眺めていた。

 続いて、フルーツ入りのゼリーを作った。フルーツ入りのゼリーの場合、フルーツの量が少ないと、フルーツが浮いてしまう。その状態でひっくり返すと、フルーツが下に沈んでしまい、仕上がりがイマイチ。ひっくり返した状態でも、フルーツがきれいに見えるようにするためには、フルーツの量を多めにして、偏らないようにするのがコツ。

 今回は手軽な缶詰入りのフルーツを使ったが、生のフルーツを入れればビタミンもたっぷりだ。果物を搾るところから手作りにすれば、添加物ゼロの本格的ゼリーを作ることもできる。また、できあがりも豪華。カラフルなゼリーに子供達も喜んでいた。

 子供があまりにもおいしそうに食べていたので、今度は自分用に「杏仁ミルクプリン」を作った。杏仁ミルクプリンは、そのまま作るとやわらかく、型抜きには不向きとあったので、今回は牛乳の量を減らして少し固めに作った。

気になっていたハウス「杏仁ミルクプリン」を試してみることにフタ付きなので、このように重ねて冷やすことができる。冷蔵庫の場所をとらないのは嬉しいこちらのほうがカッターの跡は目立たない。子供用だけでなく、大人用にも色々作りたくなってしまった。大人用にもくるくるゼリー型を追加購入することに決定!

 当初は、味にあまり期待していなかったのだが、本格的な味に驚いてしまった。濃厚で、口に入れるととろけてしまう。自宅で作ったとは思えない仕上がりで、とてもおいしい。

 容器ごと出してスプーンですくって食べるよりも、見た目が良く、お茶タイムがちょっと贅沢な時間になる。大人用にワインゼリーや梅酒ゼリーなどを作るのも、良さそうだ。

 後片付けも、さっと洗うだけなので簡単だ。ただ、カッターははずすことはできず、細かく分解して洗うことはできない。カッターと容器の間に入ってしまったゼリーは取りづらいので、お水に30分ほど浸けておけば、あとで洗いやすくなる。定期的に薄めた漂白剤で消毒をしておいたほうが、これからの時期は安心だろう。なお、耐熱温度は80℃で、食器洗浄機の通常モードで洗うことはできない。

 「小さな子供がいて湯せんするのも面倒くさい、でもせっかく手作りするならキレイに型抜きして出したいわ」というお母さん心をくすぐるくるくるゼリー型。手作り派に、ぜひおすすめしたいアイデア商品だ。




2010年 5月 25日   00:00