やじうまミニレビュー

NOOK(ヌーク)

~先が丸くて痛くない、肌に優しい毛抜き
by 阿部 夏子


やじうまミニレビューは、生活雑貨やちょっとした便利なグッズなど幅広いジャンルの製品を紹介するコーナーです


NOOK

 まゆ毛を整えている女性なら週に1回は使う毛抜き。安いものなら100円ショップでも購入できるが、シンプルなものだけに性能に差が出る。先の部分のかみ合わせが悪かったり、幅が狭くて、使いずらかったりと、なかなか満足できるものがなかった。

 今回紹介するのは、ユニークな形が特徴の毛抜き「NOOK(ヌーク)」だ。グッドデザイン賞も受賞しているその独特な形と、普通の毛抜きとはちょっと違うそのポップなカラーが気になって試してみた。


製品名NOOK
希望小売価格2,100円
購入場所楽天市場
購入価格2,100円

 毛を抜くというごく単純な目的のために作られた製品としては、凝ったデザインが印象的な本体。とがった部分は一切なく、柄の部分も先端部分も丸い。

 一般的な毛抜きの多くは、細かい毛を挟んで抜くという用途のために、先端が細く、とがっているものが多い。確かに、この形状は毛を抜くのには便利だが、肌を傷つけてしまうこともある。毛を挟もうとして肌を挟んでしまい、傷になってしまったり、場合によっては血が出てしまったという経験がある人も多いだろう。

 NOOKでは、先端を丸くすることで肌への負担や痛みを軽減させるという。また、先端を丸くすることで、さまざまな角度から毛を抜くことができるとしている。このあたりの機構は、製品のウェブサイトに図が出ているので見ていただきたい。

 実際、自宅にある毛抜きと比べてもデザインや形状はもちろん、本体から受ける印象も随分違う。金属性の毛抜きは、医療機器のような冷たい印象だが、NOOKは、曲線を多用したそのデザインやポップなカラーで、優しい印象を受けるのだ。

製品パッケージ手に持ったところ。本体はよくしなるので、毛を挟みやすい先端だけでなく柄の部分も曲線で構成されている
自宅にあった毛抜き。100円ショップで買ったものから1,000円ほどで買ったものまであるが、どれもデザインは似ているNOOKと比べたところ。柄の太さや全体の丸い印象が全く違う

 実際の使い勝手はどうだろう。最初の印象としては、目が疲れにくいということだ。というのも、通常の毛抜きで、まゆ毛など顔の毛を整える場合、一歩間違えると肌を傷めることになりかねないので、鏡をじーっと見つめて集中して作業を進める。そのため、目が疲れて、すぐに充血してしまう。NOOKは、先端部分を肌に当てても痛くないので、そこまで神経質にならなくても良い。

 毛を抜くという作業自体は一緒なのに、肌に当てる部分が丸いだけでこうも違うのかというくらい痛みが軽減されるのにも驚いた。自分で考えていた以上に、従来の毛抜きは肌に負担を与えていたのかもしれない。毛を挟むことができる面積が通常の毛抜きよりも広いので、広い面を対象にするときは特に便利だと感じた。

 ただ、先端部分が丸いので、肌に寝てしまっているような細かい毛を抜くには不向きだ。先端部分に厚みがあるので、毛を起こして抜くことができない。同じ理由で、トゲを抜くときに使うのにも向かない。

使用しているところ自宅にあった毛抜きは先端部分が細くなっているので、肌に寝ている毛を起こして抜くことができる。NOOKは、先端部分の厚みも一定なため細かい毛や、肌に寝ている状態の毛を抜くのには向かない

 肌への当たりが柔らかいので、まゆ毛やワキなど痛みを感じやすくデリケートな場所に使うのに便利。毛抜きの一般的な使用目的は断然こちらだと思うので、本来の目的は十分果たせるだろう。気になる2,100円という毛抜きとしては高い値段も、肌を守るための美容器具として考えれば納得できる。

 美容目的で使う人が圧倒的に多いのも関わらず、これまでの毛抜きはデザインに幅がなかった。NOOKは、曲線を強調したそのデザインと使い心地で、従来とは違う“優しい”製品だと言えるだろう。





2010年 5月 26日   00:00