ミニレビュー
トレイルにも街乗りにも似合うスマートなヘルメット「LAZER Impala」
2023年3月2日 08:05
4月から自転車でもヘルメットの着用が努力義務化されますが、みなさんヘルメットはどういう基準で選んでいるでしょうか? 筆者はe-MTBでトレイルを走るのが一番好きなのですが、そんなに頻繁にトレイルに出かけられるわけでもなく、乗る機会が多いのは街中。となると、選ぶヘルメットもトレイルライドに対応していても、そんなにゴツいものではなく、街乗りにも似合うシンプルなデザインのものになってきます。
そんな使い方にピッタリなヘルメットがLAZER(レイザー)からリリースされているオンラインストア限定の「LAZER Impala(レイザー インパラ)」。トレイルライドに対応したプロテクション性能の高いMTB用にも関わらず、シャープなシルエットでロードバイクなどにも似合うデザインです。
スマートな見た目とプロテクションを両立
自転車用ヘルメットを選ぶ基準として重視されるのは、デザインとプロテクション性能でしょう。「LAZER Impala」のデザインはMTB用としてはかなり“シュッ”としています。山道を走るMTB用ヘルメットは、プロテクション性能が重視されるため、物々しいデザインになっているモデルも少なくないですが、このモデルはスリムなシルエットになっています。
それでいて、プロテクション性能についてはMTB用らしくしっかりしたもの。後頭部までしっかりカバーするシェルデザインと、EPSインパクトプロテクションによって転倒時に頭部を守ってくれます。一度MTB用に慣れてしまうと、後頭部をカバーしないヘルメットをかぶると、やや不安を感じるのですがこのヘルメットなら安心できそう。
バイザーは3段階に角度調整が可能。日光を遮るだけでなく、木の枝などが顔に当たりそうになった際に防ぐこともできるので、トレイルライドでは欠かせない装備です。
縦方向も調整可能なフィット感
もう1つ、ヘルメットを選ぶ際に重要となるのがフィット感。「LAZER Impala」はターンフィットプラスという機構を採用し、頭部全体に締め付ける力を分散する構造となっているので、部分的に圧迫を感じることがありません。フィット感は後頭部のあたりにあるダイヤルで細かく調整できます。
筆者の場合、だいぶ縦に長い頭の形状をしているため、ヘルメットによっては前後方向に圧迫感を感じるモデルもあるのですが、「LAZER Impala」は縦方向のサイズ調整が可能なアジャスタブルヘッドバスケットを採用しているので、その点も大丈夫。縦方向のサイズを最適な位置にしても、側頭部もフィットした状態を保てました。
GoPro用のマウントも付属する
トレイルライドではGoProなどのアクションカメラを使って動画を撮影する人も多いですが、そうしたニーズにも対応しています。ベルクロで固定できるGoPro用のマウントが付属しているので、ライディング体験を動画に記録することができます。
実際にかぶってトレイルを走ってみた
実際の使用感を確認するため、「LAZER Impala」をかぶって舗装路やトレイルを走ってみました。一番に感じたのは、フィット感と安心感の高さ。筆者は頭が縦長の形状なので、フィットするヘルメットが結構限られるのですが、これは全体のフィット感だけでなく縦方向のサイズも調整できるので、頭全体に吸い付くようにフィットします。また、後頭部まで覆ってくれるので舗装路を走っていても、包み込まれているような安心感が感じられました。
そして、プロテクション性能が高いのに、大きめのベンチレーションホールが22個も設けられているので、快適性も上々。がっちり保護するタイプのヘルメットだと、頭が蒸れがちになるモデルもありますが、「LAZER Impala」は蒸れることもありませんでした。
GoProでの撮影もしてみましたが、こちらはちょっと気になる部分も。固定がやや甘かったのか、段差などを通過するとカタカタとカメラが動いているのがわかります。GoProについては、しっかり固定する必要がありそうです。
使ってみての印象は、コストパフォーマンスはかなり高そうということ。筆者のようにトレイルライドから街乗りまで使いたいという人には、プロテクション性能のわりに見た目も快適性も、日常使いに対応しているのでかなり良さそう。すっきりしたシルエットなので、街乗りしかしないという人が選んでも、後頭部まで包み込んでくれる構造で、安心してライドすることができそうです。