やじうまミニレビュー

常識を覆すミッドカットのランニングシューズ。その履き心地は?

~走るライター南井正弘の「コレはホントにスグレモノ!」~

やじうまミニレビューは、生活雑貨やちょっとした便利なグッズなど幅広いジャンルの製品を紹介するコーナーです
実際に履いて使って走ってから書く、ライターの南井正弘が「コレはホントにスグレモノ!」と太鼓判を押すスポーツアイテムを、毎週レコメンド! 30回目は、既存シューズに物足りなさを感じるランナーに試してもらいたい、ミッドカットのランニングシューズ。

 バスケットボールシューズでポピュラーなミッドカットやハイカットが、ランニングシューズに採用されないのは、ランニングカテゴリーにおいては足首部分のホールド性能よりも可動域を妨げないことのほうが重要だったから。

 そんな従来の常識を覆すこととなったのが、2016年スプリングシーズンにナイキからリリースされた、ミッドカットデザインの「ルナエピック フライニット」だ。ミッドカットでありながらフィット感が高く、これまでにないレベルでシューズと足を一体化してくれるのだ。

ナイキ ルナエピック フライニット
メーカー名NIKE(ナイキ)
製品名ルナエピック フライニット
購入場所ナイキ原宿
購入価格21,600円(税抜)

 伸縮性に優れたフライニットアッパーを使用したこのモデルの足首部分は、伸縮性に優れ、高いフィット性と同時に優れた可動性を確保することに成功しているのだ。

 実際に履いてみると前足部、中足部、そしてかかとから足首部分のすべてのフィット感が高い。フィット感を高めようとすると窮屈な感じになることも少なくないが、フライニットを使用したこのモデルは、適度な伸縮性のある素材を使用することで高いレベルのシューズと足の一体化を実現している。

ミッドカットデザイン、伸縮性に優れたフライニット構造、中足部をホールドするフライワイヤーを組み合わせることでシューズと足の一体感を高めることに成功

 走り始めると、まず感じるのは着地から蹴りだしまでのスムーズな体重移動。アウトソールのポッドと呼ばれる楕円形の構造、そしてサイプと呼ばれるミッドソールサイドの切込みが一連の動作を滑らかにしていることを足裏で感じることができた。

アウトソールは楕円形のポッドを配することで着地から蹴りだしまでのスムーズな動作を実現

 始めはkm/6分ほどで走り始め、最後はkm/4分50秒くらいまでスピードを上げたが、すべてのペースで快適な走行感を得られた。

 この日は30℃を超える気温のなか走ったが、ミッドカットだからといってシューズ内部が蒸れるということもなく、フライニットのアッパーは走り終えるまで快適なシューズ内環境をキープしてくれた。

 税込みで21,600円なので、すべてのランナーにオススメできるわけではないが、ナイキ ルナエピック フライニットは、既存のランニングシューズの機能面、デザイン面に物足りなさを感じているランナーにぜひトライしてほしい1足である。

サイプと呼ばれる細かい切込みをミッドソール細部に入れることでクッション性を向上

南井 正弘

フリーライター、『ランナーズパルス』編集長。1966年愛知県西尾市生まれ。スポーツシューズブランドのプロダクト担当として10年勤務後ライターに転身。雑誌やウェブ媒体においてスポーツシューズ、スポーツアパレル、ドレスシューズに関する記事を中心に執筆している。主な著書に『スニーカースタイル』『NIKE AIR BOOK』などがある。「楽しく走る!」をモットーに、ほぼ毎日走るファンランナー。ベストタイムはフルマラソンが3時間56分09秒、ハーフマラソンが1時間38分55秒。